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マインドフルネス・well-being

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毎週木曜21時「マインドフルネス@オンライン」で話した内容を軽くまとめた記事や質問に対する答えを掲載していますので、知識としてマインドフルネスを知りたい方にもオススメです。法話も…
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#瞑想

「マインドフルネス瞑想@オンライン」

「マインドフルネス瞑想@オンライン」

〜1日の終わりに瞑想で気持ちよくクールダウンしましょう〜

忙しい日常、頭は常にフル回転、夜の寝つきが悪い。それでは疲れが溜まる一方ですね。休んでいるはずなのに何故か頭も体も冴えないというあなた。そんなあなたに少しでも「心安らかに1日を終えてほしい」と考え、毎週木曜日21時からクールダウンする瞑想の時間としてマインドフルネス瞑想のオンラインセッションを行います。正しく気持ちよく「休息」していきまし

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『言葉は刃物である』

『言葉は刃物である』

2013年のある日、イギリスで14歳の少女が自ら命を絶った。
このニュースは大きな波紋を呼び、若者を取り巻くネットの社会的な問題を浮き彫りにした。

少女の父親はネット上でいじめを受けていたことをメディアに語り、世論はソーシャルメディアの規制強化を求める声を高めた。

しかし、その数日後に意外な事実が発覚する。
彼女がいじめを受けていたとされるサービスの運営会社が、該当するいじめのメッセージは自分

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『なぜ忙しい時に限って掃除を始めるのか』

『なぜ忙しい時に限って掃除を始めるのか』

もうすぐ師走です。
お仕事でもプライベートでも忙しくなってきますね。
無事に年を越す為にも、年内に片付けておきたい事ってありますよね。
でも、その重要な仕事であったり、期限が迫っている物事に取り組んでいる時ほど、余計な事が気になったりしませんか?
集中してやらなければいけないのに、デスクの上を掃除したり。
明日までに終わらせたいのに、本棚整理してしまったり。(これ自分のクセです)
休憩のつもりで観

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もう一度お盆を紐解く

もう一度お盆を紐解く

東京はお盆が無事に済み、もうすぐ地方はお盆の時期になります。

お盆は実家に帰省し、お墓参り等をしながら親戚や家族とゆっくりとした時間を過ごす、そんな方が多いのではないでしょうか。

花火や夏祭り、蚊取り線香の香りと色々な情景が浮かびます。

まさに夏の風物詩といった感があります。

昔から親しまれている「お盆」ですが、本当の所どんな意味があるのでしょうか?

せっかくなので、馴染み深いお盆を少し

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河を渡り終えたら筏(いかだ)は捨てよ。

河を渡り終えたら筏(いかだ)は捨てよ。

春は新陳代謝の季節です。
お別れもあり、新しい出会いもある。
そして陽気も暖かくなり、新しい事にチャレンジする良い季節ですね。

仏教には新たなステージに進む時の、大切な心構えを説いた「筏の喩え」という話があります。

「比丘たちよ、教え(法)というものは筏(いかだ)のようなものであることを汝らに示そう。」

「譬えば街道を歩いて行く人があって、途中で大水流を見たとしよう。そしてこちらの岸は危険で

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地球の健康は、私の健康

地球の健康は、私の健康

毎朝7時からお届けしているヘルシーテンプルのテーマはずばり『健康』です。
健康とは心と体が良い状態にあることで、心と体はお互いに結びつき影響し合っています。
これを仏教では「心身一如」といいますね。
自分の体や心をバラバラに分断して考えるのではなく、統合的に認識していく東洋医学に通ずる考え方です。
そして、昨今この統合的な思考をさらに拡げた考え方で『プラネタリーヘルス』という言葉が生まれています。

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鬼も優しくしてほしい、と思う。

鬼も優しくしてほしい、と思う。

今年も節分を迎えましたね。

家の中で威勢の良い掛け声とともに豆をまき、
一年の平穏と健康を願う。
この時期の風物詩です。

節分とは宮中の行事「追儺式」(ついなしき)が形を変えて現在の形になったと言われています。

また豆をまくのは、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて
魔を滅する(魔滅=まめ)という事に通じているようです。

ところで豆まきの掛け声には2種類あることをご存知でしょうか?
一般的な

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心に善き苗を種える。

心に善き苗を種える。

年末になりますと、色々な場面で今年1年を振り返る機会が多くあります。
いざ振り返ってみると、年始に立てた目標や実行しようと思っていた事を半分も達成できていない!という方も多いのではないでしょうか。
もちろん私もその一人です。
年始にはあれこれ考えて将来を見越した目標を打ち立てても、月日と共に目の前の仕事や雑務に忙殺され、いつしか忘れ去られる。
人の性ですね。

しかし、常に迫り来る目の前の事ばかり

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“うろうろ”する。

“うろうろ”する。

【うろうろ】
① どうしたらよいかわからないまま、あたりを動き回るさま。また、態度がそわそわと落ち着かないさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「きりきり渡しやとせり立られ〈略〉うろうろしても金はなし」
② あてもなくさまようさま。また、同じ所を行ったり来たりするさま。
※狂言記・長光(1660)「人のうしろへ何者やら来て、此太刀に目を懸けてうろうろするが」

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『良薬ナル読書ハ百ノ医薬二勝ル』

『良薬ナル読書ハ百ノ医薬二勝ル』

立冬が過ぎ、いよいよ本格的に冬の到来を感じさせる季節になってきました。
寒い冬の夜、どのようにお過ごしでしょうか。

良い睡眠を取る為に、多くの専門家は就寝前のリラックスできる習慣を薦めています。
暖かい飲み物を飲む、マッサージをする、音楽を聴く、その中でも効果が高いと言われているのが読書です。
就寝前に穏やかな気持ちになれる本を読むと、ストレスレベルが下がり、質の良い睡眠につながると言われます。

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〈欲少なく足るを知る〉を知る

〈欲少なく足るを知る〉を知る

今年も残す所、あと僅かになってきました。
年末にかけて大掃除をしながら断捨離に励み「もう物を増やさないようにしよう!!」と心に誓う方も多いのではないでしょうか。

身の回りのモノを限りなく減らし「最小限のモノ」だけで暮らす人々。若い世代を中心に、そのライフスタイルが共感を呼んでいる。
(NHKニュースおはよう日本より)

こういうライフスタイルをミニマリストと呼ぶそうです。
限りある資源を大切に使

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一服の茶から学ぶ対人関係の秘訣

一服の茶から学ぶ対人関係の秘訣

温かいお茶が美味しい季節になりましたね。
今年は秋があったのか、あまり味わう余裕なく冬到来という感じです。
忙しない日常だからこそ、ちょっと茶を一服。
この心の“ゆとり”はとても大切です。
ゆとりがあると落ち着いて物事に臨む事ができるだけではなく、あらゆる対人関係を円滑にする秘訣とも云われます。

明治期に出版された『茶の本』で岡倉天心は、このような心の余白を老子の言葉として「虚(きょ)」と紹介し

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『心は体の主人である』

『心は体の主人である』

10月に入りましたね。
今年も残すところ3ヶ月程度です。
緊急事態宣言も解除され、対策を講じながらも今まで滞っていた社会が動き出しつつある気配を感じます。
まるで、今まで動かずにジッと堪えていて、いよいよ錆びついた体を伸ばし、さぁ行動するぞ!と社会全体がまるで一人の人間のようですね。
このような状況の時こそ、今まで以上に心を平静に保つことを意識して下さい。
そして体は思う存分に動かして、楽しく仕事

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『自然を大切に』

『自然を大切に』

『自然を大切に』って、あたり前田のクラッカーですね。
今更何を?と思われたかもしれません。
昨今ではSDGsへの注目や異常気象、災害の激甚化によって、環境保護やサスティナブルな行動様式に関心が高まっています。

仏教では自然と書いて、自然(じねん)と読みます。
一般的に自然(しぜん)というと、山や川、草、木など、人間と人間の手の加わったものを除いた、この世のあらゆるものを指して使われることが多い言

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