コロナ禍でのがん治療をしながら地方国立大学薬学部に現役合格した大学生の書くがん闘病記x受験奮闘記
がん治療の中で経験した症状や精神疾患についてや
共通テスト元年の大学受験について…
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#大学受験
【がん治療記x受験奮闘記】手術後
脳神経外科の病棟に戻ってすぐに尿道カテーテルを取り外してもらった。取り外す瞬間、とても痛かった。下半身を露出させなければならない恥ずかしさとその痛みのせいで気分は最悪だった。
トイレに行くと鏡に自分の顔が映る。酷い顔だった。頭には包帯が巻かれており、顔はむくんでいるようだった。また、シャワーを浴びていなかったせいで髪の毛が油でギトギトになっていた。余計に自分の顔が嫌いになる。
手術後数日間は
【がん治療記x受験奮闘記】入院前~浪人~
僕にとって浪人という言葉はかけ離れた存在だった。しかし脳腫瘍があると分かってからその言葉は急に僕の前にくっきりと表れ始めた。それでも僕は浪人をしたくなかった。浪人なんて受け入れられるはずがなかった。高3の夏の時点で第一志望A判定を取ったのに、浪人なんて有り得ない。そう考えていた。そのため入院前にした学校や予備校での面談で僕は一般入試での第一志望現役合格を目指す意志を示した。
しかし、両親はそれ