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てんかんと仕事

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#私の仕事

障害者雇用のお給料 企業に望むこと

障害者雇用のお給料 企業に望むこと

なんだか重々しいタイトルになってしまいました。

さて。今回は、障害者雇用のお給料について。

大事なお話ですね。

障害者雇用は、一般的にお給料の額が低いです。

私は一般枠で働いたこともあったから余計にかもしれませんが、最近こんなことを考えていました。

私という「資本」そのものは一般枠でも障害者枠でも同一なのに、「障害者」というラベルが貼られることで「給与額」が低くなるのはなんだか納得がいか

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障害者雇用 日々つれづれ Teamsチャット

障害者雇用 日々つれづれ Teamsチャット

今の会社では、社員間のコミュニケーションツールの一つとして、Teamsというソフトが使われている。

メールするほど大ごとでもない、でも伝えておきたいときや、ちょっとしたおしゃべりをしたいときに便利なチャット機能である。

メールは丁寧な表現で敬語がふんだんに使われていて固い文面になってしまうのだが、Teamsのほうは丁寧語を使いながらもフランクな感じで、おしゃべりをしているような感覚になり、なに

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障害者雇用 通院は有給休暇で

障害者雇用 通院は有給休暇で

平日に通院しているのだけれど、今回はそれとお仕事についてのお話。

私はこれまで大学だの学校だのと、世間とずれた世界で働いていたのでよけいに常識についてあらためて知ったのだが、ごくごく一般的には有給休暇は勤務開始から半年経過したら付与される仕組みとなっているらしい。
(厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/14

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障害者雇用 ヘアカラーからピアス、そしてネイルへ

障害者雇用 ヘアカラーからピアス、そしてネイルへ

勤務する前の就職活動に励んでいた頃、私の髪の毛は真っ黒で、いまいち冴えない髪型だった。

ヘアカラーには興味がないわけではなかったが、一度始めると定期的にメンテナンスしなければならなくて、無職で就職活動をしている期間はそんな経済的余裕はまったくない。

なにより面接のためにはとりあえず黒が一番いいだろう。

よし、黒髪は節約にもなるし、面接対策にもつながって一石二鳥だと割り切ることにした。

同時

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障害者雇用 おつかい

障害者雇用 おつかい

今の会社の人事部には、おつかいの業務がある。

不定期で、多い時は週2日ほど。

電車と徒歩で片道30分ほど移動して、人事部から預かった書類を先方に届けるという業務である。

このおつかい業務を、人事部で働いていらっしゃる派遣社員さんと分担している。

*****

書類ができあがるタイミング上、届けるのはいつもきまってお昼過ぎの13:30〜14:30。

朝の通勤時間帯だと次から次へとやってくる

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障害者雇用 日々つれづれ フリーアドレス

障害者雇用 日々つれづれ フリーアドレス

今の職場はフリーアドレスを採用している。

フリーアドレスというのは、オフィス内に固定された自分の机や席というものがなく、その時々で自由に場所を選んで仕事をしていいよという仕組みである。

近年のファッショナブルなトレンドである。(なんとも昭和な言葉)

賛否両論あるだろうが、私はこの仕組みが好きである。

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朝。

そこは静かな戦場と化す。

人気のある席の取り合いが繰り広げられるの

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障害者雇用で6ヶ月② 緊張感のある業務:中途採用の会場手配

障害者雇用で6ヶ月② 緊張感のある業務:中途採用の会場手配

今の会社に勤務し始めて6か月。

そして中途採用関連の業務を担当することとなって3か月。

最初は右も左もわからなかったのだが、ようやく慣れてきた。

そのうちのひとつが、中途採用試験会場の手配である。

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会社のビルには会議室がいくつかあるのだが、人事部が採用試験を行う際は外部にある貸会議室を利用している。

中途採用試験では、社内の音が志願者に聞こえないようにするためだったり、逆に

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障害者雇用 どんなふうに働こう?

障害者雇用 どんなふうに働こう?

今の職場での私の業務内容は、いたってシンプルである。

オンライン掲示板の内容をメールで部内に一斉送信したり、書類をファイリングしたり、文書を作成したり、請求書を処理したりといった内容である。

WordとExcelが使えれば、充分にこなせる業務である。

おかげで精神面・体力面の負荷はほとんどなく出勤できている。

そんな私がぼんやりと考えていること。

*****

近年障害者雇用が広がって、

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障害者雇用 かつて手術した脳は

障害者雇用 かつて手術した脳は

私はかれこれ10年以上前、脳の手術をしている。

硬化してしまった左脳の海馬と扁桃体という記憶・感情をつかさどる部分を切除したほか、脳内で情報が行き交う神経経路を切るという手術である(というとなんだか痛々しいのだが)。

これは脳波の異常な流れを起こらないようにするために根源とルートを物理的にシャットアウトするという原理である。

おかげさまで手術後には意識消失の発作は起きていない。

(年に一度

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障害者雇用 日々つれづれ 人事部の天命

障害者雇用 日々つれづれ 人事部の天命

人事部は会社のなかで不満をもたれやすい部署だと、ある小説に書いてあった。

どうやら異動の公布のとき、その人が思い描いていた部署とは違う部署が告げられるたびに、人事部へ不満が沸き起こるそうなのだ。

だから人事部の人間は社内での居心地があんまりよくないのだという。

そんな部署だからなのか、社員さんたちに滲み出る特徴がある。

私は人事部への所属が初めてだったのもあるかもしれないが、今回配属されて

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障害者雇用 余談 日々のお弁当と夕ご飯

障害者雇用 余談 日々のお弁当と夕ご飯

平日は仕事から帰るとだら~っとお酒をのみながら野球を観るのが一番の楽しみなので、料理は週末の恒例行事と決めている。

日曜日に夫と2人で野菜だの肉だのを大量に買ってきてひたすらざくざく切って、どーんと鍋に入れ、トマトスープだの中華スープだのシチューだのを週替わりに作るのである。

何人家族なの? と思うほど大量に。

台所に夫とふたりで立って、だいたい私が切って煮込んであくを取り、夫が皮むき器で下

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障害者就労移行支援事業所に通っていたころのお話

障害者就労移行支援事業所に通っていたころのお話

今の会社に就職する前のこと。

テレビを見ながら将来のことをぼんやりと考えていて行き着いた結論は、幸せな老後の生活を送ることだった。

老後も安心して生きていくためには国民年金だけでは心許ないから(今後減らされるだろうし)、厚生年金をもらおう、そのためにまず、働かねば!と決意をあらたにして、

でも、てんかん患者で障害者だから体調も考慮したい

よし、それなら障害者雇用で長期でしっかりした収入を得

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障害者雇用 日々つれづれ 月例ミーティングでのフリースピーチ

障害者雇用 日々つれづれ 月例ミーティングでのフリースピーチ

人事部ではふだんそれぞれが動いていて、関係する話題の時はメールがCCで送られてきたり、個別で業務について直接話したり、ブレイクタイムには飼っているインコの写真を見せてくださったりする。

それはそれで充分にコミュニケーションが成立していることになるのだが、人事部では全体の情報共有などのために月に1度、定例ミーティングが開かれている。

その定例ミーティングのなかで欠かせない恒例行事となっているのが

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障害者雇用 うまく機能する上下の構造

障害者雇用 うまく機能する上下の構造

今働いている人事部は、障害者雇用の成功例だと思う。

というのも、組織がうまく機能していて、
総合職社員 → 障害者先輩 → 障害者下っ端(私)の順に指令が来て、
業務が終われば下から順に報告するという形態ができあがっているからである。

業務が発生すれば、まず総合職社員から障害者先輩に依頼が入り、
障害者先輩が総合職社員に「承知いたしました」メールを送ったうえで
障害者先輩が私に業務依頼を具体的

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