詩:オムライスなら無限に食える
オムライスなら無限に食える
と豪語している知人がいた
そう?とわたしは言った
それはすごいね
その人は首を振った
別に自慢じゃないんだ
これは呪いなんだ
呪い?
そうなんだ
その日のランチ、わたしとその人はオムライスを食べに行った
「完璧なオムライス」と言いたくなるようなオムライスがテーブルに置かれた。もしプラトンが言うようにイデア界というものがあるのなら、オムライスのイデアはきっとこんな風なのだろうと思った
その人は手を合わせ、いただきますというと
スプーンでオムライスをすくい口の方に運んだ
するとスプーンに乗っていたオムライスは縮小していき
口に入れるときにはほとんど見えないくらいになっていた
これがわたしの背負っている呪いなんです
そう.. ところであなたの一番好きな食べ物はなに?
そんなの答えるまでもないでしょう?
その人は悲しげに答え、また一口オムライスを口に運んだ
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