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北の旅人 2022春

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2022GWに道東を巡った記録
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北の旅人 2022春 DAY1-1 馬が嘶く日高路と鉄路の記憶

北の旅人 2022春 DAY1-1 馬が嘶く日高路と鉄路の記憶

はじめに

今年のGWは10連休を取ることができ、前半は登山ギアの買い出しなどをしていましたが後半の3日間は道東の太平洋側を旅行してきました。
前から気になっていた十勝浦幌町のホステルを拠点に2泊3日。
登山シーズンイン足慣らしの位置づけにしていたアポイ岳山行と組み合わせて3泊4日にする予定でしたが、アポイは天気が悪く断念。出発を一日遅らせ、襟裳岬経由は変えずに巡ってきました。
北海道を隈なく動い

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北の旅人 2022春 DAY1-2 様似町~火星より遠いアポイのかんらん岩~

北の旅人 2022春 DAY1-2 様似町~火星より遠いアポイのかんらん岩~

エンルム岬

様似駅の手前には江ノ島のような陸繋島であるエンルム岬があります。
この陸繋島が天然の港を形作っていることから様似町の歴史には欠かせない場所なのだそうです。

エンルム岬の展望台からは、アポイ岳~ピンネシリを綺麗に望むことができました。

岬の裏側の崖はマグマが冷えて固まった「節理」になっているらしく、夏であれば、その下に日高昆布が天日干しされる「ザ・日高」な景色を楽しめるようです。

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北の旅人 2022春 DAY1-3 襟裳の春は世界一の春です

北の旅人 2022春 DAY1-3 襟裳の春は世界一の春です

襟裳岬へ向かう

様似を出発し、海岸沿いに襟裳岬を目指します。
アポイ岳登山口のある冬島、トンネル脇に奇岩が続く日高耶馬渓を通過してえりも町入り。襟裳岬へ向かう道路は地元の方か観光客しか通らず、大抵十勝に抜ける人は浦河から野塚峠か、国道334号線で岬を迂回する場合がほとんどですが、せっかくの襟裳岬。道民でもめったに来ることはなく、僕自身は14年ぶり2度目。岬の突端まで行ってみることにしました。

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北の旅人 2022春 DAY1-4 南十勝夢街道

北の旅人 2022春 DAY1-4 南十勝夢街道

南十勝夢街道

襟裳で1時間ほど滞在して沿岸沿いに十勝を目指します。
この日の目的地は浦幌。まだまだ先は長いですが、この日は指定時間までに宿にチェックインさえできればいい移動日だったので日高同様に寄り道しながら進みます。十勝の沿岸部、広尾、大樹、豊頃(沿岸部)、浦幌(沿岸部)は今回初めて訪れるエリア。当初は移動の道中としか捉えていませんでしたが、結果的に十勝ならではの素晴らしい景観に圧倒される移動

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北の旅人 2022春 DAY2-1 厚岸コンキリエ

北の旅人 2022春 DAY2-1 厚岸コンキリエ

国道38号をゆく5/6、2日目。浦幌については2泊して情報量がたくさんあるので別記事でまとめて書きます。
8時にハハハホステルを出発し、海沿いを東へ。
さすがは道東太平洋側であり、海沿いはライトが必要なほどの濃霧。道中、帰りに寄ろうと思っていた昆布刈石展望台を下見。霧で何も見えませんでしたがこんな感じの砂利道なんだなーと確認。

浦幌町厚内からは国道38号線に合流。道東道が阿寒まで延びた現在、昔ほ

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北の旅人 2022春 DAY2-2 霧多布と試される大地

北の旅人 2022春 DAY2-2 霧多布と試される大地

↑前回の記事はこちら

霧多布湿原

厚岸愛冠岬からは沿岸部の道道「北太平洋シーサイドライン」を進む。
当初は厚岸止まりの予定だったが、時間がまだあるので霧多布へ。
根室は知床とセットで一度訪れたことがあったけど、釧路~厚床間の花咲線沿線ルートは今回が初めて。
海岸線とはいえ、丘陵の森の中を進んでいくのであまり海は見えない。
13時半、霧多布湿原。
国内では5番目に大きな湿原。やっと桜が咲き始めた

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北の旅人 2022春 DAY2-3 サウダージな白糠・音別・昆布刈石

北の旅人 2022春 DAY2-3 サウダージな白糠・音別・昆布刈石

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恋問の豚丼

霧多布岬からは国道44号線に戻り厚岸尾幌までは道なり。
尾幌からは難読地名が続く道道「北太平洋シーサイドライン」を
進み、釧路町別保から外環状道路を経て一気に大楽毛、白糠へワープ。
道道は丘陵の上のかなり高いところを走り、道沿いにいくつか分岐している急坂を下るとそれぞれ海岸沿いに点在する集落にたどり着きます。
北海道の難読地名の代表格「知方学(ちっぽまない)」

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北の旅人 2022春 浦幌滞在記

北の旅人 2022春 浦幌滞在記

↑前回の記事はコチラ

ハハハホステル

1日目。朝6時に伊達を出発し、襟裳岬経由で延々と走り続けてハハハホステルに17時にチェックイン。
SNS上で#リペリのとんてんかん日記の形で宿が出来ていく様子を逐一拝見していたし、ドット道東のメンバーである友人のしっしーがイメージキャラクター(?)な役割をしていたり、4月に伊達に来てくれた日本一周中の友人令和の伊能忠敬こと平井君がヘルパーをしていたり、ずっ

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北の旅人 2022春 DAY3-1 フードバレー十勝

北の旅人 2022春 DAY3-1 フードバレー十勝

帯広畜産大学

浦幌から1時間ほどで帯広入りし、11時。畜大にて友人の しっしー と合流。

畜大生の彼に、広大な畜大をいろいろ案内してもらいました。
農場、牧場、柏並木、どこを切り取っても北海道を感じる、唯一無二のキャンパスでした。

産学連携の一環として構内に酒蔵がある畜大。せっかくなので一本購入してきました🍶

中札内へ移動し、しっしー おすすめの「ファームレストラン野島さんち」
で昼食。

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北の旅人 2022春 DAY3-2 花咲く六花亭

北の旅人 2022春 DAY3-2 花咲く六花亭

昼食後は筆者たってのリクエストでずっと行きたかった六花の森へ。ここを訪れただけでも十勝に来た甲斐がある。

六花亭マルセイバターサンドの工場横に、六花亭の包装紙に登場する山野草が咲く綺麗な森。

坂本直行さん

園内にはクロアチアの古民家を移築したギャラリーが点在し、六花亭の包装紙の絵を描いた坂本直行画伯の作品が展示されています。

坂本龍馬の子孫であり、登山家であり、原野の開墾者でもある坂本画伯

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北の旅人 2022春 DAY3-3 天と地と

北の旅人 2022春 DAY3-3 天と地と

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中札内美術村

大満足した六花の森を出て、5分ほど移動。
到着したのは中札内美術村です。六花亭アートヴィレッジとして六花の森とセットで運営されている施設。

15時閉館で到着が14時過ぎだったため全てを回ることはできず「北の大地美術館」と「相原求一朗美術館」の2箇所をじっくり鑑賞しました。

自画像公募展「二十歳の輪郭」の応募作品が展示され、内面を見つめ描いた力作が壁一面に

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