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LGBT

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映画「息子のままで、女子になる」を観て

この映画が公開されてから、ずっと気になっていてNetflixで配信されるのを知ってやっとこの映画を観れました

トランス女性の方が制作したドキュメンタリー映画ですが、葛藤や夢を諦めない姿はとても素敵だと思いました

映画の中であった、「私はいいけど、他の人が...」というか目に見えない第三者についての話やステレオタイプのイメージ像など共感できるところも多々あり、LGBT当事者だけでなく様々な立場の

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私が勉強する理由

私はセクシャルマイノリティの当事者であり、看護師として小児科・産婦人科のある病棟で働いています。今は性教育や依存症、自傷、児童虐待を中心に勉強しています。

私は虐待を受けて育ってきました。両親は離婚していて、女で一つで母は私たち姉妹を育ててくれました。今となっては、母のことを恨んではいませんが暴力を振るわれたことや「お前なんて産まなければよかった」などと言葉の暴力、時には食事を食べさせてもらえな

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セクシャリティについて

セクシャリティについて

自分では記憶はないですが、小さいときから「大きくなったらチンチン生える」と言っていたりと大人になったら男性になると思って育ってきました。

私は、4人姉妹の次女として生まれ母子家庭で育ちました。母も姉妹も彼氏の話などをして彼氏ができることが当たり前で大きくなったら子供を産んで育てるという風に思っていました。思春期になって、周りも恋人を作っていたりしていたので中学・高校では男性と付き合ったこともあり

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職場の人へカミングアウトした時のこと

私は職場でカミングアウトしてないですが、仲良くなった同期や信頼できると思う上司にはカミングアウトしてます。今回は職場でカミングアウトした時の事を書かせてもらいたいと思います。

同じ部署の同期にそれぞれカミングアウトした時も、カミングアウトする前後であっても変わりなく接してくれました。男とか女とか関係なくご飯に行ったり、パートナーの話をしたりと同期に恵まれていました。

今年の4月に人事異動があり

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職場でのこと

5月頃に働いている部署でジェンダー(LGBT)について私主催で学習会を行いました。

なぜこの学習会を開催することになったかというと、今年1月頃に所属している病棟に入院することになった患者家族が申告があったわけでもないのに、性同一性障害の娘さんとカルテに記載されたいたことを私が発見したことが始まりでした。カルテに書かれていた内容は、『見た目は男だけど、女性』『娘さんとは呼ばないでください』と記載さ

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当事者として感じること

私は医療従事者ですが、LGBTの当事者でもあります。地方の病院という事も関係するかもしれませんが、まだまだ性に対しての偏見はあります。

就職してすぐは、「彼氏いるの?」「結婚は?」という事をよく言われました。職場の風習としてなのか、うちの部署に配属されたスタッフは聞かれているようでした。いつもそれとなく流していましたが、やはり自分を隠して日々働いている上司や同僚に接するのは未だに抵抗を感じます。

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婦人科

今働いている部署では、産婦人科のある混合病棟で働いています。元々今の職場では産婦人科がなく婦人科の経験者も少ないままに始まりました。1年ほど前にある患者さんと出会い「自分を含めて、患者さんにしっかり向き合っていなかった」と感じました。混合病棟で婦人科の入院患者さんに接する機会は少ないですができる限り向き合っていけたらいいなって思って、日々の働いています。

リプロダクティブヘルス・ライツという言葉

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LGBTと医療

日常の中で不調で病院に行く事はよくあると思います。私自身、LGBTの当事者として医療従事者として働いていますが日常の中で居心地の悪さを感じる事があります。
性別や性的指向など差別をしてはいけないと看護師の倫理綱領にも載っていますが実際にはまだまだ差別や偏見があります。

医療者の何気ない一言で当事者は、医療から遠のいてしまいます。自分自身が経験した場面でも、患者家族がトランスジェンダーの方が病院に

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カミングアウト

カミングアウト

カミングアウトとは、LGBT当事者が自身の性的指向や性自認について伝えること。

アウティングとは、意図せずに他人に性的指向や性自認について話されること。



〈自分のカミングアウト〉

幼い頃から大人になったら男になると思って生きてきました。自分の身体が成長していく中で、胸が膨らみ生理がきたことに対して違和感がずっとありました。はじめて生理が来たときに母にいうことができず隠していると異変に気

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