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Xジェンダーの看護師。性教育やジェンダー、依存症、児童虐待などについて学んでいます。個…

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Xジェンダーの看護師。性教育やジェンダー、依存症、児童虐待などについて学んでいます。個別で相談もやっています。

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固定された記事

カミングアウト

カミングアウトとは、LGBT当事者が自身の性的指向や性自認について伝えること。 アウティングとは、意図せずに他人に性的指向や性自認について話されること。 〈自分…

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2年前
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こうして私は生き抜いた

今までの人生を振り返った時に、小学校低学年までの記憶が断片的にしかないです。 小学校低学年までの記憶の中で覚えている事は、2つだけ。1つは、小学校入学前に両親が…

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1年前
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看護ってなんだ

最近、看護について考える事が多々あります 先日、個人的なあまり尊敬は出来ないなっと思っている上司が「カウンセラーじゃないから、時間をかけれない」と言っていました…

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2年前
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本音で話す

先日、職場で仲のいい人と仕事に対して思っていることや職場での不満などを話しました。その人は、私が職場で唯一カミングアウトしている人です。 最近、職場の中で未婚者…

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2年前

LGBTの存在って

最近、差別などの本を読んで今いる自分の周りの現状に嫌気が差してきました 職場で同僚たちが、異性愛を当たり前と考えて後輩に「彼氏いるの?」とプライベートな話を聞い…

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2年前
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婦人科に興味を持ってもらうには

何年か前から、『婦人科に興味を持ってもらうために』というテーマで色々と試行錯誤して仕事をしています 正直、難しい問題です 今の職場では、産婦人科、内科、小児科と…

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2年前
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伝えるって難しいな

私の所属している病棟では、幅広い年齢層の患者さんと関わる機会が多いので患者さんに対しての指導をする時にも年齢や考え方から伝える難しさは常に感じてました。 最近特…

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2年前
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『差別はたいてい悪意のない人がする』を読んで

『差別はたいてい悪意のない人がする』という本を読んで、このタイトルの通りだなっと思いました マジョリティ(大多数)の立場とマイノリティ(少数派)の立場では、考え方も…

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2年前
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映画「息子のままで、女子になる」を観て

この映画が公開されてから、ずっと気になっていてNetflixで配信されるのを知ってやっとこの映画を観れました トランス女性の方が制作したドキュメンタリー映画ですが、葛…

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2年前
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知る権利と選ぶ権利

権利について私自身今まであまり意識せず過ごしてきました。 性教育を勉強するようになって、知る権利と自分で選ぶ権利があるということを知って権利について考えるように…

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2年前
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私が勉強する理由

私はセクシャルマイノリティの当事者であり、看護師として小児科・産婦人科のある病棟で働いています。今は性教育や依存症、自傷、児童虐待を中心に勉強しています。 私は…

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2年前
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10代の妊娠

先日、にじいろさんが出版された10代の妊娠という本を読みました。その後、内密出産のニュースをみて色々と思ったこと考えたことを書きたいと思います。 私自身は内密出産…

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2年前
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最初はやりたくないと思っていた仕事が大好きな仕事に

看護師になって、6年目になりました。 小学生くらいの時は、カウンセラーになんとなくなりたいと思っていました。そのころから、母が介護職で働いていて母の職場にボラン…

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2年前
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今年1年を振り返って、そして課題

今年も数日で終わろうとしています。今年を振り返って、相変わらず色々な出来事がありました。 【プライベート】 夏に胸の手術をしました。ずっと昔からコンプレックスだ…

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2年前
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私が医療者として大切にしていること

私は看護師として働いて6年目になります。 新人の時から、大切にしていることは『患者さん・家族の立場に立って考えて、寄り添う』です。 経験年数が経って知識を色々積む…

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2年前
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性に対する意識を変えるのは難しい

今、仕事で悩んでいることなのですがタイトルの通り性に対する意識を変えるのは難しい。 日本は性に対してオープンではなく、性教育=エロと連想する人も多い。最近ではメ…

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2年前
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カミングアウト

カミングアウト

カミングアウトとは、LGBT当事者が自身の性的指向や性自認について伝えること。

アウティングとは、意図せずに他人に性的指向や性自認について話されること。



〈自分のカミングアウト〉

幼い頃から大人になったら男になると思って生きてきました。自分の身体が成長していく中で、胸が膨らみ生理がきたことに対して違和感がずっとありました。はじめて生理が来たときに母にいうことができず隠していると異変に気

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こうして私は生き抜いた

こうして私は生き抜いた

今までの人生を振り返った時に、小学校低学年までの記憶が断片的にしかないです。

小学校低学年までの記憶の中で覚えている事は、2つだけ。1つは、小学校入学前に両親が喧嘩して父が家に放火しようとして黒焦げになった床と、年子の姉がストレスで髪の毛を抜いて坊主に近い状態になってしまった事です。

何故、記憶がないかと聞かれると虐待されたことによって自己防衛のために記憶がないのだと思います。

私は、4人兄

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看護ってなんだ

最近、看護について考える事が多々あります

先日、個人的なあまり尊敬は出来ないなっと思っている上司が「カウンセラーじゃないから、時間をかけれない」と言っていました。
それを聞いて看護師だからしか出来ない関わりがあると思うし、時間をかけれないと言い切ってしまうのはどうかなって思いました。その場面でしか関われなかったり、聞けない事があるので私は可能な限りは患者さんや家族のために時間をかけて関わりたいな

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本音で話す

先日、職場で仲のいい人と仕事に対して思っていることや職場での不満などを話しました。その人は、私が職場で唯一カミングアウトしている人です。

最近、職場の中で未婚者に対して異性との出会いを作って恋人を作らせようとする場面をよく目にします。それを見て、異性愛者が普通でそうじゃない人達は普通でないというような感覚になっていて、なんとも言えないような気分になっていました。そして、その場面のなかで結婚して早

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LGBTの存在って

最近、差別などの本を読んで今いる自分の周りの現状に嫌気が差してきました

職場で同僚たちが、異性愛を当たり前と考えて後輩に「彼氏いるの?」とプライベートな話を聞いていたり。30代の独身の人達に合コンセッティングしなきゃと話していたり。

患者さんに対しても、20代や30代の婦人科入院患者に対して「彼氏は?」「彼氏いたことある?」と当たり前かのように聞いている。

その相手がもしかしたら異性愛者では

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婦人科に興味を持ってもらうには

何年か前から、『婦人科に興味を持ってもらうために』というテーマで色々と試行錯誤して仕事をしています

正直、難しい問題です

今の職場では、産婦人科、内科、小児科と幅広く特に田舎の病院ということもあるのか内科の占める割合が多いです。認知症や寝たきりの患者と比べて、婦人科の患者は若年で動ける人・しっかりしてる人なので婦人科患者への看護にスタッフも重きを置いていないと感じています。酷い時は婦人科に関連

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伝えるって難しいな

私の所属している病棟では、幅広い年齢層の患者さんと関わる機会が多いので患者さんに対しての指導をする時にも年齢や考え方から伝える難しさは常に感じてました。

最近特に感じることが多いのが、スタッフへ教えることの難しさです。

後輩に対して噛み砕いて伝えても伝わっていなかったり。
自分より上の先輩も含めて学習会を開催した時に、1人のスタッフが必要性を感じないと言われたり。

伝えることや教えることは難

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『差別はたいてい悪意のない人がする』を読んで

『差別はたいてい悪意のない人がする』という本を読んで、このタイトルの通りだなっと思いました

マジョリティ(大多数)の立場とマイノリティ(少数派)の立場では、考え方も感じ方も違うと思います
マイノリティの立場だからこそ考えて感じたことがあります

性別、国籍、職種、性的指向などさまざまな立場の人がいて嫌な思いをしたり生きにくさを感じたりすると思います

仕事をしている中でも様々な方と接する機会があ

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映画「息子のままで、女子になる」を観て

この映画が公開されてから、ずっと気になっていてNetflixで配信されるのを知ってやっとこの映画を観れました

トランス女性の方が制作したドキュメンタリー映画ですが、葛藤や夢を諦めない姿はとても素敵だと思いました

映画の中であった、「私はいいけど、他の人が...」というか目に見えない第三者についての話やステレオタイプのイメージ像など共感できるところも多々あり、LGBT当事者だけでなく様々な立場の

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知る権利と選ぶ権利

権利について私自身今まであまり意識せず過ごしてきました。
性教育を勉強するようになって、知る権利と自分で選ぶ権利があるということを知って権利について考えるようになりました。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)という基本的な権利が誰にでもあります。

妊娠するかしないか、何人子どもをもつかや性や生殖についての正しい知識を得る権利を全ての人が持っています。
そし

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私が勉強する理由

私はセクシャルマイノリティの当事者であり、看護師として小児科・産婦人科のある病棟で働いています。今は性教育や依存症、自傷、児童虐待を中心に勉強しています。

私は虐待を受けて育ってきました。両親は離婚していて、女で一つで母は私たち姉妹を育ててくれました。今となっては、母のことを恨んではいませんが暴力を振るわれたことや「お前なんて産まなければよかった」などと言葉の暴力、時には食事を食べさせてもらえな

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10代の妊娠

10代の妊娠

先日、にじいろさんが出版された10代の妊娠という本を読みました。その後、内密出産のニュースをみて色々と思ったこと考えたことを書きたいと思います。

私自身は内密出産のニュースをみて、誰にも相談できずに一人で出産して殺害してしまうことがなくてよかったと思っています。ニュースで時々ある、一人でトイレで出産して殺害してしまった事件を見るたびに心が痛くなります。誰にも相談できずに悩んだ末の一人でも出産だっ

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最初はやりたくないと思っていた仕事が大好きな仕事に

最初はやりたくないと思っていた仕事が大好きな仕事に

看護師になって、6年目になりました。

小学生くらいの時は、カウンセラーになんとなくなりたいと思っていました。そのころから、母が介護職で働いていて母の職場にボランティアに行ったりして、その流れで介護福祉士の資格が取れる福祉科のある高校に入学しました。高校3年生の進路を考えるときに、母から看護師になって資格を取ると将来安定するからという理由で看護学校にいくことをすすめられました。母子家庭で育って、金

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今年1年を振り返って、そして課題

今年1年を振り返って、そして課題

今年も数日で終わろうとしています。今年を振り返って、相変わらず色々な出来事がありました。

【プライベート】
夏に胸の手術をしました。ずっと昔からコンプレックスだったこともあって、手術をしてから気持ちの変化も出てきて手術をして良かったなっと思いました。
あとは、秋頃から色々な所に登山に行って綺麗な景色を見ることができて、気分転換もして充実することができました。

来年は、30代に突入する年でもある

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私が医療者として大切にしていること

私が医療者として大切にしていること

私は看護師として働いて6年目になります。
新人の時から、大切にしていることは『患者さん・家族の立場に立って考えて、寄り添う』です。

経験年数が経って知識を色々積むことで、つい病気をみがちになっていたりすることがあります。
先輩にも、少しでも早くケアなどを終わらせて1秒でもナースステーションにいることを第一に考えている人。知識や経験はあるが自分本位でケアをする人。定時でいかに帰宅できるかを考える人

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性に対する意識を変えるのは難しい

今、仕事で悩んでいることなのですがタイトルの通り性に対する意識を変えるのは難しい。

日本は性に対してオープンではなく、性教育=エロと連想する人も多い。最近ではメディアで性教育についてちょこちょこ出てきていたり、性教育の本が出版されてきているがなかなか性に対しての苦手意識は拭い去れないと思う。メディアや本が出版されていたとしても、見たり手に取るのは興味があったりする人や学んでいる人など一部の人なん

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