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2019年8月の記事一覧
人はいつ自慢するんだろう
自慢をしたことがない。少なくとも生きてきた記憶の中では。
そんなこと言って知らないところでやってたら、それはもう大惨事なんだけど。今すぐ穴を掘って入らないと。
一応、僕のことをいちばん近いところで見てる妻にエビデンスを取ってみたら「してるとこ、見たことないね」ということだったので、たぶんきっとしてないと思う。
だけど、それが「いいこと」だとも思わない。世の中には「正しく自慢」できる人だってい
名もないスイカは涙の味がした
夏の終わりのスイカはおいしい。スイカって農林水産省の分類上は果実的野菜らしく、その存在のオルタナティブさも好きだ。
野菜や果物には「走り」「旬」「名残(なごり)」がある。
いわゆる「初物」と呼ばれる出始めのものは「走り」。市場にたくさん出回ってお手頃に買える「盛り」になると「旬」。最後、旬が終わって市場に出回る数も減ってきたころのものが「名残」。
個人的には、旬よりも「走り」と「名残」が好き
自分を騙す考え方を手に入れる
世界でいちばん騙せないのは「自分」だ。
本当はやりたくないことをやってたら心の皮膚が逆立つし、思ってもないことを言ってたら口の中で酸素濃度が下がる。
やらないといけないとわかっててもやってないときは、やってない自分にどこかでイラつきが発生したりもする。
やったほうがいいことも、やらなくてもいいことも、なんとかうまく自分を騙せてるつもりでも「本当の自分」は全部わかってるのだ。
それぐらい自分
文章のおもしろさより、その人のおもしろさ
おもしろい文章を書こうとしてる人には、おもしろい文章は書けない。
なんだか禅問答(この言葉通じるのかな)みたいだけど。
おもしろい文章といっても人を笑わせるとか、そういうことじゃない。気づいたらグイグイ引き込まれてるとか、何かすごく気になる空気が漂ってるとか、静と動、明と暗、犬と猫いろいろタイプはあるけど「読みたい」ことを書いてる文章。つい読んでしまう文章だ。
仕事でも何かの課題でもないのに
あの夏、泡だらけのライオンと #あの夏に乾杯
久しぶりに動物園に行くと、ライオンがくたびれた表情で僕を待っていた。
「どうしたの、元気ないね」僕は言う。
「歳だからね。暑さがあとからからだにくるんだ」
ライオンはぐったりとした顔を自分の腕に乗せたまま言う。
「そうみたいだね」
「お風呂に連れてってくれないかな」ライオンが言う。
僕は少し驚く。お風呂に、というのではなくライオンが自分からどこかに行きたいというのが珍しかったからだ。
い
石のように宙に浮いた男
どこで何していても、ずっと薄ぼんやりと浮かんでいるイメージがある。
たとえば、わりと目立つ会社(僕が目立ってたわけじゃなく会社が)の制作部門で働いてたときもそうだった。
いろいろとイベント好きで(当時、本社の人事総務グループには一年中社内外でやる社員イベントばかりやってる担当もいた)、いま考えればよくそんな「うぇーい」な環境で生きてたなと思う。若さってすごいな。
お祭りは中で熱狂するより外か
80年代シティ・ポップの存在しない懐かしさ
存在しないし、見たこともない世界を結構な数の人が「懐かしい」と言ってる。しかも世界中でだ。
何かというと日本の80年代「シティ・ポップ」と呼ばれるジャンルの音楽。今回、音楽に興味ない人には???な話だと思うけど。
ちょっと前から「来てる」と言われてたシティ・ポップ。いまのところいい感じに来てる気がする。ほら、何でもいまって「来てる」ものにはみんな全力で乗っかって消費するのがルール。トーキョーシ
共感ばかり追い求めたくない
「共感」って怖いなと思う。え、なんで? 共感してもらったほうがいいじゃん。共感されるのってうれしいし、共感できるものに出会いたいよね。
そんなふうに感じる人が多数派なんだろうな。そこを否定するわけじゃない。
だけど、個人的には共感を絶対的なものにできないし、したくないんだ。自分のことであっても他者のことであっても。
少年Bさんのツイートもそうだった。
僕は少年Bさんの、辞書を引いて新しいコ
ネットの石ころに救われてきた
本もそうだけどネットの文章にもずいぶん助けられてきたなぁと思う。救われたというか。
インターネット老人会なので、どうしてもブログより昔のテキストサイトの匂いがするものに郷愁を覚える。まあ、いくつか管理人やってた初期のmixiも懐かしいんですけど。
といっても侍魂さんみたいな超メジャーなテキストサイトにはあまり寄り付かず、ひっそりと誰が誰に言葉を吐いてるのかわからないようなサイトをふらふら歩いて
人生のバグ対処法はあるのだろうか
ここのところ自分が好きな人たちが、人ってうまくいかないなという趣旨のことを書いてるのを読んで勝手に自分ごとみたいに考えてしまう。
いや、そんなの他者の人生に乗っかるものでもないし、考えることでもないのはわかってる。
それに、その人たちはすごく高い次元での「うまくいかない」なので、僕はそんなレベルにすら達してないのだから、ほんと考えなくていい。
でも、考えてしまう。人って、なんでどうやってもう
フリーランスはどうやって休むのか問題
休みが、ない。フリーランスになるとカレンダーの赤い数字が視界から消えるのはよく知られた現象だけど、法律で決まった休日も権利としての休日も、あらゆる休日がふぁーーっと蒸発してしまうのがフリーランス。
あ、いやそれが嫌だとか辛いとかおかしいと言ってるわけではなくて。
そんなのはあたりまえのことだし、あたりまえすぎて「休日って何だっけ?」と根源的な問いすら湧き起こってくる。たぶん伝わらない。
そう