関沢英彦

ことばを、ひとつひとつ、おいていくと、どこかにでられます。だまったままでいると、でぐち…

関沢英彦

ことばを、ひとつひとつ、おいていくと、どこかにでられます。だまったままでいると、でぐちはみつからないものです。

最近の記事

おしゃべりしない。ただいるだけ。それもいいね

クマくんとピョンちゃんは、お花見に行きました。クマくんは、大きなおむすびをパクパク食べて、ビョンちゃんはだいすきなソフトクリームをペロペロしています。黙ってね。 やっとクマくんが口を開きます。「ピョンちゃん、ぼくたち、あんまり、おしゃべりしないね。ひさしぶりにあったのに」 「ピョンが、ねおきで、ねむたいこともあるけど、いつも、あったときは、無口だね、わたしたち」 ふたりは、また、黙って、パクパク、ペロペロ。 「かわむこうのお花見のひとたちも、きょうは静かだな。学校とか

    • 日本が変わるために、想像力と論理力を循環させよう

       この欄では、終始、想像力の大切さを訴えてきた。コンテンツ産業の活況を見ると、世の中には想像力が満ちているように思えるが、現実の生活では、想像力は軽視されている。想像力とは、目の前に無い物事を思い描く力。一方、論理力は、筋道をつけて、要素を矛盾なく組み立てる力である。論理力が弱ければ何事も前に進まない。だが、想像力が働かない社会では、独自のイノベーションが起こらない。論理力と想像力は補完的である(図参照)。思い浮かべたイメージを論理で詰める。次には細部を想像して具体案を論理づ

      • 「ゆ」のうた

        ゆめたべてるばくくん ゆざめしてかぜひいて ゆめをたべてくれない ゆううつなしいくいん ゆめやさんからゆめを ゆりかごにかいこんで ゆいしょあるゆめよと ゆっくりとたべさせる ゆめたべたばくくんは ゆうだいなゆめをみて ゆうきはりんりんりん ゆんけるのんだみたい ゆううつなしいくいん ゆめひとつたべてみる ゆうがたのゆめをみて ゆるりときもちはれた

        • 「い」のうた いやさっさ

          いろこい いそいそ いきかた いけいけ いきしに いざいざ いろこい いまさら いきかた いじいじ いきしに いやいや いのちも いろいろ いやでも いろいろ いやさっさ いやさっさ

        おしゃべりしない。ただいるだけ。それもいいね

          なまえってなんだろう?

          『なまえのないねこ』(竹下文子・著 町田尚子・絵)という絵本でなまえを持たない猫が最後にメロンというなまえをつけてもらった時の思いが上の言葉。そういえば、半世紀、偽名で逃亡生活をしてきたひとが、「最後は本名で死にたい」と病院で語ったとか。なまえってなんだろう?

          なまえってなんだろう?

          現場の「学び直し」よりも         幹部の「問い直し」の方が先だ。      今こそ、トップはリシンキングを!

           技術革新の速度が早く、企業に必要なスキルと、働く人のスキルの差が広がった。ギャップを減らすために「リスキリング(学び直し)」が進む。この種のギャップは、政府・企業・個人の取り組みで改善されていくだろう。  だが、もう一つの深刻なスキルギャップがある。従業員にスキルの向上を求める当の企業幹部のスキルが、時代変化に取り残されている。経営層の重要なスキルとは、ビジョンを示すこと。現実には、企業の内部留保は積み上がっても新しい挑戦に乏しい。  現場で働く人が「リスキリング」で能力の

          現場の「学び直し」よりも         幹部の「問い直し」の方が先だ。      今こそ、トップはリシンキングを!

          「へ」のうた

          へびくんりゅうにあこがれ へびのぼくもそらとびたい へっぴりごしでとんでみた へびーなへびくんどっすん へいちゃらさととぶすがた へへへとりゅうはみていた へびくんきょうもどっすん へへへとりゅうはてだすけ へーいとべたよとへびくん へびとりゅうはなかよしに

          「へ」のうた

          フェイクな名言 「笑いの反対側から 笑いを描こうとしている落語家2人の発想が面白い  (1月11日放映「プレパト!!」冬麗戦の夏井いつきのコメント)

          今回のプレパトのお題は「大笑い」。1位が春風亭昇吉「一月の 笑いの外に ひとりいた」。浪人時代の正月を詠んだ句。5位の立川志らくは「福笑いのような 祖父の、死に顔」。自らの子供時代に祖父が亡くなった時を句にした。2人とも大笑いというポジティブな話題をネガティブな視点から見上げている。夏井さんの批評の言葉を聞きながら、今自分が読んでいるイギリスのコメディアンの本を思い起こす。Robin Ince「I'm a joke and so you are」。ひとり舞台に立って、笑いを呼

          フェイクな名言 「笑いの反対側から 笑いを描こうとしている落語家2人の発想が面白い  (1月11日放映「プレパト!!」冬麗戦の夏井いつきのコメント)

          フェイクな名言 1

          命は「賃貸物件」。誰が貸主かは、借りる人の信条にで変わるけど。 いずれにしても最後は「現状復帰」を求められるから、あまり汚さんように。                         フェイク神社神主 ふと、上のようなことを 思ったのです。命を「所有」していると考えているから勝手なことをする。「賃貸」と思えば、滅多なことはできない。「賃貸」の命をかき集めて「いくさ」なんて、もってのほかであります。命の貸主からペナルティがあるでしょう。

          フェイクな名言 1

          長寿時代の生涯モデル             -----生き方柔軟、何度も挑戦

          20世紀末に「3万日の大冒険」という生涯モデルを提唱した。当時、平均寿命は男性77・72歳、女性84・60歳。それから20年余、75歳以上の後期高齢者は2005万人、その10人に1人は就業中である。100歳以上の人も9万人を超えた。長寿化を踏まえるなら、「3万5千日の大冒険」と改訂した方が良さそうだ(図参照)。  旧生涯モデル(3万日)では、第1ステージを「学習期 7千5百日(0〜20歳)」、第2ステージを「労働期 1万5千日(20〜61歳)」、第3ステージを「隠退期 7千5

          長寿時代の生涯モデル             -----生き方柔軟、何度も挑戦

          「ま」のうた

          まっているのはおよし まってもなにもこない まつひとよいこすぎる またないひとにまける まっすぐにただすすめ まっとうにいけばいい まっているのはあした まってなくてもくるさ まるくなったねこさん まってなんかいないよ

          「ま」のうた

          「わ」のうた

          わからないものねひとは わからないでいいじゃん わからないけどいっしょ わけなんかなくてもそば わっはっはとわらうだけ わかろうとするなひとを わになってねおどるだけ

          「わ」のうた

          停滞を破る「楽しさ公共圏」

          調査によると「身の周りで感じる楽しいことが多い」という率は41・7%である。一方、「世の中で感じる楽しいことが多い」は、13・9%と減少する(博報堂生活総研「生活定点調査」20歳〜69歳・3089人・2022年)。「世の中」には、楽しいことが少ないようだ。楽しむことが目的である余暇施設を除くと、社会には「楽しさのデザイン」が乏しい。「むやみに楽しんではいけない」という「心の壁(メンタル・ブロック)」が阻害している可能性がある。  「楽しさの3Cデザイン」を考えてみたい(図参照

          停滞を破る「楽しさ公共圏」

          「き」のうた

          きゅうけつき かにさされた きちょうなちを ぬすむなよ きゅうけつき どうとくてき きのみの じんこうけつえき きゅうけつきの ゔぃーがん きゅうくつな じだいだなあ きゅうけつき びょういんへ きみきみ ひんけつですよと きゅうけつき かをてしたに きゅうきょ ちをあつめてる きゅうけつきの てしたたち きんじょにふえている あき

          「き」のうた

          「か」のうた

          かんがえることはおしえても かんじることはおしえてない かんじるがさきにあるのにさ かんさつしようひとのきもち かんじとろうあいてのおもい かんじょうはまなびのどだい かんじないままではひとごと かんじるとじぶんごとになる かんじょうのぎむきょういく

          「か」のうた

          『と」のうた

          とおくへといくなら とおくがみえるのか とおくにいかずとも とおくはみえるのか とおくへいったとて とおくはとうせんぼ とうわくしてるひと とぼとぼかえりくる とおいちかいよりも とことんふかいほう とびきりたかいほう とどまるのもゆうき

          『と」のうた