フローリスト/蛍草

数多の名を持つ現役理系女子大生。理系だけど趣味は文系。何にも出来ない、不器用な詩人です…

フローリスト/蛍草

数多の名を持つ現役理系女子大生。理系だけど趣味は文系。何にも出来ない、不器用な詩人です。私小説と随筆の間のような創作(散文)、エッセイ、大好きな作家や音楽、身の回りのことを中心に投稿しています。明るいことから暗いことまで書きますが、全て私。mbti公式セッションしたい。

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現役理系女子大生がセンター過去問でとある作品に一目惚れして全集を買うまで

こんにちは、フローリストと申します。 多分話すジャンル的にこっちの名前にはあまり馴染みのない人の方が多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。 改めて、軽い…

正直、不安じゃないとは言わないよ。でも、自分のために身だしなみを整えたり、可愛くなったり、人としての魅力を磨いていったり、そういう積み重ねをしていきたいだけなんだ。そして、そういう積み重ねの先に、ふとその磨き上げられた石を見て、「綺麗だな」と言ってくれる人と、巡り逢いたいだけなの

言葉の力を信じるということは言葉の力を疑うということ。

INFJ理系女子大生100の質問

1. お名前は? フローリストは2足のわらじを履いてます、蛍草など様々な名前を持っています。 主にフロー、蛍さん(ちゃん)と呼ばれてます。 2. その名前の由来は? フロー…

他人の影響

ある日、知人に言われた。 「〇〇(本名)ちゃんって、人が好きだよね。」 そうだろうか?ふと思った。だって、私は結構面倒な人間だ。人を大事にしたいと言いながら、大事に…

自己をちゃんと健全に愛して、
みんなと何も考えずにコミュニケーションが取れる人間だったなら、
こんなに苦しむこともなかったのだろうか。

我が三人の師に与ふる書② ─第二の師・『初版道』さんこと川島幸希氏─

①はここから --- いつ、この人の弟子になりたい、そう心から願ったのか、正直全く覚えていない。 というか、無理なのは分かりきっていた。前回のnoteで『私が寺田寅彦…

あの日、死にたいと願いながら、私は甲板に揺られていた。

※ネタバレ有 1. 余裕。そんなものはこの旅において、一ミリたりとも残されていなかった。前日まで課され続けたサークルでの雑務、実習で専門分野に触れられることへの喜…

ヤミ恋愛閑談【創作】

店の扉を開けた先に、長身男の影が見えた。 手で支えている扉からチャリンチャリンと鳴り続ける店のベルに全神経を注いでいると、店の奥を椅子に深々と座り込んでいる男は…

来春未来展望、一匙の愛情

2022年度後半を一つの言葉で例えるとするなら「激動」の一言に尽きるな、と思う。 8・9・10・11・12月と怒涛のように過ぎ去った鬱期間。何かに突き動かされるように常に動…

何もない世界で叫ぶ

インターネットは、カップラーメンのようだと思う。 インターネットでは、流れる動画も、Twitterの文字列も、何もかもが一瞬で、フォローして相互になって仲良くなるのも…

詩にも書いたことがあるけれど、私は私の知り得る言葉の中で1番「おかげさま」という言葉が好きだ。
私は誰かの「おかげさま」でありたいし、誰かが私の「おかげさま」でいてくれないかなと思う。

夢【創作】

あれは、なんの夢だったのだろう。 もしかして、あの瞬間私は死んだのかしら。 真っ直ぐにカーテンの間から差し込む光をぼんやりと見つめながら、そんなことを考えた。 そ…

ヨクジョウ【創作】

部屋に戻ると、薄暗かった。ポロンと寂しげに響くアコースティックギターのアルペジオが響く。思わず後ろからぎゅっと抱きしめて、「ただいま」と呟く。ギターの音はすぐに…

もう何も言葉を発しないほうが私に生きている価値が認められるというものなのだろうか

私はきっと死ぬまで死ぬことに焦がれて生きていくんだと思う。でも、死ぬことに焦がれながら生きることを選びたい。生きていたい、死にたい、どちらも大事な私の一面だから。

現役理系女子大生がセンター過去問でとある作品に一目惚れして全集を買うまで

現役理系女子大生がセンター過去問でとある作品に一目惚れして全集を買うまで

こんにちは、フローリストと申します。

多分話すジャンル的にこっちの名前にはあまり馴染みのない人の方が多いと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

改めて、軽い自己紹介を……といっても普段はブカブカTシャツでベースを掻き鳴らしたり、(このご時世だとなかなか行けないけれど)夏フェスで暴れたり、推しにペンライトを振ったり、コスメを集めたり、不慣れながらゲームを嗜んだり(←ゲームは嗜むものか?)、推

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正直、不安じゃないとは言わないよ。でも、自分のために身だしなみを整えたり、可愛くなったり、人としての魅力を磨いていったり、そういう積み重ねをしていきたいだけなんだ。そして、そういう積み重ねの先に、ふとその磨き上げられた石を見て、「綺麗だな」と言ってくれる人と、巡り逢いたいだけなの

言葉の力を信じるということは言葉の力を疑うということ。

INFJ理系女子大生100の質問

1. お名前は?
フローリストは2足のわらじを履いてます、蛍草など様々な名前を持っています。
主にフロー、蛍さん(ちゃん)と呼ばれてます。

2. その名前の由来は?
フローリストはスクールオブロック(以下SOL)というラジオのラジオネームから。ラジオネームの由来はSOLのコンセプトが"未来の鍵"なので当時の将来の夢、未来の鍵だった『花屋』を英語にして、未来の鍵を掴む為に意味を持たせた。2足のわら

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他人の影響

ある日、知人に言われた。
「〇〇(本名)ちゃんって、人が好きだよね。」
そうだろうか?ふと思った。だって、私は結構面倒な人間だ。人を大事にしたいと言いながら、大事にしてくれてありがとうという感謝の言葉(=見返り)を無意識に求めている。ここ最近、それを自覚してからというもの、あまりの自分の自己顕示欲及び過度に不健全な自己愛に己の愚かさを垣間見るようで、ゾッとしている。その悍ましいまでの黒々しい気持ち

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自己をちゃんと健全に愛して、
みんなと何も考えずにコミュニケーションが取れる人間だったなら、
こんなに苦しむこともなかったのだろうか。

我が三人の師に与ふる書② ─第二の師・『初版道』さんこと川島幸希氏─

我が三人の師に与ふる書② ─第二の師・『初版道』さんこと川島幸希氏─

①はここから

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いつ、この人の弟子になりたい、そう心から願ったのか、正直全く覚えていない。

というか、無理なのは分かりきっていた。前回のnoteで『私が寺田寅彦なら初版道さんは夏目漱石である』、なんて啖呵を切ったけれど、その実会ったことも見たことですらない。寅彦と漱石は物理談義をしていた、しかし私と初版道さんは別に専攻分野の話をするような仲でもない。てか、あの人私の専攻分野全く詳しく無

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あの日、死にたいと願いながら、私は甲板に揺られていた。

あの日、死にたいと願いながら、私は甲板に揺られていた。

※ネタバレ有

1.
余裕。そんなものはこの旅において、一ミリたりとも残されていなかった。前日まで課され続けたサークルでの雑務、実習で専門分野に触れられることへの喜び、やりたいと切望して願ったはずの記事の締切、ベースを弾けるようになった歓喜、片付いていない皿と大量のレポート、身体を突き破るほどの知識欲、それを消費できない己への自己嫌悪、長年の夢であったバー・ルパンでお酒を飲めるという事実、切るに切

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ヤミ恋愛閑談【創作】

ヤミ恋愛閑談【創作】

店の扉を開けた先に、長身男の影が見えた。
手で支えている扉からチャリンチャリンと鳴り続ける店のベルに全神経を注いでいると、店の奥を椅子に深々と座り込んでいる男は、私を一瞥するような仕草を見せた。
「女か、意外だな。」
「……不満ですか?」
「イヤ、そんなことはないさ。」
男は私を手招くと、そのままじっと私の肉体を『観測』し始めた。背が低く貧相な体、ボサボサの髪の毛、泣き腫らした顔。しかし着込んだ服

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来春未来展望、一匙の愛情

2022年度後半を一つの言葉で例えるとするなら「激動」の一言に尽きるな、と思う。

8・9・10・11・12月と怒涛のように過ぎ去った鬱期間。何かに突き動かされるように常に動いていないと生きている気がしなくて、でも動けない時もあって、何度も死にそうになりながら日々を過ごしていた。本当に毎日毎日色んなことを考えて、昼と夜の間を駆け抜けながら、闇の中のトンネルに差す一筋の光を思い描き、ようやく進んでい

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何もない世界で叫ぶ

何もない世界で叫ぶ

インターネットは、カップラーメンのようだと思う。

インターネットでは、流れる動画も、Twitterの文字列も、何もかもが一瞬で、フォローして相互になって仲良くなるのも一瞬。別れるのも一瞬で、あのツイートにいいねしたとかあの件で怒ったとか、政治や宗教的なものとかいろんな理由でオサラバする。実際に会ってみて、いい人だと思ってたのに裏切られたり、仲良くしてるつもりが悪口を言われたり。所詮インターネット

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詩にも書いたことがあるけれど、私は私の知り得る言葉の中で1番「おかげさま」という言葉が好きだ。
私は誰かの「おかげさま」でありたいし、誰かが私の「おかげさま」でいてくれないかなと思う。

夢【創作】

夢【創作】

あれは、なんの夢だったのだろう。
もしかして、あの瞬間私は死んだのかしら。
真っ直ぐにカーテンの間から差し込む光をぼんやりと見つめながら、そんなことを考えた。

その夢は、ずっと夜道を歩く夢。自分が自分でなくなるような感覚をずっと持ちながら、ふらふらふらふら、歩き回る。ズキズキと痛む胸を抱えながら、耳元で鳴る音楽に耳を傾けた。時折耳から胸にナイフが突き刺さる。その瞬間なんとも甘い味がする。飴だ。切

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ヨクジョウ【創作】

部屋に戻ると、薄暗かった。ポロンと寂しげに響くアコースティックギターのアルペジオが響く。思わず後ろからぎゅっと抱きしめて、「ただいま」と呟く。ギターの音はすぐに消え、抱きしめた長身の男は私を捉えると「おかえり」と呟いた。嬉しくなってキスをせがむ。だけど、それは聞き入れられなかった。そのままギターを置いた手で腕を掴まれ、風呂場に押し込まれる。服を着たまま、冷たいシャワーを浴びせられる。焦る私と少し罪

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もう何も言葉を発しないほうが私に生きている価値が認められるというものなのだろうか

私はきっと死ぬまで死ぬことに焦がれて生きていくんだと思う。でも、死ぬことに焦がれながら生きることを選びたい。生きていたい、死にたい、どちらも大事な私の一面だから。