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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

発想が飛べる人は、心の壁が薄い。

発想が飛べる人は、心の壁が薄い。

心の中には、壁があって。理性と感性、意識と無意識など、両者の壁が薄くて通り抜けやすいほど、異質な情報が混ざり合い、アイデアとして発火します。遠いモノが接触できれば、大きな発想も生まれるのです。

心の壁がぶあつい人は、理性なら理性が、強固でたくましい。ですが、理屈を超えての新しい発想は出にくいのです。目標が決まっていて、突っ走るにはいいでしょうが、創造力は低目になりがち。

心の壁が薄い人は、整理

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子どもを押しつぶす「発想破壊ペアレンツ」

子どもを押しつぶす「発想破壊ペアレンツ」

先日、電車の中で、美術教師が会話しているのを聞いた。「作品を家に持って帰すと、すぐにゴミ箱に捨ててしまう親が結構いるのよね」「そうそう」「だから、どこがいいかを手紙に書いて、持って帰ってもらうんだけど、あまり効果はないみたい」「子供の何人かは、だから、ずっと学校に飾っておいてと言うんだけど、それも無理だし」「どうして、少しでも、関心を持ってほめてあげないんだろう」

先日、就職が決まった学生たちと

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Neuro Diversity=神経多様性のある社会に向けて

Neuro Diversity=神経多様性のある社会に向けて

先日、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder = ASD)を中心とするコミュニケーションを研究している大学教授とお話する機会がありました。

自閉スペクトラム症(ASD)は「病」ではなく、一種の「認知スタイル」と考えられているそうです。そもそも自閉的特性は連続体(スペクトラム)である。Neuro-Typical(定型発達)と、ASDの間には明確な線引きがあるわけではな

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1人の方がアイディアが出やすいことと、3月10日の日記

1人の方がアイディアが出やすいことと、3月10日の日記

※この記事だけを100円で買えますが、こちらのまとめマガジンを購入すると、1ヶ月約30本で400円で買えるので、1本約13円なのでそちらがお得です。

お店のカウンターで「お悩み相談」を受けることってあるんですね。まあnoteなんかで質問を受けているから、「だったらカウンターで」っていうお気持ちなんだと思います。

でも、どういうわけか、カウンターで質問されると、「うーん…」って感じで「良い解決

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そもそもデザイン思考やアート思考とは

そもそもデザイン思考やアート思考とは

流行りですな。

デザイナーを長くやってました。ファッションです。
ある会社に勤務していた頃は、年に5回展示会があり、
その合間に本生産の指示があり、PCなんてない頃なので
スケジュールを全て紙の手帳で管理していました。

デザイナーといっても、生地の選定から色付け、
時にはプリントの色付け、ボタン、芯地、裏、諸々の選定から
コスト計算、指示書、パターンチェック、生産指示書、
サンプルチェック、修

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人間のプロトコル

人間のプロトコル

「AとB、どっちがいいと思いますか?」と聞かれたとき、どう答えますか。
プライベートっていうよりは、仕事で。

・「A(B)がいいと思う」と自分で"決断を代行"する
・「あなたはどっちがいいと思う?」と"相手の決断を補助"する

こういうとき、聞き手が求めてるものと全然違う答えをしてしまうことって、あるなぁと。

あとはなんか指摘されてムッとするときって、"内容よりも言い方にムッとしてるケースが多

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コンサルタントの小阪裕司は、センス(感性)を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」と定義している。つまり先天的な才能ではなく、誰でも獲得できるということだ。
故にセンス=「プリンシプル(原理原則)」という言説もさもありなん。
https://note.mu/nosigner/n/n4192e07f1906

これまでの発言、そしてこれからの発言は、全てこの3937文字に通ずる。

これまでの発言、そしてこれからの発言は、全てこの3937文字に通ずる。

時々私は、自分は動物園にいる動物だったのではないだろうかと思う時がある。特に外国に住み始めてからというもの、この人たちが野生の動物であるならば、日本人は“動物園にいる動物”なのかもしれないと、確かにそう思う。もしくは、野生の動物に近い環境で飼育されている動物だろうか。

それが良いか悪いかは一度置いておいて欲しい。全く正解を言える自信がないし、その必要もないように思う。

ただ、日本人は、いつから

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なぜ彼らは異常なまでに「見た目」に気を配るのか——。“弱い”と“ダサい”は比例する

なぜ彼らは異常なまでに「見た目」に気を配るのか——。“弱い”と“ダサい”は比例する

人は本を表紙で判断する。最高の製品、最高の品質、非常に有益なソフトウェアなどを備えていたとしても、見せ方がいい加減であれば、いい加減なものにしか見えない。創造的で洗練された見せ方をすれば、望ましい特性を持たせることが出来る——。

▼Vol.3



冒頭の文章は「本の売り方」について書かれた書籍から引用したものではなく、ニュージーランド代表ラグビー集団「オールブラックス」について書かれた著『

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