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内浦穂高
2024年7月1日 21:01
2024年6月30日 13:15
詩とは咆哮 咎めなきもの自由にリズムを刻むもの時には言葉で描いた絵画時には静かな水墨画時には日記 時には決意時々で姿 変えるもの羽ばたけ私の精神よ私を越えて飛んでゆけ私の知らない 私の声が 理性の檻を突き破る灰色の空を噛みちぎり大地を震わす雄叫びを!!獰猛に疾れ 言の葉よ命を越えて 飛んでゆけ!!
2024年6月17日 17:50
街灯が照らすコンクリににゅるりと身体を擦りつけ艶めかしいほど滑らかに踊る蛞蝓の悩ましさ蛍のように美しい輝かしさはそこになく悍ましいほど生々しい 夜露のような柔らかさ路地裏に咲く 白き花唇のような 白き花哀艶にも似た唇がコンクリートにキスをする糸を這わせてキスをする月光が嘘を真実に変えてしまえと囁いたその美しさは白き亡骸鉄塔を揺らす蛞蝓よ大地は揺れて 空は
2024年6月18日 11:41
土砂降りの雨の中を傘をささずに歩いてるともう全部がどうでもよくなってきちゃうんだ。雨粒が僕に触れるたび恍惚が肌に染み渡るみんなは車に乗っているみんなは傘を刺しているみんなはかっぱを着込んでるもったいないよ 濡れようよ普通に歩いてるだけなのに禁忌が鉛色の空へ体を抜けて吸い込まれてくわくわくだ! ドキドキだ!僕は今無敵状態だ!!世界の中でただ1人僕だ
2024年6月19日 19:44
僕にとっての生きる理由貴女がそれになってほしい貴女にとっての生きる理由僕が必ずそれになるそうして2人で生きる理由を少しずつ増やしていこう。失うものがなにもない2人が並んで散歩をしてみれば失いたくない愛おしい 生きる理由が横に在る泣き顔を僕に見せておくれすぐに笑かせてさしあげようあの夕焼けの向こうにいる君よ2人で朝を迎えよう
2024年6月12日 18:37
薫風が静かに僕を抱きしめてさらっと塵を洗い流す彼女は軽やかに囁いて水色の雲へと旅立った「そのうちすぐ帰ってくるよ」ご機嫌なウィンクを僕に送ってステップを踏んで空を舞った木漏れ日が足をマッサージ程よい加減が心地よい幼い空気が微醺を運び僕も青空に潜り込むこの青空を泳ぎ切る頃に僕は彼女とまた会えるか僕は彼女の胸に顔を埋めることを切望してあるのかない
2024年6月9日 21:28
鏡の中で踊る蟷螂 新郎新婦による 恍惚ショーハープの音による 生命の描画 銀嶺な山が赤く染まる止まることなく 揺れるマスカット光る海面には揺籠が浮かぶ海一面を染める白ワイン雲は綿菓子となり夥しい数 空を駆ける硬い 硬い 金属質な音の羅列が蚊柱となり青空を犯す落ちる 落ちる 海底に沈む 金属質な音の羅列海一面は赤ワイン 一筋の光 弦の音 天を摩する E線
2024年5月17日 20:15
【おしまい2】青空が崩れ落ちてゆく巨大な質量を持ったパズルのピースが無数に降り注いでくる僕らが信じたあの空は 剥き出しの白いデータだった。ハンドルは火の輪に形を変え ワイパーは蛇に姿を変え車を離れて宙を這う噴水のように白線があちらこちらで吹き上がる鏡はありのままを写し草木は大地をミイラにした荒唐無稽な光景に悲しむ人は誰もいない人々は酒を不要とし、紫煙
2024年5月4日 21:29
貴女の表情には永遠に無垢なる少女が宿っている。3歳頃の純心な不可侵の笑みを宿している母の笑顔はブーケの笑顔少女の笑顔はプリンセス紫色のドレスを纏いミッキーのぬいぐるみをねだる。白髪の老婆の月輪に蒼き香りのウェディング花嫁の涙のその奥には夕焼けに寄せ合うヒストリー僕は歴史の旅人で 貴女の世界の流浪の民貴女の笑顔は永遠だ永遠を僕が保証する遠い思い出に僕がいて 言
2024年5月11日 21:02
さぁさぁ皆様 ご一緒に調子を合わせて腹上死論理も狂気も騒々しいなら高貴な箒で大掃除さっさっさ さっさっさグラジオラスは大通りを避けてこっそりと抱擁し動悸は徐々に高揚に 最後にはそっと腹上死道徳心ほど毒々しい恍惚心こそ尊いもういい もういい 早々にお出かけしましょう ご一緒に同時に陽気に腹上死正気の沙汰の腹上死幼児のように無垢な情死上質な情死
2024年5月4日 13:15
カルガモがおしゃべりしながら散歩してるぴょこぴょこ ぴょこぴょこ 空の下肩を並べて歩いてる 顔を見つめて歩いてる風がそーっとやって来て 葉っぱもわいわい歌いだす木陰で蟻が楽しくピクニック今の僕はみんな友達マガモたちがおしゃべりしながら泳いでるぱっちゃぱっちゃ ぱっちゃぱっちゃ水の上列を作ってすいすいと 少し早めのプール開き光がすーっと差し込んで 葉っぱのこころを
2024年4月30日 18:43
キミゆけば 明日の私はまた1人キミも同じくまた1人 花残り月も去る今日日明日の戦は個々のもの抗う術などなくしても風に吹かれてキミよ行け時には夕陽に立ち止まり夜の明かりに語らって昨日の談笑に涙し飄々と今日を生き残れ公園のベンチは今広く大の字になり空を仰ぐ紺色の草木が身を包み夜風が昨日を空に映すおやすみキミよ また会おう明日の先でまた会おう
2024年4月22日 11:55
メロディが風に吹かれて跳ね回る。昨日の僕が知らなかった うららかな歌を連れてくる。彩雲が鳥を形造り 雄々しい翼が空に舞う。鳥の背中で少年は青藍に笑みを投げかけた。電線に止まる鳥たちは 空に描かれた五線譜。弾むリズムは朗らかに 大地を駆ける春のトリル。風のタクトの思うまま 揺れる菜花に相乗りしてあっちにこっちに風まかせ昨日の自分も今日の自分も明日の自分も気分次第
2024年4月12日 20:32
酒に深淵が暴かれる時両目は奥行きを見つめ続けて、意識は天と融和する。もう僕に泥酔の感覚はなく、ただ麻酔のようにタナトスを流し込みながら死神を肺に招待しているに過ぎない。ガタガタと自分が崩れ落ちていく音を感じるが、不思議と不快感や不安はなかった。土砂まみれの瓦礫の真ん中から光が溢れ神々しい解放の兆しが魂を浄化させるのを感じる。今わかった。崩れ落ちてゆく自分は死体になってい