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青木詠一
2018年12月30日 08:52
今朝のこと、台所から「ジュージュー」と何かを焼く音がしていた。少し遅く起きた私は部屋のカーテンを開けた。外は青空がとても気持ちいい。何かがはじまりそうな朝だ。まだ少しぼんやりとした頭で「おはよう・・」とドアを開けると「おはよう!」と息子と奥さんが元気よく答えた。台所で朝食を作っていた彼女がこう言った。「さぁ、みんな、今日はハウルの朝食だよ!カルシファー、皿を用意するんだ!」「は
2018年12月28日 19:01
「人の両想いの確率は、100人いても1000人いても1組になる」そう言ったのはうちの息子だ。大学生の彼は数学科の勉強をしている。しかも確率を中心に勉学に励んでるらしい。年末で帰省している彼は、うちの奥さんと何かの拍子にそんな話をしていた。それを隣の部屋でぼんやりと聞いてた私はすぐに疑問に思った。「いや、それっておかしいよ。人数が増えれば確率も増えるんじゃないか?」と息子に聞いた。す
2018年12月26日 19:19
ゆーくんが帰ってきた。彼は今、大学生だ。私のエッセイの中で登場する彼は、ほとんどが小学生の頃だ。なぜなら彼が中学になってからは、私はずっと単身赴任をしていたからだ。私は転勤が多いので、あっちにふらふら、こっちにふらふらしていた。家族に会いに帰るのも仕事の都合と金の都合で、たまにだった。帰っても翌日かそこらで戻ってしまうという感じだった。今、気づいたのだが、まさしくフーテンの寅さんじゃないか
2018年12月24日 08:16
メリークリスマス!ってはしゃぎたいけどサービス業の私は今が一番忙しい!なんてことだっ!だから今までクリスマスをちゃんと楽しんだことがなくて。このnoteに出会ってはじめてのクリスマス。noteのおかけでたくさんの友達に(私の一方的な想いですが。)ココで会えた!せめてnoteでクリスマスを楽しみたい!みんなー!ハッピークリスマス!!ありがとう!感謝です!私は仕事に行かなきゃだけど、それ
2018年12月16日 21:01
奥さんと私は同じサービス業でも職場が違うので、休みも合わないことが多い。彼女はペーパードライバーなので、私と休みを合わせたほうが、本当は車で買い物が出来たりと便利なのだけど。彼女のパート先に休み希望を出せば、私の休みと合わせることが出来るはずなのに、彼女は決してそんなことはしない。仕事先に迷惑をかけたくないからと言う。そんなまじめなところが、私は気に入っているわけだけど。いや、そんなことは
2018年12月17日 18:09
昔、わが家では「ブラックサンタ」がいることになっていた。ブラックサンタとは、悪い子の家に忍び込み財布の中からお金を抜き取り、空になったその財布(または貯金箱)を枕元において逃げてゆくというもの。これはあまりにも子供たち(当時、中学生の息子と高校生の娘)が高額なプレゼントを要求するので、私が勝手に作ったもの。(よく考えたら、単なる泥棒ですね。ブラックサンタは。)もちろん、家族で笑うような
2018年12月15日 19:16
闇しかないような夜空に、美しい月が浮かんでいた。そのあまりの美しさに、白くため息が小さく漏れた。ふと、ケイタイのカメラであの月を撮りたいと思った。けれども画面越しに月を探してもなかなか見つからない。やっと見つけたと思ったら、小さな点にしか見えない。まるで月は少女のように、イタズラでもしているみたいだ。クスクスと笑いながら隠れては、また、こっちを見ているような。あきらめて、ケイタイをポケ
2018年12月15日 08:57
昨夜、部屋でnoteを書いていたら、トントンとドアを叩く音が。ドアを開けると奥さんが一言。「星が見えるかもしれない」と言った。何のことだろう?と思ったら、どうやら「ふたご座流星群」が見えるらしいとのことだった。窓を開けてベランダに出る。気づかなかったけど、夜空はとても晴れていて、星がよく見える。ここは明かりの多い街から離れているので星空がきれいだ。二人でぼんやりと夜空を眺める。外は思いのほ
2018年12月13日 19:03
仕事が終わって、トボトボと歩く。駅のホームでぼんやりとする。結構待ち時間があることに気づく。昔はちょっとした時間つぶしには、薄い文庫本を1冊用意して、何気なく立ち読みしていたけれど、この頃は、それさえも疲れるような感じがして、ただ、ぼんやりと、駅の雑踏を眺めていることが多くなった。頭が何かを考えたくない。仕事でずうっと考えていたものだから、せめてこんな時くらいひと休みしたいのだと思う。でも、頭
2018年12月13日 08:07
さっき、ふと、思い出したこと。まだ、父が元気だった頃、定年退職をして、家でのんびりしていた頃。それまでわりと頑固だった父が、いきなり私にこんなことを聞いた。「何か口ずさむいい歌はないかなぁ?」・・・なんなんだそれは?私が不思議に思っていると父は勝手に自分で話を進める。「とても気分のいいときに、気軽に口ずさむ歌はないかな~。あぁ、そうだ。サザエさんの歌がいい。♪お魚くわえてど