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藤棚
2023年9月28日 07:24
分かってるよきっとわたし間違えてる正しいみちを歩けるよ行ったり来たり閉じたり開いたり黒目も指も震えてるのいま思い返せばひどく若い1m先も見えない視界黄緑の受話機つなぐ世界「傍から見て」とか考えられない気を抜いたらこぼれてしまいそうだから怪訝そうな顔させないように斜め上を見上げて歩きながらなんにも気にしてない笑顔つくって遠回しに温度確かめた分からないのどうすべき
2023年9月27日 08:07
見慣れた2階の景色生まれた街も静かだった意外とひとりは心地よく新しい日々は目まぐるしく人は声から忘れていく晴天の光 青は美しく澄み切った空気を緩めるまっさらなコート羽織る吸い込むと尖る空気冬を連れてきて吐き出した白い吐息見上げれば風花冴え渡る季節きっと今を見つめさせる振り返らず掴む天の上にあるもの横たわるベッドの上真っ白な毛布を引き寄せた意外とひとりは重
2023年9月25日 23:23
僕は今も憶えてるよ毎日思い出すよ空が綺麗とか今日ひまだとか元気ないとかふと伝えたくなるよ会えるよって言ってくれないかな元気出しなって笑ってくれないかな伝えちゃった言葉どんなだったっけ訂正できないや閉じ込めた言葉何年も経つのに成仏できないや僕さ、ずっとわかってたよきっとうまくいかない君が忘れたならふたりぶんの思い出持っていきたいけど大事すぎたから
2023年9月24日 22:15
妥協の産物焦りは禁物いったいこれは誰の命「愛してる」と「間に合った」の狭間「おめでとう」は「遅かったね」の上位互換時代も先祖も血もあなたも悪くない永遠の愛を誓いますか?きっと信じ続ければ私、あなたを愛せるかな?だってほんとは分かってたそれは幼い頃の記憶意味は教えられないもの「私あなたがいたから頑張れた」だから彼女を苦しめたって一体いつ気づくかな?「好きでいた
2023年9月23日 01:06
旅に出るのもう戻らないよ私が帰ってもあなたも新しい街でしょう二度とすれ違わない今度こそ最後ね運命の糸を切るわ生きてるだけで可愛くて計算高く 気にしいなこと一体何人気づいてるかしら用意周到 策士なんだから今はふたりだけの世界よ世界を断絶するのは昔ほどうまくいかなくて追われる時間にも慣れて気まぐれみたいだけど使える時間は全部費やしてばかみたいにまたここにいるよ
2023年9月21日 23:31
むかし おばあちゃんが褒めてくれた落書き折り込みチラシの裏無限のスケッチブックあのころ夢に見たのは睡蓮の水面とムーランの木漏れ陽いつのまにか目の前に広がる並んだ数式とアルファベット何にでも順位をつける世界白黒の未来を口にしないで今でも夢に見るのは耳飾りの輝きと白馬の静けさいつのまにか大人に近づく白かったスケッチブック 汚れてる何にでもなれちゃうこの世界誰か
2023年9月18日 00:50
口元が歪むのに溢れてこないのは昔からの癖突き落とされて耐えられないときだけ抑えなくて済むからもっと分かりやすく揺さぶってくれればいいあなたが握ってくれた手で紫陽花に水をあげたりして掴まれるような痛み少しずつ染み込んで感じなくなる震える上まぶた膜を貼る瞳表面張力嬉しいときも無意味に誰かと比べて頭が冴えてしまうなぜか昔のこと気になった夜もあるあなたが
2023年9月15日 22:25
人の波のなか目が回る得意のスマイルは0円手が攣るほどスクロールは永遠その人生譲られても要らないシャワー浴びて濡れた地面をドライブ同じことの繰り返しな訳ない日々選んだ理由忘れず進む心は死なせない場所が変わっても誰に囲まれてもあるもの与えられたもの掴んだもので戦うそれだけやるべきことはいつも変わらない君はここにいて濡れた頬も拭う同じことの繰り返しな訳ない日
2023年9月15日 06:00
Bluetoothオンにして進むボタンを連打気分じゃないメロディ頭に突き刺さるビート鼓動早くなる帰り道背筋を伸ばして歩くけど通り過ぎる人の顔見ないようにしてるの目が合ったのに逸したら私が探してたみたいじゃないガラスの扉盗み見てなんだか浮腫んでる眉尻も消えかけた影の薄い一般人ね生温いアスファルトの上家路に着くまでの間それでも歩いていればすれ違えるかしらヒー
2023年9月13日 22:51
手を離したのは私のほう高い窓で揺れる緑古い香りの 本のあいだふわり 私を抱きとめた肩に感じる重み背中に回る腕全部が幻になった行かないでもう手を伸ばしても掴めない残像指先が泳ぐ俯きがちな瞳が私を捉えたとき大きく跳ねた鼓動忘れてしまいたい待つのは得意じゃないみたい靄の向こうのあなたの心無理に見ても意味ないでしょう澄み切った青い空星が降った夜全部を伝え
2023年9月13日 00:09
貧しく生まれた真面目な子一度はいじめられたけれど美しい顔をしてたので素敵なひとに出逢いました魔法使いが現れて戦いを有利にしてくれてそしてふたりは末長く幸せに暮らしましためでたしめでたし御伽噺が終わる頃主人公はうら若く残りの60年ずっと上手くいくことになっているねえ ふたりなら生きられると決めたの友達が持ってる幸せを何ひとつ手にできなくともこの手 強く握る温も
2023年9月12日 01:32
頭蓋骨のなか細胞が揺れる白い天井が回って閉じた瞼の裏靄の向こうざっと10年前暑いし寒い押し付ける鉛の船受け止めるスプリング無理だよって俯く前髪の奥のこと分かんないけどさ知りたかったよまた手を伸ばしかけ引っ込めて包まる浮かされてみるけどさ醒めるはずだよ差し出す手のひら思い出し震えては重い身体横たえる閉じた瞼の裏坂の途中そっと忘れたい暑いし寒い沈
2023年9月11日 04:46
冷めたのよただ、これまでのダサいなにもない自分に苦笑いで憐れまれるそんな筋合いは無いわ四角い窓の数だけ今日も動く命光と影を飼い慣らし私も 生きているいつだって歩ける道はひとつだけ私にも綴れる物語があるから飽きたのよただ、これまでの空を切る手の感覚に簡単に与えられる栄光にも興味ないわ四角い窓の数だけ今日も続く命光を諦めきれないで私も 生きている何だっ
2023年9月10日 01:41
くたびれた布地に腰を下ろして流しかけた視線の先声を上げるちいさな身体私の面影が見えたから聞かれなければ話さないこと目の前のことに必死で乗り越えたような気でいたそれでも耳に残る響き喉が枯れる感覚と向けられた視線を思い出すすがりつく脚は硬く振り払う腕は強い名前も知らないけれど立ち上がって抱きしめたい呼び起こされた記憶は音楽で癒せるけれど人混みの中あふれる涙どう