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心うたれたnote

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言葉にできないほど好きな文だったり、ためになったり、助けられたり。そんなnoteを集めています。
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#本

小さな取次の口座を持つ――新品の本を仕入れる5つの方法(2)

小さな取次の口座を持つ――新品の本を仕入れる5つの方法(2)

別冊 本の仕入れ方大全 2(2)

中小取次の多様性と仲間卸 大取次の口座を持つためには、それなりの売上を見込むと同時に、保証のハードルを越えなければならない。とはいえ、大きな取次と契約ができなければ、出版流通に乗っている新品の本を扱えないかといえば、必ずしもそうではない。中小取次という選択肢がある。

 大取次と中小取次の違いは、もちろん会社としての規模の違いでもある。だがそれ以前に、そもそも役

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江國香織でできている

江國香織でできている

最近朝起きると、夫がパソコンを起動させて、日中、私が彼のAmazon primeで「鬼滅の刃」が見られるようにセットしてくれている。
夫は7時前に出勤するので、私が起きた時にはもちろんいない。

私は寝ぼけ頭で9時くらいに起きて、しんとしたリビングで至れり尽くせりだな、と思う。ぼんやりしながらカフェインレスのコーヒーを淹れて、1日に何本かずつそのアニメを見る。
「鬼滅の刃」がすごく面白いか、みんな

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【目次】『これからの本屋読本』をすべて無料で公開します。【全文公開】

【目次】『これからの本屋読本』をすべて無料で公開します。【全文公開】

note版に寄せて noteにて『これからの本屋読本』の本文をすべて、無料で公開することにしました。版元であるNHK出版さんの許可も得ています。

なぜ全文を無料公開するのかについては、本書の第2章(あるいは2013年刊の前著『本の逆襲』の第2章)あたりから推察していただけるでしょう。著者としては、自分が書いた文章を「一つの流動的な構築物」の一端にしたいという思いで、このnoteという場所を選びま

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エッセイを楽しむ【とるにたらないものもの】

エッセイを楽しむ【とるにたらないものもの】

エッセイって、

その人ならではの感性やものの見方が
プラスされることで、
くすっと笑えたり、共感できたり。
自分は持ってない、作者の感覚が
新鮮で心が躍ります。

江國香織の「とるにたらないものもの」
というエッセイ。

輪ゴムとか石けんとか砂糖とかお風呂とか
ほんと、とるにたらない60もの「もの」たちへの
愛や思い入れが語られてます。

江國香織の洗練された言葉のセンスや
無駄なものがない流れ

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