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妻の姓になって考えたこと

妻の姓になって考えたこと

4% ─夫婦の姓に関する現状─平成27年度の調査によると、96%の夫婦が夫の姓を選択して結婚しています。僕たちは2020年1月に婚姻届を提出し夫婦となり、僕は戸籍上の姓が変わりました。仕事では旧姓を使っていますが、名前が2つある感覚は意外に楽しいです。結婚以来、この4%のマイノリティーの立場として何か発信できないかという思いが常に頭の片隅にありました。

現在の日本の法制度では、結婚にあたりどちら

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ジャーナリングの効用

ジャーナリングの効用

もやもやとした悩みを友達に打ち明ける時、話しているうちに自分の考えが整理され、なぜ悩んでいたのか、これからどうすればよいかが自然と見えてくることがある。書くことも同じで、noteでわざわざ下手な文章を公開するのには、書く作業を通して自分自身を知るという内向きの理由も大きい。ただし、ある程度ボリュームのある文章をコンスタントに書き上げることのできる性格ではないため、ジャーナリングという形式で毎日少し

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記憶のいれものにフックを

記憶のいれものにフックを

どうしても忘れられない奇妙な1枚の写真があります。
去年の夏のある日の午後、ちょっと散歩でもしようと、まだ慣れないフィルムカメラを片手に、まだ慣れない東京のある街を歩いていました。どこかの国の大使館の建物の前を通りかかったとき、その白壁の表面でちらちらと揺れていた木洩れ日がほんとうに美しくて、高ぶる気持ちを抑えつつ、ゆっくりと一度だけシャッターを切りました。塀の向こうの大木の下、ざらざらとした壁の

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不自由を楽しむ

不自由を楽しむ

制限は創造の母、という言葉がある。

俳句や短歌は、(ちゃんと学んだことはないけど、)決められた形式があるおかげで、あれこれ言葉を連想して予想外の表現に出会えるのだろう。
建築や土木構造物は、地形、気候、文化などさまざまな要素からかたちが決まってくる。そもそも、地球上のほとんどすべてのプロダクトは1Gの重力を前提条件としている。もし、「重力場が2Gだったら構造は全く異なる姿形になるはず」だ。(内藤

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写っテタンです

写っテタンです

少し前、3年間放置していた写ルンですを現像してみた。すっかり忘れていた思い出、風景がたくさん。インスタ映えだとか言いながら撮った公園のコスモス、当時住んでたボロアパートからの景色、研究室で徹夜した日の早朝の大学、ドライブ中に車内から撮った空、などなど。3年の間ずっと思い出すこともなかった記憶なのに、そのときの会話や温度をよく覚えている。
#スキしてみて に参加ということで僕の記事にスキすると、今

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人生が差し出すレモン

好きな言葉/座右の銘はなんですか、という質問への答えはその時々によって違うけど、ここ1年ぐらいは次の言葉がしっくりきている。

When life gives you lemons, make lemonade.
人生がレモンを差し出すのなら、レモネードを作ろう。

ここでlemonは、辛く困難なもの、不運や逆境というニュアンスを表している。

有名なフレーズなのでいろいろなところで引用されている

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