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レトロクッキング

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#本紹介

昭和43年のお菓子と飲みものでバレンタインの提案

昭和43年のお菓子と飲みものでバレンタインの提案

はやいもので1月ももう終わり。街はバレンタインモードですね。
今回紹介する本は昭和43年、主婦と生活社出版の「お菓子と飲みもの」です。
本誌がバレンタインと直接関係しているわけではありませんが、
個人的にどこかのだれかの参考になればな、と紹介。

ココアデージーケーキ

ココアの香りがする、甘いケーキ。材料の数は多いのですが、こうしてつくると簡単にできます。

なんともレトロで可愛いケーキ。飾りつ

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昭和46年のおしゃれなお好み焼き

昭和46年のおしゃれなお好み焼き

昭和46年(1971)はマクドナルドが日本に初上陸。サッポロ一番塩らーめん、カップヌードルが発売されたりと、今では当たり前となった食べ物が登場し始めた年でした。
本誌の特集は雪の夜のホットなお料理です。ホットなホットなスープ、寒い晩の中国料理が紹介されていますが、特集を差し置いて目に止まったのが「おしゃれなお好み焼き」!

お好み焼きの歴史関西風、広島風など今ではお好み焼きは馴染みのある食べ物だと

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いまこそマキシムする愉しみ

いまこそマキシムする愉しみ

これは饗宴という雑誌に載っていた記事。フランスのパリにある、マキシムという老舗レストランに食べに行ったドキュメント記事を紹介します。

面白い作りをしていて、タイムラインがありまるで台本でも読んでいるかのように始まります。

見田● 定刻通り、「マキシム」の前に車が着き、赤い傘、赤に金モールのお仕着せ姿のドアマンに迎えられて、まず玄関口に入りました。    8時

8時から始まるこの記事は

見田

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昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

昭和13年の知恵袋 大根おろしは万能

Noteで色々な料理本を紹介していますが、この本はレシピが載っているわけではありません。
料理にかぎらず実生活で役立つコツというか、今で言うと”裏技”でしょうかそんなものが集まっている本です。

出版されたのは昭和13年とけっこう古い本なんですが色々な情報が載っています民間療法とかも多いのですが、あくまでも当時の本に載っていた物なのでマネしないでくださいね。

民間療法は昔からあったでしょうが、こ

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昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事

生肉の表紙が印象的な本誌は1961年主婦の友11月号の付録です。予算別献立や子供の食事についてが主な内容です。

◆予算別献立

一日の献立やおもてなし献立を栄養バランスを重視しつつ予算別に紹介しています。30円違うと雰囲気も変わりますね〜〜
どうしても120円献立は炭水化物で頑張ってる感じがします。120円ということは今だと500円弱くらいですね。

普段は節約料理でも、誕生日や月給日(ペイデー

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昭和14年の果物類のお料理”バナナのカツレツ”

昭和14年の果物類のお料理”バナナのカツレツ”

◆婦人倶楽部八月號附録 夏のお惣菜向一品西洋料理 昭和14年(1939) 和装の女性に日本国旗と健康報國という文字がなんだか戦争の気配がするなと思うんですが、この本は西洋料理のレシピ本です。

 中をめくっていくとけっこうモダンで美味しそうな料理が並びます。太平洋戦争前の食文化が見えて面白いですね。
 ちなみに料理にマヨネーズソースやトマトケチャップが度々でてくるのですが、巻末にレシピがのっていま

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昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

昭和14年 冬の食卓を賑わす温かい味覚

◆昭和14年 冬の温かい経済料理の作方五百種山海の珍味より何より、温かいといふことが冬の第一のご馳走でございます。  (中略)聖戰第三年を迎えての今年の冬は、うんと頭脳を働かせて、日々のお惣菜は勿論、お正月の御馳走もお客料理も、できるだけ経済的に、しかも温く美味しく拵へて、寒さを蹴飛ばすことにいたしませう。

からはじまっています。                          本誌が発行され

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甘い甘い衝撃 バレンタインのドリームクッキング

甘い甘い衝撃 バレンタインのドリームクッキング

◆魚菜 2月号 おしゃれな料理雑誌2月号 昭和45年(1970)堂々たる伊勢えびにA HAPPY NEW YEARの文字、見かけたら思わず二度見してしまうような表紙。年明けのおめでたい雰囲気が伝わって来ますが、なんと2月1日発行の2月号です。

ご飯どんぶり物50品、15分のスピードクッキングなど特集が組まれていますが、
2月号のメインはバレンタインと言ってよいでしょう。
本命チョコ、義理チョコ、

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昭和45年 各国パビリオンがおすすめする 万博特選料理メニュー

昭和45年 各国パビリオンがおすすめする 万博特選料理メニュー

◆魚菜 5月号 おしゃれな料理雑誌5月号 昭和45年(1970)
前回につづいて同じ雑誌からの紹介です。
この本は5月号でして、1970年の5月1日に発行されているんですが、この年の日本の一大イベント、EXPO'70大阪万博についての記事です。大阪万博はこの年の3月15日から9月13日まで開催されたそうなので、とっても早い万博レビューですね。実際に食べにいって取材しているようです。
 ”食べる料理

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昭和45年 さわやかなお菓子とお子様ランチ

昭和45年 さわやかなお菓子とお子様ランチ

◆魚菜 5月号 おしゃれな料理雑誌5月号 昭和45年(1970) 前にも紹介したことのある魚菜です。この雑誌大好きなんですよね。デザインもいいし、主婦向けというか若い女性向けという感じで、ぶっとんだ料理も多く紹介されています。

前回の記事はこちら ヤングミセスの新婚ウィークリークッキング

 魚菜は紹介したいページがたくさんあるんですが、まずは”さわやかなお菓子”というコーナーです。
あまり見た

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ヤングミセスの新婚ウイークリークッキング やさしい愛情料理一週間

ヤングミセスの新婚ウイークリークッキング やさしい愛情料理一週間

◆魚菜6月号 おしゃれな料理雑誌 昭和45年(1970) 魚菜は東京自由が丘にある、魚菜学園という料理学校が発行している雑誌です。学園の創設者田村魚菜先生も、本には編集兼発行人として記載されています。婦人向け料理雑誌が多いなかで、若い独身女性向けに書かれた花嫁修業要素もある雑誌でレシピはもちろんファッションやヨーロッパのコラムなどボリューム満点の雑誌です。中にあるイラストも広告もおしゃれでかわいい

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昭和15年のレシピ”ふはふは汁”

昭和15年のレシピ”ふはふは汁”

◆一年中の経済料理の作方六百種 昭和15年(1940) この本は主婦の友新年号の付録料理本です。当時の婦人雑誌は新年号にこのような付録をつけるのが定番だったようで、僕も新年号付録をいっぱい持っています。

この本がでた昭和15年は日本でも世界大戦が目の前にせまっている状態、この本のテーマも経済料理。でも中を読んでいくと洋食のレシピやカタカナ表記もみられちょっと豪華な感じもあります。

ワインの広告

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昭和14年のイギリス料理レシピ”ケゼリ(魚飯)”

昭和14年のイギリス料理レシピ”ケゼリ(魚飯)”

◆主婦之友 花嫁講座 洋食と支那料理 昭和14年(1939) この本は戦前に出版された、主婦之友花嫁講座というシリーズものです。
料理だけでなく、裁縫、園芸、お作法など全20巻も出版されている人気シリーズです。
 いくつか持っていますが、どれもクオリティが高い。今このまま再販しても通用しそうな料理本です。出てくる知識、料理内容のクオリディが高すぎて花嫁講座の域を超えています。いま出版されたら、花嫁

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昭和26年 ”家庭向き洋菓子(ケーキ)の作り方” ポテトホットケーキ ジエロー

昭和26年 ”家庭向き洋菓子(ケーキ)の作り方” ポテトホットケーキ ジエロー

◆一年中の家庭料理大全集 婦人生活二月号付録 昭和26年(1951) 終戦から5年半後に出た料理本です。けっこう豪華なレシピが並びますが付録とはいえ、本の作りや印刷はざらついた感じがあります。
 昭和26年という時代を調べてみると、朝鮮特需という言葉が出てきます。朝鮮戦争が始まり、アメリカが日本の物資を買って多くの外貨が入ってきた話ですが、どのくらい庶民までその影響はあったのでしょうか。

この本

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