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人生のバグ対処法はあるのだろうか

ここのところ自分が好きな人たちが、人ってうまくいかないなという趣旨のことを書いてるのを読んで勝手に自分ごとみたいに考えてしまう。

いや、そんなの他者の人生に乗っかるものでもないし、考えることでもないのはわかってる。

それに、その人たちはすごく高い次元での「うまくいかない」なので、僕はそんなレベルにすら達してないのだから、ほんと考えなくていい。

でも、考えてしまう。人って、なんでどうやってもうまくいかないときがあるんだろうか。ふつうにちゃんとやってるのに人生がバグる。

ある人からすれば、きっとこうバッサリ斬るんだろう。そんなのどっかに要因があるに決まってんじゃん。自分が何か間違ってるか、やったことが間違ってるか、それ以外の要因が入り込んできたか。

そうかもしれない。何か要因があるからうまくいかない。正論すぎて何も言えない。

あるいは別の人はこんなふうに慰める。そんなのあなたのせいじゃないよ。あなたは頑張ったし、環境とかタイミングが悪かっただけじゃない。

そうかもしれない。みんな頑張ってるのだ。少なくとも、うまくいかないことでへらへらするわけでも何かに責任転嫁するのでもなく、すごく考えてるってことはそうなんだ。

どっちもよく言われる。僕だって言われてきたし、もしかしたら自分だって誰かにそんなふうに言ったこともあるかもしれない。

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だけど、本当にうまくいかないことは「何か要因がある」か「自分のせいじゃない」で片づけられるものなんだろうか。

何も要因なんてなくても、誰のせいでもなくても、それでもうまくいかないときって生きてるとあるのだ。なぜだかわからないけれど。ふしぎとしか言いようがない。

これはもう壮大な人生のバグと思うしかない。これだけテクノロジーさんが進化しても、未だに目に見えるバグから見えないバグまで僕らの周りには潜んでいる。

プログラムの世界でも有名な「ハイゼンバグ」というバグがある。すごく端折っていうと「見つけようとすると見つからず、見つけようとしないときに見つかる(でもどうしようもない)」厄介なやつだ。

たまにないですか? 家電やガジェットなんかで不具合があり初期不良かなと思って修理に出しても、検査したけどどこにも不具合ありません (`・ω・´)キリッ と返却されて、そうなんだと思って使うと「え、やっぱ使えないじゃん!」ということ。

そういうのって、現実に起こり得るのだ。誰がそう仕組んだのでもなく、なぜか発生してしまうもの。

そこを何とかしたいんだと追いかけても、おそらく不具合とかうまくいかないことの正体は見つからない。なにしろ、見つけようとしたら見つからないバグなのだから。

人生でもそういうことはたびたびある。あるときは重なって発生したりもする。地味に辛い。だけど、どうしようもない。投げやりでも諦めでもなく、そういうものなんだと、どこかで折り合い付けるしかない。

それでも生きてると逆に、なぜだかわからないけど「うまくいく」こともある。

自分のせいでも誰かがそうしてくれたのでもなくラッキーパンチでは片づけたくないような幸運なバグが。

だからって、それをあてにするのも違うのだけど、あとから振り返ったらそれでなんとかバランスが取れてるものなんだ。ほんと、誰がそんなプログラム書いてるんだろうね。