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絵を奏でる、画で語る。

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人類が絵を描くようになってから約2万年、絵画美術の手法や技術はさまざまな進化と洗練を遂げ、数多の画家たちが多様にして無限のテーマやモチーフを素地の上に閉じ込めてきた。 時は流れて…
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2020年9月の記事一覧

デッサンは必要なのか?

美術の基礎はデッサンだという言葉をよく聞きます。



そしてそれによって、今までデッサンをしてこなかったから自分の絵や造形に自信がないとか、上手くなるためにはデッサンをしなければいけないのかというプレッシャーを感じている人が多くいます。



多くの人がデッサンに対してコンプレックスを持っているようです。



あれこれ言う前に、私のデッサン経験をお話ししたいと思います。



粘土で造

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日本の夜明けぜよ

日本の夜明けぜよ



高知市社会福祉協議会様からチャリティ用の色紙を依頼されて描きました。例年、著名な方々が提供していて、ぼくのような者がサインだけ書いて送っても買い手はつかないだろうと、桂浜を舞台にした新作イラストにしました。

軽トラが出てくるシリーズの新作です。元のお話はこちらです。

iPadで描いたものをUVインクジェットで色紙にプリントしてます。サインだけ手書きで入れてますが、その肝心のサインがちょっと

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絵が上手な人に共通する事を紹介。

絵が上手な人に共通する事を紹介。

どうもゲームディレクターのおこめです。
今日は沢山のイラストレーターをみてきた中で、
絵の上手な人に共通している点をお伝えします。

1.絵が上手な人の共通点絵が上手な人は、沢山の資料を見て絵をかきます。
キャラクターの設定、仕様書、指示書、ポーズ、
似たような構図の絵、服の写真、小物の写真等、

本当に沢山の資料を画面の横に表示して、絵を描いてます。

2.頭で補完しないベルトやズボン等、そうい

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クロッキー、デッサンにお勧めの本を紹介

クロッキー、デッサンにお勧めの本を紹介

どうもゲームディレクターのおこめです。
今回はイラストを練習している方に、クロッキーとデッサンにお勧めの本を紹介したいと思います。

1.今回紹介する本
今回紹介する本は
「コンセプトアーティストのための人体ドローイング」

男性、女性の様々なポーズをえがいた本です。

2.この本のいいところ
この本はドローイング、構図の参考、デッサンと、
人体の練習全てに対応できる、非常に優れた本です。

とい

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「優れた陶芸家は、最初は何をつくりたいのか自分でもわからず、まず泥をこね、ろくろをまわし、次第に自分でつくりたい物がわかってくる」という仕事のスタイルにはクラフティングという名前がついている

「優れた陶芸家は、最初は何をつくりたいのか自分でもわからず、まず泥をこね、ろくろをまわし、次第に自分でつくりたい物がわかってくる」という仕事のスタイルにはクラフティングという名前がついている

やってるうちにみえてきた、という仕事のスタイルに関する話。

任天堂の宮本さんがピクミンを考えたときのエピソード。

宮本茂曰く、「蟻を見ていて思いついたのではなく、作っている物を整理していくうちにこれは蟻として作るのが一番良い」「蟻というのは子供の頃の経験なんですよね。今でも見ますからね。だからわかりやすく庭の蟻と答えるんですけど、別にうちの庭を取材しながら作ろうと思ったわけではないんです」(w

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デザインにおける共同著作の可能性

デザインにおける共同著作の可能性

グラフィックデザイナー 上西祐理 × 加瀬透 × 牧寿次郎
『広告』著作特集号イベントレポート

3月26日に発売された雑誌『広告』著作特集号にかかわりの深い方々をお招きし、オンラインでのトークイベントを開催しました。今回のゲストは昨年のリニューアル創刊以降、『広告』のエディトルアルデザインをご担当いただいている上西祐理さん、加瀬透さん、牧寿次郎さん。『広告』のデザインはこの3人がフラットな立場で

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