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読書ノート

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#読書会

【レジュメ】Small, Mario Luis, 2009, " 'How Many Cases Do I Need?'"

【レジュメ】Small, Mario Luis, 2009, " 'How Many Cases Do I Need?'"

2019年4月に行われた質的社会調査法の自主勉強会で、下記論文のレジュメを担当した。

Small, Mario Luis, 2009, " 'How Many Cases Do I Need?': On Science and The Logic of Case Selection in Field-based Research," Ethnography, 10(1): 5-38.

アメリカ

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2019年3月~5月に読んだもの(抜粋)の感想

2019年3月~5月に読んだもの(抜粋)の感想

1月に「ゆるゆる月に1回ぐらいの更新を目指します」と書いて、すぐに3か月分溜めてしまった。

ジル・ドゥルーズ,1967=2018,『ザッヘル=マゾッホ紹介――冷淡なものと残酷なもの』河出書房新社.
マゾヒズムを、サディズムの裏面としてではなく独立した価値を持つものと考えることが、ドゥルーズのマゾッホ論の何よりの特徴。

このとき、いわゆるSMはマゾヒスト主体とサディスト主体との出会いではなく、マ

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Between Women――与謝野晶子と山川登美子

Between Women――与謝野晶子と山川登美子

※2015年4月4日のブログ記事を移転しました

昨日、歌集のSkype読書会に参加した。
青空文庫に登録されてる歌集をどんどん読んでいこう、というもの。
前回が北原白秋の『桐の花』で、今回は与謝野晶子の『みだれ髪』の前半。レジュメを担当させていただいた。

『みだれ髪』、これがなかなか難しい。
逸見久美『新みだれ髪全釈』がなければ意味が取れない歌ばかりだった。
「神」が恋人、「紅」「紫」が恋の

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