FP Akai

保険、相続、住宅ローン分野を得意とする1級FP技能士/CFP(R)です。 制作会社で金…

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保険、相続、住宅ローン分野を得意とする1級FP技能士/CFP(R)です。 制作会社で金融機関向け預かり資産プロモーション事業にも従事中。 お休みの日はもっぱら山か自宅キッチンにいます。

記事一覧

記念コインが売れたら税金がかかる?

年始に帰省した際、父がいないところで母からコソコソ話しかけられました。 「お父さんの持っている記念コインが、いくらになるか調べてほしい…。」 一瞬、「めんどうな…

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10日前
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定額減税がはじまります!

2024年度の税制改正により実施される「定額減税」。 6月に入り、毎日のように報道されていますね。 物価上昇による国民負担の軽減を目的とした施策で、 ざっくり言えば 所…

FP Akai
1か月前
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現行の保険証が廃止されます!

「現金、クレジットカード、キャッシュカード、保険証…」 ぶつぶつ言いながら、旅行前のオサイフの中身チェックをしている方、多いのではないでしょうか。 普段から肌身離…

FP Akai
2か月前
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おひとり様のインシュアランスマネジメント

日本には、遺された家族のための社会保障として、遺族年金があります。 私たちは毎月、自営業なら国民年金、会社員などであれば厚生年金を支払って自分たちの老後に備えて…

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3か月前
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いまさら聞けない「自動車保険」と「等級」のカンケイ

自動車を運転する方が加入する「自動車保険」。強制保険である「自賠責保険」と合わせて、民間の「任意保険」にも加入することが一般的です。 保険を更新するたびに保険料…

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4か月前

九州よりも広いって!所有者不明の土地が増え続けているらしい

日本の土地の1/5は所有者不明!? 近年、所有者不明土地の増加が問題になっています。 所有者不明土地とは、 不動産登記簿により所有者が直ちに判明しない土地 所有…

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5か月前
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18歳から新NISA!?若者が金融を学ぶ意義とは

2022年4月から高校で金融教育が義務化され、家計の考え方や資産形成の基本を学ぶ授業がスタートしました。 同年4月の民法改正により成人年齢が18歳に下がったため、NISA口…

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6か月前
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住宅資金贈与の非課税制度が延長します

今月4日、政府は「住宅資金贈与の非課税制度」を延長する方針を明らかにしました。 この制度は「住宅取得資金のための贈与は、一定額まで非課税にする」というものです。 …

FP Akai
7か月前

2024年から始まるもの(と今年で終わるもの)

今年は暖かい気温が続いたせいか、年末が近づいていることに全然気づかず。急に寒くなって、ふと2023年があと2か月も残っていないことに気づいて愕然としました。。。まっ…

FP Akai
8か月前
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ルール改悪?ふるさと納税の魅力は半減したのか

2008年からスタートした【ふるさと納税】制度。 みなさんは利用していますか? 私も数年前から利用しており、返礼品が魅力的な自治体や、生まれ故郷の市などに複数寄付をし…

FP Akai
9か月前
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台風で車が損傷した時、使える保険はある?

今年も台風6号、7号と、西日本を中心に続けざまに大きな被害をもたらしました。 強風で横転したり、川の氾濫で水没している自動車の映像をよく目にしますが、職業柄、「保…

FP Akai
10か月前

二次相続って何?~注意点と対策

二次相続とは 二次相続とは、最初の相続(一次相続)で配偶者と子どもが相続した後、その配偶者が亡くなったことで発生する二度目の相続のことです。 一次相続時での税負担…

FP Akai
11か月前

「直販投信」って何?

”セゾン投信の中野会長が退任” おそらく日本のすべてのファイナンシャルプランナーが、このニュースに耳を疑ったのではないでしょうか。 セゾン投信の「元」代表取締役…

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1年前

長生きランキングに異変?「長寿大国」日本の明るくない未来とは

日本は言わずと知れた長寿国です。 平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳。(厚生労働省・令和3年簡易生命表) 男性はスイスに次いで世界2位。女性は30年間ほど1位を独走し…

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1年前

「マイカー」は時代遅れに?車のサブスクは広がるか

新型コロナ感染症が拡大していく中で、2020年ごろに「自家用車での移動が増えている」というニュースを目にした人もいたのではないでしょうか。 外出制限の中でどうしても…

FP Akai
1年前
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要らない土地は手放せる!?相続土地国庫帰属制度

4月27日に「相続土地国庫帰属法」が施行されます。 これは相続や遺贈で土地を取得した相続人が、その土地の権利を国に引き継ぐことができる、という法律です。 「せっかく…

FP Akai
1年前
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記念コインが売れたら税金がかかる?

記念コインが売れたら税金がかかる?

年始に帰省した際、父がいないところで母からコソコソ話しかけられました。
「お父さんの持っている記念コインが、いくらになるか調べてほしい…。」

一瞬、「めんどうなことに巻き込まれそう…」と感じましたが、FP的にちょっと興味があったので、話を聞くことに。

どうやら銀行マンだった祖父(故人)のコインを継いだそうで、40、50枚くらいあるとのこと。
かといって鑑定書がつくような超高価なものがあるわけで

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定額減税がはじまります!

定額減税がはじまります!

2024年度の税制改正により実施される「定額減税」。
6月に入り、毎日のように報道されていますね。
物価上昇による国民負担の軽減を目的とした施策で、
ざっくり言えば

所得税:30,000円
住民税:10,000円
の合計40,000円

が減税される制度なのですが、「適用される条件」「対象になる人・ならない人」「時期」などがけっこう複雑なので、いまいちピンと来ていない方も多いのではないでしょうか

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現行の保険証が廃止されます!

現行の保険証が廃止されます!

「現金、クレジットカード、キャッシュカード、保険証…」
ぶつぶつ言いながら、旅行前のオサイフの中身チェックをしている方、多いのではないでしょうか。
普段から肌身離さず持ち運ぶことの多い「保険証」。今年で廃止になるって、知ってましたか?

マイナンバーカードと健康保険証の一体化に伴う保険証の廃止2024年12月2日から、現行の健康保険証は新規発行を停止し、マイナ保険証へ一本化されます。
「マイナ保険

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おひとり様のインシュアランスマネジメント

おひとり様のインシュアランスマネジメント

日本には、遺された家族のための社会保障として、遺族年金があります。

私たちは毎月、自営業なら国民年金、会社員などであれば厚生年金を支払って自分たちの老後に備えているわけですが、もし現役世代のうちに万が一亡くなってしまったら、せっかくいままで支払ってきた年金保険料は無駄になってしまうのでしょうか。

この場合、自分の年金として受け取れない代わりに、遺族が年金として受け取れます。これが「遺族年金」で

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いまさら聞けない「自動車保険」と「等級」のカンケイ

いまさら聞けない「自動車保険」と「等級」のカンケイ

自動車を運転する方が加入する「自動車保険」。強制保険である「自賠責保険」と合わせて、民間の「任意保険」にも加入することが一般的です。

保険を更新するたびに保険料が下がっていったり、事故の後は上がったり。これは「等級」による割引率が影響しています。

自動車保険では、契約者ごとに「等級(正式にはノンフリート等級)」が設定されていて、この等級と、事故アリ/ナシの区分に応じて、保険料の割引率が変わって

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九州よりも広いって!所有者不明の土地が増え続けているらしい

九州よりも広いって!所有者不明の土地が増え続けているらしい

日本の土地の1/5は所有者不明!?

近年、所有者不明土地の増加が問題になっています。
所有者不明土地とは、

不動産登記簿により所有者が直ちに判明しない土地

所有者が判明しても、その所在が不明で連絡が付かない土地

のことを指します。

2016年度の地籍調査では、登記簿上の所有者が不明な土地が約2割あることが報告されました。
面積でいうと約410万ha 。なんと九州全土を超える広さだそうです

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18歳から新NISA!?若者が金融を学ぶ意義とは

18歳から新NISA!?若者が金融を学ぶ意義とは

2022年4月から高校で金融教育が義務化され、家計の考え方や資産形成の基本を学ぶ授業がスタートしました。

同年4月の民法改正により成人年齢が18歳に下がったため、NISA口座の開設や、クレジットカードの契約なども可能になっています(金融機関によって異なる場合もあります)。

一方で、詐欺被害や浪費など若者の金融トラブルも懸念されており、未成年のうちから正しい金融知識を学ぶ必要性が高くなってきてい

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住宅資金贈与の非課税制度が延長します

住宅資金贈与の非課税制度が延長します

今月4日、政府は「住宅資金贈与の非課税制度」を延長する方針を明らかにしました。
この制度は「住宅取得資金のための贈与は、一定額まで非課税にする」というものです。

自宅を建てる際に親や祖父母から援助を受けた、といった話をよく聞きますが、実は手続きをせず単純にお金をもらってしまうと、たとえ親からでも贈与税がかかります(110万円の贈与税基礎控除を超えた分)。しかしこの非課税制度を利用すれば、物件や金

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2024年から始まるもの(と今年で終わるもの)

2024年から始まるもの(と今年で終わるもの)

今年は暖かい気温が続いたせいか、年末が近づいていることに全然気づかず。急に寒くなって、ふと2023年があと2か月も残っていないことに気づいて愕然としました。。。まったく2024年を迎える心の準備ができていない!

ということで、自分へのリマインドの意味も込めて、2024年から何か変わるか、FP目線でまとめてみたいと思います。

■新NISA

少額投資非課税制度、NISAが始まって丸10年が経とう

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ルール改悪?ふるさと納税の魅力は半減したのか

ルール改悪?ふるさと納税の魅力は半減したのか

2008年からスタートした【ふるさと納税】制度。
みなさんは利用していますか?
私も数年前から利用しており、返礼品が魅力的な自治体や、生まれ故郷の市などに複数寄付をしています。

どんな制度?

現住所や出身の自治体にかかわらず、国内あらゆる自治体に寄付することができ、寄付額の2,000円以上を超える分に関しては所得税の還付、住民税の控除が受けられる制度です。
つまり3万円寄付した場合、28,00

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台風で車が損傷した時、使える保険はある?

台風で車が損傷した時、使える保険はある?

今年も台風6号、7号と、西日本を中心に続けざまに大きな被害をもたらしました。
強風で横転したり、川の氾濫で水没している自動車の映像をよく目にしますが、職業柄、「保険にはいっているのかな…」と心配になったりします。

どんな保険が補償対象?

台風で車が損傷した時は、どのような保険が適用になるのでしょうか。
台風で車が損傷した場合、自動車保険の「車両保険(特約)」が補償対象となります。
自動車保険は

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二次相続って何?~注意点と対策

二次相続って何?~注意点と対策

二次相続とは

二次相続とは、最初の相続(一次相続)で配偶者と子どもが相続した後、その配偶者が亡くなったことで発生する二度目の相続のことです。
一次相続時での税負担軽減を優先することによって、二次相続時には逆に税負担が重くなり、トータルで必要以上に多額の相続税を払ってしまう、というケースもあるので、注意が必要です。

相続は突然訪れるものです。
もちろん事前に万全な対策を施せるケースもありますが、

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「直販投信」って何?

「直販投信」って何?

”セゾン投信の中野会長が退任”

おそらく日本のすべてのファイナンシャルプランナーが、このニュースに耳を疑ったのではないでしょうか。

セゾン投信の「元」代表取締役会長CEO中野晴啓氏は、長期、分散、低コストの直販投信(販売会社を介さず、運用会社が直接個人の顧客に販売する投資信託)のスタイルを日本に広めた立役者の一人です。

日本における直販投信の草分けは「さわかみ投信」の澤上篤人元会長ですが、そ

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長生きランキングに異変?「長寿大国」日本の明るくない未来とは

長生きランキングに異変?「長寿大国」日本の明るくない未来とは

日本は言わずと知れた長寿国です。
平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳。(厚生労働省・令和3年簡易生命表)
男性はスイスに次いで世界2位。女性は30年間ほど1位を独走しています。男女平均では世界1位です。(WHO・2022年世界保健統計)
理由としては、医療皆保険制度によって高レベルの医療サービスを安価に受けられることや、健康的な食文化が根付いていることなどが挙げられます。

都道府県別で

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「マイカー」は時代遅れに?車のサブスクは広がるか

「マイカー」は時代遅れに?車のサブスクは広がるか

新型コロナ感染症が拡大していく中で、2020年ごろに「自家用車での移動が増えている」というニュースを目にした人もいたのではないでしょうか。
外出制限の中でどうしても移動が必要な時、不特定多数の人たちと隣り合わせになる、バスや電車などの公共交通機関を避ける傾向が見られたのだと思います。

しかし、マイカーの「利用」は増えても「所有」が増えたわけではなさそうです。内閣府の「消費動向調査」によると、2人

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要らない土地は手放せる!?相続土地国庫帰属制度

要らない土地は手放せる!?相続土地国庫帰属制度

4月27日に「相続土地国庫帰属法」が施行されます。
これは相続や遺贈で土地を取得した相続人が、その土地の権利を国に引き継ぐことができる、という法律です。
「せっかく引き継いだ資産を、みすみす手放す人なんているの?」と思う方もいそうですが、利便性の高い首都圏の宅地ならまだしも、遠方で駅からも遠く、なかなか管理できない土地を相続してしまうケースは多々あります。

少子化によって土地利用ニーズは全体的に

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