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てんかんと仕事

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障害者雇用 1on1ミーティング

障害者雇用 1on1ミーティング

会社で昨年導入したという、1on1ミーティングのお話が私にもやってきた。

1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1で行われるミーティングのことだそう。

ここでは上司が評価を下したり指示を出したりするのではなく、上司が部下から気になっていることや思っていることを引き出して、解決策を共に考えるのだという。

ポイントは、カジュアルな雰囲気にすること。昔の飲みニケーションがコロナ禍を経て、1on

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障害者雇用 稟議 めぐりめぐった愛情物語

障害者雇用 稟議 めぐりめぐった愛情物語

今の会社には単発のイベントだったり、月単位や年単位のプロジェクトが立ち上がる。

たとえば私の関わる社員教育では、社員さんたちがそれぞれ社内体制の問題点を上司に提起し、改善計画を立てて、仲間をしたがえて協力して取り組むという1年間のプロジェクトがある。

このプロジェクトでは1年の終わりには集大成として、これだけやったよ!こんなことに失敗しちゃった!次からがんばるね!という発表会が開かれる一大プロ

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障害者雇用 有意義なお昼休み

障害者雇用 有意義なお昼休み

毎日12時〜13時が職場のお昼休み。

私はこの時間をとっても大事にしていて、自分のやりたいように過ごしている。

まずはお昼休みが始まる1分前にチャイムが建物内に響き渡る。

そうするとパソコン右下の時計をチラチラと見て、12:00になったら速やかにお弁当をつかみ、電子レンジが2台置かれている給湯室に一目散にむかう。

だいたいこの時間にチンしに来るメンバーは決まっていて、いつしか顔馴染みになる

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障害者にもいろんな考えがある

障害者にもいろんな考えがある

今の職場の同じフロアに、車椅子の方が働いていらっしゃる。

部署が違うのもあってすれ違う際に挨拶をする程度で、これまで話すことはなかったが、こないだフロアに入るドアを私が開ける機会があった。

そこで少し話すことができて、私が「車椅子、モーター製なんですね」と話しかけると、その方は「腕の力が弱いので、モーターなしだと動かせないんです」と真っ直ぐこちらを見てサラッとおっしゃる。

ああこの方は包み隠

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障害者雇用 議論の会という名の飲み会

障害者雇用 議論の会という名の飲み会

私の配属された課(部署)は、部全体の運営を担う部門である。
(規模は部>課である。)

他の課にスペシャリストたちが集まって専門的な技術力を発揮するのに対し、こちらの課に集まるのはどちらかというとジェネラリストである。
総務部寄りと言ってもいいかもしれない。

だからなのか、私の所属する部署は他部署や外部の窓口にもなっていて、人の交流が活発な課である。

そんな特徴があるので、必然的にこうなってし

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障害者雇用 出張

障害者雇用 出張

私はてんかん患者で、今の会社に障害者雇用で採用されて、はや3ヶ月が経つ。

障害者なのだけど、事務よりもどちらかというと社員教育の企画が割り振られていて、多くの社員と一緒に教育プロジェクトに関わる機会がある。

まだまだ未熟なヒヨコで覚えることに精一杯なのだが、ちょっとずつやりがいを感じ始めてきた。

そんな中でいただいたのが、出張のお声掛けである。

*****

行き先は新幹線で数時間離れた場

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障害者も生きやすく!:認知行動療法①

障害者も生きやすく!:認知行動療法①

私はすぐネガティブに考えてしまいます。

仕事のほんのささいなものでも、ミスしたら思い切り凹みます。

また、うまくいったように見えても「もしかしたら上司から良く思われてないかも」などと思ってしまいます。

これはキツい。しんどい。

どうにかならんものかと思っていたところ、コーチングを学んだときに偶然「認知行動療法」を知りました。

言葉からするとなんだか難しそうですが、かなりかみくだいて説明す

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障害者雇用 お仕事の目標を宣言してみる

障害者雇用 お仕事の目標を宣言してみる

今回の転職先では、障害者も健常者も関係なく、お仕事に目標を設定しようねという制度が取り入れられている。

毎年4月にその年度の上期・下期の目標を決めて、日々目標達成に向けてがんばろう!という、とてもシンプルで分かりやすい制度である。

目標の設定時・期の最後に社員は一人ずつ上司と面談して、目標設定時にはこれは改善したほうがいいんじゃない?とかアドバイスをもらったり、終了時の面談では今回がんばったね

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障害者雇用 会社の優しさに甘える

障害者雇用 会社の優しさに甘える

今の勤務先には、優しさが溢れている。

てっきり私が障害者だからだとか、てんかん患者だからだとか、そういう理由かと思ったら違っていた。

この会社はかつて、痛い思いをしたのだそうだ。

*****

以前の記事にも書いたように、部長はキャラが濃い。

この部長は何年か前に、人事部に配属されていたのだそう。

そのときに退職者がどんどん増えていくのを目の当たりにして、なんで辞めていくのだろうと彼は考

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障害者雇用 転職先も在宅勤務OKなのだけど

障害者雇用 転職先も在宅勤務OKなのだけど

転職してから1ヶ月。

前職では週2〜3日で在宅だったのが、転職してから毎日出社してみると、もはや月の後半には身体が悲鳴を上げてきた。

血流を良くするサプリだのビタミンたっぷりのサプリを飲んでみたけど追いつかず・・・(歳のせい。)

転職先にも在宅勤務は導入されていたので、慣れるまで、せめて1カ月はがんばって出社して、それから交渉しようと身体にムチを打ってきたのだった。

すると3週目の朝礼のと

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障害者雇用 転職先の歓迎会

障害者雇用 転職先の歓迎会

先日、部署で歓迎会を開いてくださった。

オフィスの近所にあるお洒落なベトナム料理屋さんで、コース料理&飲み放題というプランだった。

以前の記事に今の会社が男性社会だということを書いたのだが、歓迎会も男性15名、女性が私だけという、またしても完全なる男性社会だった(笑)
(同じ部署の女性2人はそれぞれ用事が入っていたそうで、めちゃくちゃ謝ってくださった)

このたびの歓迎会では若手男性社員が幹事

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Kindle出版の準備中

Kindle出版の準備中

障害者の転職活動やそのための準備について、Kindle出版しようと思い、文章を書き進めています。

私の経験を織り交ぜながら、わかりやすい内容となるよう工夫しています。

転職を検討している方をはじめ、すぐには転職する予定がない方にとっても情報収集のための良い資料となるよう心がけています。

ただ、なかなか文章にまとめるのは難しいですね。初めての出版なので、緊張しています。

また仕事をしながらな

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障害者雇用 転職先のお仕事スタート

障害者雇用 転職先のお仕事スタート

前職の最終日。

バウムクーヘン、おしゃれなスープの素、有名パティシエのクッキー、薫り高そうなコーヒー、そして手紙やメールで個人的に送られてくるメッセージ。

色々といただいた。

帰りの電車の中で、泣きそうになった。

ありがたいことだ。

*****

そして3月1日は、転職先に初出勤した日。

自己紹介をしてくださいねと前もって言われていて、うんうん頭をひねったのだが特に何も出てこなかったの

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障害者も老後にそなえて

障害者も老後にそなえて

私はてんかん患者で、精神障害者3級である。

障害年金も受け取っていて、ふだんは障害者雇用で働いている。

そんな私に夫がよく言うのが、おそらく私のほうが長生きするだろうということである。

夫は健常者である。

毎年健康診断で血圧が高くて引っかかるのだが、所詮はその程度である。

毎日頑張ってめりめりと働いて稼いでいらっしゃる。

10年に一度、体調悪いだの熱が出ただの騒いで一日待ってようやく重

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