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問題解決とセンスの関係性

コロナ禍が始まって以来、例年集まっていた幹部の合宿が久しぶりにありました。

普段遠方にいて会えない仲間たちと久しぶりに宿泊先で温泉に浸りながら想いを語り合うという裸の付き合いが出来るのは、やはり良いものです。

そして、こちらも久しぶりに良い刺激を受けられることとなる創業者による研修。

手前味噌かもしれませんが、成功者による自らの思想・価値観の研修ですから、社外向けに開講すれば物凄い価値のあるものだと思っています。

今回は、その内容の一部を拾ってみました。

研修合宿を企画してくれた部署の担当者から、「問題解決をするための秘訣は」という質問があって、それを受けての講義でした。

「自ら問題を見つけ出し、組織に変化と確信を創り出す」のが経営者の企業家精神というものなのですが、「問題解決」というのは非常に難しい課題であるということ。

まず、問題解決を図るためには、問題の「特定」が必要となります。

その上で、問題への「洞察力」が必要となり、それがあって問題の「課題化」が可能となります。

そして、課題化ができて初めて決定が下せます。

こうした思考の過程において重要なのは、ひと言で言ってしまうと法則を見つけ出す「センス」であって、更に難しいことに、こと経営においては一定の法則というものは存在しないため尚且つセンスが不可欠な要素だということ。

また、問題を特定し課題化する際には、その問題を引き起こしてしまった要因である「自分のまずかった点」を素直さや謙虚さをもって自己否定して「抽象化」する必要があり、更にそれを「論理化」することで応用が利くようになると。

そもそもセンスというのは「因果律の束の多さ」、つまりは「何をやったら上手くいき、何をやったら上手くいかなかった」というデータベースのことを示しています。

人間の脳の目的というのはプログラムを作成するためであり、このプログラムによって引き出される情報は、自身の引き出しに入っているものからしか引き出されませんから、その中身であるデータベースが肝となります。

このデータベースをより良いものに上書きしていくためには、主観(今、ここ、自分)と五感(好き嫌い)をもって体験していくしかありません。

より具体的に説明しますと、

  • 何を思いどのように対応したか、経験を積む

  • センスの良い人と共にする

  • 本を読み勉強する

  • 思想、哲学を学ぶ

こうした自身の体験からセンスを磨いていくしかないということです。

また、前述したように物事を抽象化することと、具体化することの往復運動を常にさせることもセンスを磨くことにつながります。

例えば「良い会社にする」という抽象的なものを、「良い会社とはどんな会社か」と具体化していったり、その反対に抽象化して考えていったりという思考の往復ですよね。

つまるところ、物事を決定する際や問題解決をする際には「センス」こそが肝要であり、ここを磨かないと問題解決のための良い決定には繋げていけないという話でした。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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