毛糸

海外に暮らしつつ半径5メートルほどの日記を書きます。時々短歌。

毛糸

海外に暮らしつつ半径5メートルほどの日記を書きます。時々短歌。

記事一覧

America's Best Family Resortへようこそ

今年もN州の海での1週間が終わり、長い夏休みも終わりが近いな、という気持ち。家族で海に滞在するのは夫の祖父母の代からの決まりだそうで、わたしも結婚した2004年から毎…

毛糸
2週間前
25

旅日記2024 イタリア6(終)

7/4(木)帰国 ヴェネツィア-カナダ‐DC ああやっぱり自分ちのベッドはよく眠れるな…と思って目を開けたらまだホテルだった。 今回の旅でお別れしようと思っていたスニー…

毛糸
1か月前
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旅日記2024 イタリア5

7/2(火)フィレンツェからヴェネツィアへ 車のない異世界、迷路の町。ヴェネツィアはやっぱり特別な宝石。 シエナに続いて、ヴェネツィアのサンマルコ広場もコンサートか…

毛糸
1か月前
18

旅日記2024 イタリア4

6/29(土)ローマからフィレンツェへ フィレンツェ暑い。今日の最高気温は37℃。こんな中クーポラの460段越えの階段をひたすらのぼるなんて正気じゃない。息子の黒Tシャツが…

毛糸
1か月前
38

旅日記2024 イタリア3

6/27(木)ローマ2日目 ホテル近くのベーカリーにマリトッツォがあったので、おお、これが日本で去年流行った、と買ってみた。息子が気に入って毎日食べたい!と言っていた…

毛糸
1か月前
25

旅日記2024 イタリア2

6/25(火) ナポリからポンペイへ日帰り旅行 電車は行きも帰りも日本の通勤電車並みに満員でエアコンがない。オーバーツーリズムという言葉が身に沁みた。 自分が晴れ女と…

毛糸
1か月前
27

旅日記2024 イタリア1

今回は子どもたちにとって初イタリアなので、初心者らしいコースを回った。わたしはイタリアはこれで3度目だけれど、各旅10年ぐらい間が空いているので前世のあわい記憶し…

毛糸
1か月前
33

Mothers and Daughters

今年の帰国はひとりで3週間弱。そのうちの少なくとも2週間は母のために使おうと思った。何も特別なことはせず、普通の暮らしを母とする。一緒にごはんを作り、話し相手に飢…

毛糸
2か月前
45

こだわりが少ない人と暮らす

日曜日、洗濯ものを夫が畳んでくれた。ありがとう、but no offense (気を悪くしないでね)と言いながらいくつか畳みなおす、ずいぶん酷い人間である。だって、タオルは3つ折…

毛糸
3か月前
80

『人類は編み物をせよ』

講談社現代新書60周年の記念企画「AI編集者とつくろう!わたしの現代新書」で作ってみた。最初は『人生に必要な知恵はすべてパンデミック中の編み物で学んだ』にしようと思…

毛糸
4か月前
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23andMeというアメリカ人のロマン

だいぶ古い話題だが、23andMeというのは、唾液サンプルを送ると遺伝子検査をして、自分のルーツや身体的特徴、遺伝子疾患の可能性などをオンラインで教えてくれるサービス…

毛糸
4か月前
27

第一回『不穏婦人会』ネプリ

はじめてのグループ企画、はじめてのネプリの『不穏婦人会』とても楽しかったです。婦人会というだけあって、色々なタイプの女性のほのかな怖さが集まってよかったなーと思…

毛糸
4か月前
18

車の運転

車の運転が苦手になってしまった。 わたしの実家には車がない。祖父がバイク乗りだったそうだが、交通事故で若くして死んでしまった。それからは祖母が絶対に身内には車の…

毛糸
4か月前
43

『きのう何食べた?』の何見る?

荒んだ時は、ドラマ『きのう何食べた?』を何周もしてしまう。これは、自分の記録用(自己満足用)の見どころメモ。 *ネタバレ注意。 *ストーリーとは無関係の、何度も見たい…

毛糸
4か月前
4

駅から徒歩10分の是非

今朝は結構な土砂降りだ。あー桜が完全に散っちゃうな…近所のひとたちの車にうちの桜の花びらがべったりついています。みなさんすみません。 この国のティーンエイジャー…

毛糸
4か月前
24

とても好きな短歌の記録(3)

記録もこれで一区切り…とほっとしたら、ノートに手書きしたのやら、メモ代わりにメールの下書きにしていたのやら、更には連作をスクショしたのと果てしなく見つかってしま…

毛糸
5か月前
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America's Best Family Resortへようこそ

America's Best Family Resortへようこそ

今年もN州の海での1週間が終わり、長い夏休みも終わりが近いな、という気持ち。家族で海に滞在するのは夫の祖父母の代からの決まりだそうで、わたしも結婚した2004年から毎年参加している。義父母+義姉家族+うちの家族合わせて10人の集団生活は正直きついし、毎日が縁日みたいな食生活で胃が疲れてしまうのだが、なんとなく楽しみなのもまた事実。日本人のわたしには結構おもしろい場所なので記録しておきたい。
日帰り

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旅日記2024 イタリア6(終)

旅日記2024 イタリア6(終)

7/4(木)帰国 ヴェネツィア-カナダ‐DC

ああやっぱり自分ちのベッドはよく眠れるな…と思って目を開けたらまだホテルだった。

今回の旅でお別れしようと思っていたスニーカー、パジャマのパンツ、ファンデーションを迷いに迷ってごみ箱に入れる。今までありがとう。

飛行機はやっぱり遅れる。今回は荷物積み込みのコンベアベルトの不良。

エアカナダでクラマトという飲みものを知る。

DCへの着陸寸前、ワ

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旅日記2024 イタリア5

旅日記2024 イタリア5

7/2(火)フィレンツェからヴェネツィアへ

車のない異世界、迷路の町。ヴェネツィアはやっぱり特別な宝石。

シエナに続いて、ヴェネツィアのサンマルコ広場もコンサートか何かの準備中…

義母から「絶対にゴンドラに乗ってきなさい!」とお金を持たされたので、えーそんなガチ観光客みたいな(ガチ観光客である)…と斜に構えつつ乗るが、これがとてもよかった。偏見持っててごめんなさい。波がある運河も狭い曲がり角

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旅日記2024 イタリア4

旅日記2024 イタリア4

6/29(土)ローマからフィレンツェへ

フィレンツェ暑い。今日の最高気温は37℃。こんな中クーポラの460段越えの階段をひたすらのぼるなんて正気じゃない。息子の黒Tシャツが塩をふいていた。でもやっぱり上からの景色は美しい。また来たら懲りずにのぼってしまうんだろうな。

ヴァチカンでさえ服装ノーチェックだったので油断していたが、フィレンツェの教会では「肩、膝を出さない」服装に関して厳しい。キャミソ

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旅日記2024 イタリア3

旅日記2024 イタリア3

6/27(木)ローマ2日目

ホテル近くのベーカリーにマリトッツォがあったので、おお、これが日本で去年流行った、と買ってみた。息子が気に入って毎日食べたい!と言っていたが、2日でもういい…と終了。

地下鉄に乗ってコロシアムへ。駅を出るとどかーんとコロシアムがあって、「コロシアム駅」だから当たり前なのだが、びっくりする。

美術館、教会など人気の観光スポットは今や時間制で予約をすることになっていて

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旅日記2024 イタリア2

旅日記2024 イタリア2

6/25(火) ナポリからポンペイへ日帰り旅行

電車は行きも帰りも日本の通勤電車並みに満員でエアコンがない。オーバーツーリズムという言葉が身に沁みた。

自分が晴れ女ということにかなり自信があって、歩き回っているうちに雲が立ち込めてきた時も「涼しくなってありがたい!」と余裕をかましていたが、まさかの本降りになってしまった。顔が濡れるとだんだん観光がどうでもよくなってくる。また来なければいけない。

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旅日記2024 イタリア1

旅日記2024 イタリア1

今回は子どもたちにとって初イタリアなので、初心者らしいコースを回った。わたしはイタリアはこれで3度目だけれど、各旅10年ぐらい間が空いているので前世のあわい記憶しかなく、同じ場所でも全然問題なく楽しめた。旅行中思ったことをメモしておいたので、それをほぼそのまま出します。超個人的な想い出で、ガイド的なものではありません。
ちなみにうちの旅行の移動は公共交通機関、ホテルは星3つまでの合宿めいた旅行なの

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Mothers and Daughters

Mothers and Daughters

今年の帰国はひとりで3週間弱。そのうちの少なくとも2週間は母のために使おうと思った。何も特別なことはせず、普通の暮らしを母とする。一緒にごはんを作り、話し相手に飢えている母の話をとことん聞いて、高窓の掃除など母ができなくなった家事を手伝うために帰った。

年に一度の親孝行のつもりなのだが、やっぱり1週間を過ぎたあたりでギスギスした空気になってしまった。父が亡くなってから5年、ひとり暮らしに慣れた母

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こだわりが少ない人と暮らす

こだわりが少ない人と暮らす

日曜日、洗濯ものを夫が畳んでくれた。ありがとう、but no offense (気を悪くしないでね)と言いながらいくつか畳みなおす、ずいぶん酷い人間である。だって、タオルは3つ折りにするとクローゼットにぴったり納まる。Tシャツは同じ大きさにした方が整理しやすいし、パンツはちゃんと縫い目に沿って畳めば変な皺ができないのだ。小さい頃、母から「畳む時には手アイロン」「角と角」と仕込まれたわたしには、夫の

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『人類は編み物をせよ』

『人類は編み物をせよ』

講談社現代新書60周年の記念企画「AI編集者とつくろう!わたしの現代新書」で作ってみた。最初は『人生に必要な知恵はすべてパンデミック中の編み物で学んだ』にしようと思ったが、「タイトルが長すぎます」とAI編集者さんから怒られてしまったので、名著をぱくるのはやめることにした。で、『人類は編み物をせよ』である。「指先から生まれる平和」というコピーはすごくいいと思う。なかなかの凄腕編集者だ。

もちろん本

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23andMeというアメリカ人のロマン

23andMeというアメリカ人のロマン

だいぶ古い話題だが、23andMeというのは、唾液サンプルを送ると遺伝子検査をして、自分のルーツや身体的特徴、遺伝子疾患の可能性などをオンラインで教えてくれるサービスだ。昨日の帰り道「人間って歳をとると半生記の出版とか、自分のルーツの調査とかしたがるよな…?」となんとなく考えていて、そういえばわたしの23andMeの結果、どうだったっけ、とものすごく久々に思い出した。

もう何年も前、夫が誕生日に

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第一回『不穏婦人会』ネプリ

第一回『不穏婦人会』ネプリ

はじめてのグループ企画、はじめてのネプリの『不穏婦人会』とても楽しかったです。婦人会というだけあって、色々なタイプの女性のほのかな怖さが集まってよかったなーと思っています。それぞれの婦人のわたしの推し歌をここに記録しておきます。

ネプリ配信は終了していますが、こちらからPDFで読めるので、まだの方はぜひ。

親しくなって、うっかりボーダーを踏み越えてしまった後悔を「苦い蜂蜜」としたのがとても好き

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車の運転

車の運転

車の運転が苦手になってしまった。

わたしの実家には車がない。祖父がバイク乗りだったそうだが、交通事故で若くして死んでしまった。それからは祖母が絶対に身内には車の免許は取らせない!主義になったので、わたしは車に関する知識が全くないまま育った。家族の中では、弟が運転免許第一号、わたしが第二号ということになる。

自家用車を知らずに育ったということは、免許を取る際には結構なハンデだ。シートベルトがどこ

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『きのう何食べた?』の何見る?

『きのう何食べた?』の何見る?

荒んだ時は、ドラマ『きのう何食べた?』を何周もしてしまう。これは、自分の記録用(自己満足用)の見どころメモ。
*ネタバレ注意。
*ストーリーとは無関係の、何度も見たい自分だけの鑑賞ポイント
でも、特にこのシーン!というのがなくても、ふたりの部屋と商店街が大好き。時間がない時は、オープニングとか、手分けして家事をするシーンだけでも十分あたたまります。

シーズン1

冒頭のケンジの絶妙なピンク色のT

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駅から徒歩10分の是非

今朝は結構な土砂降りだ。あー桜が完全に散っちゃうな…近所のひとたちの車にうちの桜の花びらがべったりついています。みなさんすみません。

この国のティーンエイジャーは傘をさすとかっこ悪さで死んでしまう生きものなので、子どもたちを学校まで送ってやる。わたしもいつもなら職場まで20分ぐらい歩くけど、今日は乗り換えて最寄りの駅まで地下鉄。

わが家はメリーランド州にあるけど、首都ワシントンD.C.までは通

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とても好きな短歌の記録(3)

とても好きな短歌の記録(3)

記録もこれで一区切り…とほっとしたら、ノートに手書きしたのやら、メモ代わりにメールの下書きにしていたのやら、更には連作をスクショしたのと果てしなく見つかってしまう…終わらないこわいうれしい…

なみだを吸ってなみだを流さないままで影を濃くしてゆくぬいぐるみ/永汐れい
たましひをあつかふやうになめらかな白いレースをきみは穿きたり/高田月光
セイレーンが校歌を口ずさむあいだ沈没船になる体育館/高田月光

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