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資格|看護師・保健師・思春期保健相談士・フェムシップドクターズ。 主に女性の健康(婦人科系)とLGBTQ+などのジェンダーに関するセミナーや相談を行っております。 自分自身の経験や学んできたこと、感じたことを発信していきます。

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カミングアウト

カミングアウトとは、LGBT当事者が自身の性的指向や性自認について伝えること。 アウティングとは、意図せずに他人に性的指向や性自認について話されること。   〈自分のカミングアウト〉 幼い頃から大人になったら男になると思って生きてきました。自分の身体が成長していく中で、胸が膨らみ生理がきたことに対して違和感がずっとありました。はじめて生理が来たときに母にいうことができず隠していると異変に気づいた母に生理が来たことを言わないことに対して怒られた苦い経験がありました。

    • 1歩踏み出す勇気

      しばらく投稿できていなかったですが、自分自身の頭と心の整理のために投稿を再開していきたいと思います! 総合病院を退職まず、大きな環境の変化として2023年12月に長年勤めていた総合病院を退職することにしました。 この決断は正直、一番大きな決断だったのではないかと思うくらいに覚悟を決めて決断しました。 自分自身が経験したことや今まで勉強して、真剣に患者さんと向き合ってきたなかで病院ではないフィールドで自分に出来ることがあるのではないかと思うことが病院勤務をしている中で徐々に

      • こうして私は生き抜いた

        今までの人生を振り返った時に、小学校低学年までの記憶が断片的にしかないです。 小学校低学年までの記憶の中で覚えている事は、2つだけ。1つは、小学校入学前に両親が喧嘩して父が家に放火しようとして黒焦げになった床と、年子の姉がストレスで髪の毛を抜いて坊主に近い状態になってしまった事です。 何故、記憶がないかと聞かれると虐待されたことによって自己防衛のために記憶がないのだと思います。 私は、4人兄弟の次女として生まれました。両親は私が小学校1年生の頃に離婚し、母子家庭で育ちま

        • 看護ってなんだ

          最近、看護について考える事が多々あります 先日、個人的なあまり尊敬は出来ないなっと思っている上司が「カウンセラーじゃないから、時間をかけれない」と言っていました。 それを聞いて看護師だからしか出来ない関わりがあると思うし、時間をかけれないと言い切ってしまうのはどうかなって思いました。その場面でしか関われなかったり、聞けない事があるので私は可能な限りは患者さんや家族のために時間をかけて関わりたいなって思っています。 ここ数ヶ月で人事異動があり新しい業務を覚えないといけない事

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          本音で話す

          先日、職場で仲のいい人と仕事に対して思っていることや職場での不満などを話しました。その人は、私が職場で唯一カミングアウトしている人です。 最近、職場の中で未婚者に対して異性との出会いを作って恋人を作らせようとする場面をよく目にします。それを見て、異性愛者が普通でそうじゃない人達は普通でないというような感覚になっていて、なんとも言えないような気分になっていました。そして、その場面のなかで結婚して早く出産して方がいいという善かれと思って言っているお節介のような押し付けているよう

          本音で話す

          LGBTの存在って

          最近、差別などの本を読んで今いる自分の周りの現状に嫌気が差してきました 職場で同僚たちが、異性愛を当たり前と考えて後輩に「彼氏いるの?」とプライベートな話を聞いていたり。30代の独身の人達に合コンセッティングしなきゃと話していたり。 患者さんに対しても、20代や30代の婦人科入院患者に対して「彼氏は?」「彼氏いたことある?」と当たり前かのように聞いている。 その相手がもしかしたら異性愛者ではないかもしれないのに。 いつだってマイノリティは無かったような空気の扱い。

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          婦人科に興味を持ってもらうには

          何年か前から、『婦人科に興味を持ってもらうために』というテーマで色々と試行錯誤して仕事をしています 正直、難しい問題です 今の職場では、産婦人科、内科、小児科と幅広く特に田舎の病院ということもあるのか内科の占める割合が多いです。認知症や寝たきりの患者と比べて、婦人科の患者は若年で動ける人・しっかりしてる人なので婦人科患者への看護にスタッフも重きを置いていないと感じています。酷い時は婦人科に関連する指導をすることなく退院を迎える患者さんも少なからずいます。他のスタッフに聞く

          婦人科に興味を持ってもらうには

          伝えるって難しいな

          私の所属している病棟では、幅広い年齢層の患者さんと関わる機会が多いので患者さんに対しての指導をする時にも年齢や考え方から伝える難しさは常に感じてました。 最近特に感じることが多いのが、スタッフへ教えることの難しさです。 後輩に対して噛み砕いて伝えても伝わっていなかったり。 自分より上の先輩も含めて学習会を開催した時に、1人のスタッフが必要性を感じないと言われたり。 伝えることや教えることは難しいことですが、相手に合わせた説明ができるように自分自身常に勉強して変わっていく

          伝えるって難しいな

          『差別はたいてい悪意のない人がする』を読んで

          『差別はたいてい悪意のない人がする』という本を読んで、このタイトルの通りだなっと思いました マジョリティ(大多数)の立場とマイノリティ(少数派)の立場では、考え方も感じ方も違うと思います マイノリティの立場だからこそ考えて感じたことがあります 性別、国籍、職種、性的指向などさまざまな立場の人がいて嫌な思いをしたり生きにくさを感じたりすると思います 仕事をしている中でも様々な方と接する機会があり、「生活保護だから」「アルコール依存症だから」「障がい者だから」と何かにつけて

          『差別はたいてい悪意のない人がする』を読んで

          映画「息子のままで、女子になる」を観て

          この映画が公開されてから、ずっと気になっていてNetflixで配信されるのを知ってやっとこの映画を観れました トランス女性の方が制作したドキュメンタリー映画ですが、葛藤や夢を諦めない姿はとても素敵だと思いました 映画の中であった、「私はいいけど、他の人が...」というか目に見えない第三者についての話やステレオタイプのイメージ像など共感できるところも多々あり、LGBT当事者だけでなく様々な立場の人にも観てもらえたらいいなって感じる内容ばかりでした カミングアウトする時は、

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          知る権利と選ぶ権利

          権利について私自身今まであまり意識せず過ごしてきました。 性教育を勉強するようになって、知る権利と自分で選ぶ権利があるということを知って権利について考えるようになりました。 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)という基本的な権利が誰にでもあります。 妊娠するかしないか、何人子どもをもつかや性や生殖についての正しい知識を得る権利を全ての人が持っています。 そして、それを自分で選ぶ権利ももっています。 今は多様な選択肢があります。結婚する

          知る権利と選ぶ権利

          私が勉強する理由

          私はセクシャルマイノリティの当事者であり、看護師として小児科・産婦人科のある病棟で働いています。今は性教育や依存症、自傷、児童虐待を中心に勉強しています。 私は虐待を受けて育ってきました。両親は離婚していて、女で一つで母は私たち姉妹を育ててくれました。今となっては、母のことを恨んではいませんが暴力を振るわれたことや「お前なんて産まなければよかった」などと言葉の暴力、時には食事を食べさせてもらえなかったり、怒られて家を追い出して野宿したこともありました。時には、母の交際相手が

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          10代の妊娠

          先日、にじいろさんが出版された10代の妊娠という本を読みました。その後、内密出産のニュースをみて色々と思ったこと考えたことを書きたいと思います。 私自身は内密出産のニュースをみて、誰にも相談できずに一人で出産して殺害してしまうことがなくてよかったと思っています。ニュースで時々ある、一人でトイレで出産して殺害してしまった事件を見るたびに心が痛くなります。誰にも相談できずに悩んだ末の一人でも出産だったり、殺害してしまったりして望んでいた人生を歩めなくなってしまうこと。 10代

          10代の妊娠

          最初はやりたくないと思っていた仕事が大好きな仕事に

          看護師になって、6年目になりました。 小学生くらいの時は、カウンセラーになんとなくなりたいと思っていました。そのころから、母が介護職で働いていて母の職場にボランティアに行ったりして、その流れで介護福祉士の資格が取れる福祉科のある高校に入学しました。高校3年生の進路を考えるときに、母から看護師になって資格を取ると将来安定するからという理由で看護学校にいくことをすすめられました。母子家庭で育って、金銭的にも余裕がなかった子ども時代だったので母は金銭的にも安定し働くことのできる看

          最初はやりたくないと思っていた仕事が大好きな仕事に

          今年1年を振り返って、そして課題

          今年も数日で終わろうとしています。今年を振り返って、相変わらず色々な出来事がありました。 【プライベート】 夏に胸の手術をしました。ずっと昔からコンプレックスだったこともあって、手術をしてから気持ちの変化も出てきて手術をして良かったなっと思いました。 あとは、秋頃から色々な所に登山に行って綺麗な景色を見ることができて、気分転換もして充実することができました。 来年は、30代に突入する年でもあるので筋トレを継続して休みの日は今年よりもたくさん登山にいきたいと思います。 【

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          私が医療者として大切にしていること

          私は看護師として働いて6年目になります。 新人の時から、大切にしていることは『患者さん・家族の立場に立って考えて、寄り添う』です。 経験年数が経って知識を色々積むことで、つい病気をみがちになっていたりすることがあります。 先輩にも、少しでも早くケアなどを終わらせて1秒でもナースステーションにいることを第一に考えている人。知識や経験はあるが自分本位でケアをする人。定時でいかに帰宅できるかを考える人。 など様々な人がいます。 私の考えてして、少しでも多くの時間を患者さんのため

          私が医療者として大切にしていること