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【アニメ映画】メトロポリスをみて、シナリオもダイエットとメリハリが大切だと思った

【アニメ映画】メトロポリスをみて、シナリオもダイエットとメリハリが大切だと思った

この週末、世間の外出自粛ムードに月に一度襲ってくる超絶倦怠感が重なり、8割方をベッドの上で過ごした。

溜まっていた代休をくっつけて3連休。

ひたすらネットサーフィンをして、古い映画を見て、本を読んで、宝塚の録画を見て、その合間合間で寝たりご飯を食べたりを繰り返し、お金をほとんど使うことなく持てる時間の全てを消費活動につぎ込んだ。
アウトプットが多すぎると息切れするけど、インプットが多すぎると喉

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映画「マチネの終わりに」の違和感を原作比較で読み解く

映画「マチネの終わりに」の違和感を原作比較で読み解く

ひとつひとつのピースは最上級なのに、出来上がった絵は何故だか二流になってしまったジグソーパズル

昨年秋に公開された映画「マチネの終わりに」はまさにそんな印象の映画だった。

哀愁漂うクラシックギターの音色に包まれながら、東京・パリ・NYを舞台に繰り広げられる、物分かりが良くなりすぎて臆病な大人たちの物語。
私の大好きな小説「冷静と情熱のあいだ」と似た感じかな?期待した。
あの話も、互いに誰よりも

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「joker」にはあって、「パラサイト」にはないもの

「joker」にはあって、「パラサイト」にはないもの

ここ数ヶ月の間に貧困と暴力を描いた2本の映画が大ヒットした。

ひとつは「joker」
貧しくも正しく生きる日雇いピエロのアーサーが悪のカリスマジョーカーになるまでの物語。
ガリガリに痩せたホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技に世界中が湧き上がった。

そして、もうひとつは「パラサイト」
半地下に住む全員失業中の家族が、IT企業の社長の家に家庭教師として紛れ込み…(監督の強い要望によりネタバレはこ

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似ているようで真逆の映画「joker」と「パラサイト」

似ているようで真逆の映画「joker」と「パラサイト」

本日、韓国映画「パラサイト」が外国語映画初のアカデミー賞作品賞のオスカーを手に入れた。

世間がパラサイト熱に沸く一方でこんな声もちらほら聞こえてくる。
「パラサイトって完全に韓国版ジョーカーじゃない?」

パラサイトが作品賞を受賞した同日、jokerを演じたホアキン・フェニックスは圧巻の演技で主演男優賞を射止めた。

「joker」と「パラサイト」
同年のオスカーを争った、”貧困と暴力”をテーマ

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