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フリーランスはどうやって休むのか問題

休みが、ない。フリーランスになるとカレンダーの赤い数字が視界から消えるのはよく知られた現象だけど、法律で決まった休日も権利としての休日も、あらゆる休日がふぁーーっと蒸発してしまうのがフリーランス。

あ、いやそれが嫌だとか辛いとかおかしいと言ってるわけではなくて。

そんなのはあたりまえのことだし、あたりまえすぎて「休日って何だっけ?」と根源的な問いすら湧き起こってくる。たぶん伝わらない。

そう、カレンダーの日付とか曜日がぜんぶフラットになって、ただの「予定とタスクのリマインド」になる。あと何日がんばったら休みだとかのわくわくもないし、休日に猫をずっとモフりながら仕事がんばったご褒美感がすごいと感じることもない。

もうずっとそういう環境にどっぷり浸ってるので、とくにそれについて何も思わないのだけど、それでもたまに思うことはある。じゃあ、いったいどうやって休むべきなんだろう??

もし「休日」が、そうではない「休まない(休めない)日」の反対概念なのだとしたら、そもそもどこにも所属せず雇用関係にないフリーランスには概念的にも休日がない世界に生きてることになる。

なぜならフリーランスはいろんな意味で労働条件的なものには何も縛られてないから。カレンダーに関係なく、いつでも休もうと思えば休めてしまう。そう考えれば、すべての日、365日が休日であるという考え方も成り立ってしまう。極論だけど。

じゃあ、僕は休日に仕事をしてることになるのだろうか。わからない。

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フリーランスの休日問題は、結構いろんな人が答えを出そうとしてきたけれど、いまだに「正解」は出ていない。ポアンカレ予想より難問なのだ。

たぶん、このまま問題の解決を待ち続けても、きっと永遠にフリーランスの休日はやって来ないので自分で答えを出すしかない。

その日になって「よし、きょう休む」と突然休むか、「何月何日は休む」と計画的に休む。現実的にはどっちかだ。

だけど、突然自分で休みにしたつもりでも、仕事上の連絡は関係なく飛んでくるし、中にはわりと急ぎの対応をしないとあとあとさらに大変になることだってある。

そう考えると、やっぱり計画的に休むしかなさそうだ。その日にはできる限り対応しなくても大丈夫なように、いろんな想定をしたり、前倒しできるものは前倒しする。

フリーランスが「休む」ためには、ちゃんと休むための仕事というのが必要になる。これって案外、知られてない。

もちろん、組織に勤めていても「自分だけが計画的に休む」ときは、同じようなことをしないといけない。ただフリーランスと違うのは、業務を別の誰かに振ったり、休みの間の対応をしてもらったりというバックアップ機能が働くのだ。

フリーランスの場合、あたりまえだけどそれはない。自分が休めば、その間は本当に仕事は止まる。仕事を止めてしまっても何も問題ないのかどうか。実際のところ、それは仕事を止めて休んでみないとわからないのだ。

ということまで考え始めると限りなくフリーランスの休日は遠い。ほんと、みんなどうやって休んでるんだろう。