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好きな短歌を紹介します
今年前半は、俳句をがんばろうと向き合っていたのですが。歌人の岡野大嗣さんの講座をなにげなく聴いてから現代短歌の虜になりました。
以後、岡野さんの連続講座で短歌を楽しんでいます。
俳句は例えるなら「写真」のようで一瞬を切り取ったもの。
12音の言葉の中で景が浮かび、詩情に心を揺さぶられます。スタイリッシュだなぁ、と感じます。
詠めるようになりたいと憧れますが、それだけに難しくて、なかなか到達できないもどかしさも。
短歌は動画です。31音のショート動画です。
何かきっかけのようなものが湧いてくると、次々と創造を巡らせて、自分だけのストーリーを紡げる楽しさがあります。
好きな短歌を紹介します。
★岡野さんの優しくて寂しい内面の世界に心がしびれます。
「生きなきゃ」が「起きなきゃ」に漕ぎつくまでの「う」と「え」における長い逡巡
ひやごはんをおちゃわんにぽそっとよそうようにわたしをふとんによそう
流れない涙のように溜まるから右折レーンにいるとさびしい
★やすたけまりさんの自由な発想に心が解放されます。
からっぽの石けん箱をしずめたらぷくぷく話しだす日なた水
せかいじゅうひとふでがきの風めぐるどこからはじめたっていいんだ
★岡本真帆さんは何げない日常を観察し歌にしておられます。そこを拾うんだ!とハッとします。
もう君が来なくったってクリニカは減ってくひとりぶんの速度で
無駄こそがすべてと思う消えていく雲に名前をつける夕暮れ
★上坂あゆみさんの短歌はカッコよくて、心の熱量も伝わってきます。フリルの先輩かっこいいです。
「新人はいいから後ろでみておきな」フリルの戦闘服の先輩
★上の句のリフレインが響いて泣きました。
月がひかってる月がひかっている
チャンスを棒に振るように生きて
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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