関沢英彦

ことばを、ひとつひとつ、おいていくと、どこかにでられます。だまったままでいると、でぐち…

関沢英彦

ことばを、ひとつひとつ、おいていくと、どこかにでられます。だまったままでいると、でぐちはみつからないものです。

最近の記事

「み」のうた

みからでたさびなの みのほどしらずでさ みのがしてまんびき みーはうちゅうじん みーもたこやきとか みるよりたべたいの みーおかねとかない みーのほしのおかね みっつあげるからさ みずしらずのひとに みのうえばなしして みっともないけれど

    • 夜の広告--遊歩者とカウチポテトの関係

      (夜は情報空間なのです。照明、ネオンサイン、ラジオ、テレビ、スマートフォン・・・街角で、家の中で、情報が飛び交う様子を、少し長い目で捉えてみました。初出は『コミュニケーション科学』27号・2007年。 『女と夜と死の広告学』晃洋書房・2016年に所収) 目 次 はじめに 1. 夜という情報空間 2. 家庭外空間における広告 3. 家庭内空間における広告 4. 遊歩者とカウチポテトのメディア接触 5. 消失する遊歩者とカウチポテトの境界 引用文献/ウェブサイト/ビデオ

      • 内なる声としての広告  人称詞と広告メッセージへの同一化現象

        (広告で使われる人称詞が、時代で変わることを示した旧稿。戦後すぐは「皆さま」と呼びかけました。その後は二人称「あなた」になります。ところが1980年代初頭にかけて「あなた」の出現率は低下。代わって「私」「自分」という一人称が増えます。面白いのはやがて「あなた」が復活すること。それまでの「受け手への呼びかけによる購買訴求」の「あなた」でなく、「受け手の性格づけによる関心喚起」の「あなた」に変化する。送り手が「あなたは○○のタイプ」と「決めつける」ようになるのですね。受け手の側も

        • 「こ」のうた

          ことばこぼれていますよ こうじのひとにいわれた ここをしめてとめますか ことばこぼれていいです ことばなんていくらでも こんこんとわいてきます こんなにいったのですが こうじのひとせんしめた ことばがでなくなったぞ こまったけれどもこれで こんやはぐっすりねれる

        「み」のうた

          広告における女性たち

          (20088点の印刷広告と電波広告における女性を表す言葉の出現頻度で時代の変化を追った旧稿です。「奥さん」は減り、「妻」は増え、それ以上に「女・女性」が増加しました。ネット広告のいまは「個」に訴求するので、カテゴリー分けは意味を失ったでしょうが。初出は、『コミュニケーション科学』25号・2007年 『女と夜と死の広告学』晃洋書房・2016年に所収)  目 次 はじめに 1. 出現率の推移と「2つの転換期」 2.「奥さん」が登場する広告 3.「妻」が登場する広告 4.「母」が

          広告における女性たち

          記号としての心臓––––なぜ,血液のポンプが,愛の象徴になったのか?

          (歴史のなかで、血液のポンプである心臓は、ハートという記号に変貌していきます。その過程を追った旧稿。そんなことを調べた人はいないらしく、2020年、読売新聞が取材に来ました。初出は『コミュニケーション科学』37号・2013年) 目次 はじめに 1. 心臓とハート 2. 聖なる心臓へ 3. ハートの伝来 4. 恋愛の発見へ 5. ハートの普及 6. ハートと恋心 7. ハートと幸運 8. ハートフルへ 9.

          記号としての心臓––––なぜ,血液のポンプが,愛の象徴になったのか?

          「せ」のうた

          せみなーせいきょうです せみみーんみーんみーん せみなーもおわりまして せみたちかたりあいます せっしゃのこどもたちが せかいにでてくるころは せんそうはおわるのかな せめてそれをねがいつつ せみたちちにおちていく せんとぽーるかねがなる

          「せ」のうた

          「お」のうた

          おやぶんおつとめごくろうさまでした おおおおあつまっているなねこいっか おらあひさしぶりににゃあとなきたい おやぶんねこいっかごしょうわします おおにゃあにゃあにゃあにゃあにゃあ おやぶんさんおくるまおまわしします おくるまにいぬけいじひそんでびこう おやぶんねこいぬけいじのてんまつは おだいをはらってみておくれさあさあ

          「お」のうた

          父さんは犬–––広告における擬人化

          (最近のテレビや動画では、出てくる動物たちが過剰なほどに擬人化されています。どうしてでしょうか。人間が幼児化したのかしら? それとも科学の発展で、動物たちの知性が認められたから? 擬人化という視点で、広告や社会を見直してみました。初出は、『コミュニケーション科学』35号・2012年) はじめに 1. 擬人化して対象を捉えること 2. 擬人化のコミュニケーション 3. 広告における擬人化について 3-1. 1970年代の動向 3-2. 1980年代の動

          父さんは犬–––広告における擬人化

          絵本と広告−−−−−−−-なぜ,情報デザインが似ているのか? 

          (絵本と広告は似ていると思いませんか。情報デザインという視点から、100冊の絵本と100点の印刷広告を比較してみました。初出は『コミュニケーション科学』33号・2011年) はじめに 第1章 文脈の単純化––「情報内容の設計」における類似 第2章 対象の身辺化––「関係性の設計」における類似 第3章 経路の多重化––「情報チャネルの設計」における類似 おわりに はじめに  画面中央に大きなトマトが描かれている。そこには,「おはよう,はやおきのトマトくん!」という言葉が添

          絵本と広告−−−−−−−-なぜ,情報デザインが似ているのか? 

          「み」のうた

          みんみんぜみを みみにしながら みしらぬひとと みこしをかつぐ みもわきまえず みきのみすぎて みかづきおぼろ

          「み」のうた

          広告行為と生活者−−−−−−−いかに広告概念を拡張するか

          (人を動かすものは、威嚇から説得まで、色々とあります。そうしたスペクトルの中で、広告などのコミュニケーションは言葉で戦い、人を動かすのです。初出は、『青山経営論集』46巻3号・2011年) 目次 1. 人を動かすもの 2. 広告から広告行為へ 3. 消費者から生活者へ 4. 伝達から共振へ 5. 広告は言葉で闘う 1. 人を動かすもの  人は2つの理由で行動を起こす。ひとつは、内発的な理由である。のどの乾きを潤す、気晴らしをする、杖をついた乗客に席を譲る、トイレットペー

          広告行為と生活者−−−−−−−いかに広告概念を拡張するか

          広告における死の表象

          (死のイメージがどのように変化したのか。広告という最も遠い存在と思えるものを素材にして考えてみました。あちこちの戦争で死者たちが増えていく中で、少し前に書いた原稿を思い出したのです。初出は『コミュニケーション科学』28号・2008年) 目 次 1.広告と否定的表象 2.死の商品化と広告 3.死の個人化と広告 4.死の情報化と広告 5.死への関心と広告 引用文献/ウェブサイト 1.広告と否定的表象 1991 年から翌年にかけて,イタリアのアパレル企業ベネトンによる広告キ

          広告における死の表象

          物語としての国家―政府観光局ウェブサイトの分析

          (2024年の訪日外客数は3500万人近くになると予測されています。国としての観光マーケティングについての原稿を共有したいと思います。初出は『コミュニケーション科学』31号・2010年。現在の各国のウェブサイトをご覧になり、時代の変化と変わらない問題点を考えてみてください) はじめに 1.物語としての観光 2.物語としての国家 3.政府観光局の戦略 はじめに  観光は,物語が交錯する場である。日常生活を逃れ,多様な物語を求めて,旅行者は旅に出る。2008年には,

          物語としての国家―政府観光局ウェブサイトの分析

          月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ

          (月を見上げていますか 月の登場する絵本をまとめてみました。初出は『コミュニケーション科学』43号・2016年) 目次 1.無生物とのコミュニケーション 2.絵本という情報デザインと月 3.月の絵本における20の主題 4.月とのコミュニケーションの意味 はじめに  月が登場する絵本は数多く出版されている。国立国会図書館の蔵書検索において, 国際子ども図書館所蔵のものを検索すると, 「お月さま」が書名に含まれる絵本(童話を含む)は, 181件となる(国立国会図書館, 2

          月の絵本 無生物とのコミュニケーションを描いたナラティブ

          「き」のうた

          きりんおんせんおったまげ きづかずはいればそこなし きにせずかばさんはいるぞ ききとしてぷかぷかきぶん きりんとかばさんならんで きゅうこうあたためてます きりんおんせんいいゆだな

          「き」のうた