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障害者雇用 どんなふうに働こう?

今の職場での私の業務内容は、いたってシンプルである。

オンライン掲示板の内容をメールで部内に一斉送信したり、書類をファイリングしたり、文書を作成したり、請求書を処理したりといった内容である。

WordとExcelが使えれば、充分にこなせる業務である。

おかげで精神面・体力面の負荷はほとんどなく出勤できている。


そんな私がぼんやりと考えていること。

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近年障害者雇用が広がって、かつては法定雇用率達成という端的な目的達成のためだったものが、障害者の個々の希望や特性に合わせてより安心して長く働けるようにしよう!という議論が進められている。

参考: 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/000478399.pdf

障害者を救済するという考え方から、障害を配慮したうえでどのように働いてもらうか、どのように戦力となってもらうかといった方向に、視点の置き方が変化しつつあるということである。


障害者の中には最初はパートタイムから始めたいという人もいたり、慣れてきても障害者雇用での業務内容がいいという人もいるだろう。

他方で障害への配慮をもらいつつ健常者のように働き、昇格や管理職を目指したいという人もいるだろう。

法定雇用率の設定による人数の増加とともに、障害者自身が希望する働き方も多様化してきていると思われる。

同時に企業の考え方も変わってきていて、かつては障害者を一部署や特例子会社に囲い込んでいるケースもあったのだが、今は健常者と障害者が一緒に働くというノーマライゼーションの方向へと舵を切っているところもある。

例:
富士フイルムビジネスイノベーション
https://www.fujifilm.com/fb/company/saiyo/barrierfree

ソフトバンク
https://recruit.softbank.jp/careernow/2021/12/271.html

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私が今働いている企業は、①障害をじっくり考慮した働き方と、②障害に配慮しつつも昇格・昇進が期待できる働き方の2パターンがある。

ほかの障害者の方を見ていると、事務処理やその他雑務に従事している人もいれば、健常者と同じように各部署でバリバリに活躍している人もいる。

どちらも、その人ならではの働きやすさが考慮されているように思われる。

どちらが優れているとかそういうのではなく、あらゆる障害者にとって働きやすい環境が整っているのだと思われる。

もちろん企業なので、昇格をめざす人については健常者と同じくらい働けるかどうかまで見極めたうえできちんと判断するのだろうが、障害者にも選択肢が備わっていることは、とてもいいことだと思う。


現時点の私の働き方は、①障害をじっくり考慮した働き方 である。

てんかん発作を考えると不安もあるものの、当面の目標は 健常者と同じように働くこと である。

その「将来の目標」に向かって、現在がんばっている。


ここで、今の勤務先がよい勤務先なのかどうかを見極めるポイントを挙げておきたい。

それは、障害者が「将来の目標」を設定できる体制なのかどうか。

働きながら、先を見据えてここで頑張りたいと思えるかどうか。

これも雇用側が障害者雇用を設けるうえで必須となる条件だと思われる。

障害者雇用は、障害者の将来も約束する体制であるべきである。

ーーーーー日々つれづれと続く

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