とても好きな短歌。 ユニヴァーサル野球協会のピッチャーになりたいね無得点の今宵は 『四月の魚』正岡豊著(書肆侃々房) こんな短歌を作れるようになりたいなあ。
好きな短歌を紹介したい。 眠ってる赤子に青のミニカーを握らせ思い直して奪う (工藤吉生著『世界で一番すばらしい俺』短歌研究社) 「思い直して」奪った理由は何なのだろう。情景を想像すると、面白い。 写真は、この短歌が収録されている歌集。
とても好きな短歌。 自転車の高さからしかわからないそんな景色が確かにあって 『ハッピー☆アイスクリーム』加藤千恵著(集英社文庫) この短歌は『短歌タイムカプセル』という短歌のアンソロジーで知っていいなあと思った。 この前、久々にサイクリングするととても爽やかな気持ちになれた。
好きな短歌。 ホームラン放つバットが種子だった姿おもうよ水を飲みつつ 『銀河をうんだように』大滝和子(砂子屋書房) 『NHK短歌4月号』の巻頭秀歌に掲載されていた。ホームランから、こういう想像を出来るのが凄いと思った。生命の無限の可能性を詠んでいるようにも感じる。
梅雨明けを待ち望む今日ですが、TLに鮮やかな紫陽花が流れてくると、湿気った気持ちに一瞬の晴れ間がのぞきます。 そんな、紫陽花の入る好きな短歌を二つあげるなら。 われがもつとも悪むものわれ塩壺の匙があじさゐ色に腐れる アルコール漬けの胎児がけむりつつわが頭のなかに紫陽花ひらく