詩:見知らぬ老人が助手席に乗り込んでくる
こころの痛みの声が聞こえなくなるように
ハードロックミュージックを大音量で流して
車を運転していた
信号待ちをしていると
見知らぬ老人が助手席に乗り込んできた
「ここをまっすぐいくんだ」
ぼくはだまってうなずき、老人の指示に従った
老人はその後もぼくに行先の指示をし続けた
ふしぎなことに老人の声はだんだんと僕の声そっくりになっていった
頭が混とんとした状態になり
彼の指示で動いているのか、自分の意志なのかさえ判別がつかなくなった
我々は「どこか」についた
車から降りると老人は杖でぼくを激しく殴打した
ぼくは抵抗することなく老人の攻撃が収まるのを待っていた
気が付くと老人はいなくなっており
その代わり天使がぼくの横に立っていた
「気にしないで、大したことない。ぼくのせいなんだ」
「きみはものの見方を変えることを学ばないといけない」
天使はいつになく真剣な表情で言った
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