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映画感想ブログ「とまどいと偏見」

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2018年に劇場で観た映画の感想です。
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2018年12月の記事一覧

「来る」

「来る」

ホラー映画に対しての"怖い"か"怖くない"か論。この映画も「ホラーなのに怖くない。」という声が多いんですが、そういえば、そもそも、僕がホラー映画を観る条件に"怖い"かどうかはあんまり関係なかったなということに気付きました。「告白」、「渇き」の中島哲也監督による(正しく)ホラー映画「来る」の感想です。

個人的にホラーは大好きで数もそれなりに観てるんですが、好きだと思うホラー映画の要素の中に必ずしも

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斬、

斬、

2016年の「シン・ゴジラ」、去年の「沈黙-サイレンス-」と役者として観ていた(更に今年は朝ドラにも出てましたね。)のであんまり久しぶりな感じがしてなかったんですが、監督作としては2015年の「野火」以来ということで。「野火」のメッセージ性を踏まえながらも、「野火」以前の塚本節も感じさせる小品といった感じの塚本晋也監督初の時代劇「斬、」の感想です。

えー、塚本映画の特徴として、"人が人じゃなくな

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ヘレディタリー 継承

ヘレディタリー 継承

ネタバレが出来ないので感覚の話をしようと思うんですが、えー、なんだろうなぁ、これ。えーと、怖い怖いと言われてますが、怖さにもいろいろありますよね。で、この映画は間違いなく怖いんですけど、その、よく言われているいわゆる「怖い」というのとはちょっと違うところの怖さ(いや、本来の意味ではこうゆうのこそを「怖い」って言うんだと思うんですけど。)なんじゃないかなと思うんですね。ただ、哲学的な意味での、よく考

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ボヘミアン・ラプソディ

ボヘミアン・ラプソディ

今朝起きてテレビをつけたらワイドショーでQUEENの特集していて、この映画をきっかけにした第何次目かのブームの到来を感じました。ボーカリスト、フレディ・マーキュリーの人生を中心に、'85年のライブ・エイド出演までを描いた音楽青春映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想です。

僕がQUEENを初めて知ったのは、ちょうどQUEEN第1期の節目くらいで、デヴィッド・ボウイとのコラボ曲の「アンダー・プレッシ

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