セクシャリティについて

自分では記憶はないですが、小さいときから「大きくなったらチンチン生える」と言っていたりと大人になったら男性になると思って育ってきました。

私は、4人姉妹の次女として生まれ母子家庭で育ちました。母も姉妹も彼氏の話などをして彼氏ができることが当たり前で大きくなったら子供を産んで育てるという風に思っていました。思春期になって、周りも恋人を作っていたりしていたので中学・高校では男性と付き合ったこともありました。自分自身では違うなって思ってはいましたが、男性と付き合ったことで母も姉妹も喜んでいたので『これが普通のことなのか』と内心思いながら過ごしてきました。

高校の時に、すごく好きな同級生がいました。後から思うと、恋愛対象として彼女のことが好きだったのだと思いましたが、その当時は周りの目もあったことと同性が好きだということを認めたくないとの思いで葛藤がありました。

その後、看護学校に入学したときに同じクラスにいたゲイとレズビアンの人と仲良くなって話をしたときに、『この感情は恥ずかしいことじゃないんだ』と気付くことができました。そこから、女性と付き合うことで自分らしく過ごすことができるようになって、少し前より自分のことが好きになることができました。

看護学校に入っている間にホルモン注射を打つようになり、一時期は「FTMなのかな？」「胸はいらないけど、手術までして性別を変えるのは…」と色々と思いながら注射を打つことで生理がなくなり気持ち的に楽になりました。

今は何かに当てはめるならば、FTXと自分自身は思うようにしています。その時の思いや経験で、自分自身のセクシャリティが変わると思います。

ただ、今思うことはなにかに当てはめるのではなく自分は自分だから無理に何かの概念や用語に自分を当てはめる必要はないと思います。色々な経験をして、自分自身を知ることで自分を好きになって大切に思えることができることが一番大事だと思います。