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ダイナマイト・キッド
2020年9月30日 17:57
人を恨んで 自分を憎んで 傷つくのは勝手だと 人から逃げて 自分を隠して 傷跡を見せびらかして 毎日を灰色に 人生を灰色に アマッタレたこと言うな 争いを避けて 戦いを拒んで 傷ついた人々の 傷を舐めあって 胸で慰めあう 生き様を否定できるか 毎日が憂鬱で 人生が憂鬱で アマッタレたヤツほど 毎日をのうのうと 人生をうだうだと ひねり出した言い訳で飾り立て アマッ
2020年9月29日 20:58
海の向こうを夢見て夢の終わりを抱えて時折、目を覚ます無意識の感傷手探りで拾い集めたバラバラの記憶組み合わせていびつに出来上がった自意識の怪獣海の向こうに夢があって夢の終わりが傷になって時々、思い出す無意識の回想手探りで作り上げた粉々の記憶紡ぎ合わせて手がかりを見失った自意識の怪獣いびつな瞳、ゆがんだ体それが今の僕まるで許されざる命そして僕は怪獣になった
2020年9月28日 18:51
青い月を見て どれだけ離れても同じ月を見て 今日また声が聞けるなら他に何もいらない そっと交わした秘密の約束きっとまた会えるね 3000粒も重ねた恋が空の上の 海の向こうの輝く虹になったら きっと会えるね遠い日々の果て どれだけ過ごしても霞む日々の果て 明日も君が笑うならあたし何もいらない ただひとつだけ秘密の約束ずっと待っているから4000回も沈む太陽が昇る三日
2020年9月27日 18:25
言葉にするのはまだ少し早いようだ投げ出すことはしたくないだけどこれ以上 見届ける勇気もない騒がしい毎日をまだ少しつづけるけど投げ出すことに変わりはないだけどこれ以上 見守るつもりもない愛おしくてたまらなかっただけどもう昔の話どこまでの祝福をどれだけの幸福を彼らの為に願っただろうこれが私の ささやかな限界口に出したらすぐにでも終わるだろう投げ出したって構わない
2020年9月23日 21:45
天気予報じゃ明日から雨憂鬱を運ぶ低気圧浮腫んだ指先で握るハンドル渋滞の交差点赤青黄緑躁鬱トマトの信号機天気予報より早い今日の雨憂鬱爆発台風20号夢見る旅に飛び出すハンドル醜態の芸術点意味深なエコーで笑う躁鬱トマトの信号機虹の眼鏡が張り付いて何を見てもいびつなColorful夢の色、街の色、それが今の色虹の眼鏡を叩き割れ何を見てもゆがんだColorful肌の色、
2020年9月23日 18:55
白い光が漏れてる大きな窓の向こう案山子のような女もやしのような男それでもありがとう余計な物が買えました怠惰で優雅な暮らしを明日も迎えるつもりです白すぎる光の中大きな音を流し化粧もしない女甲斐性のない男そいつらにありがとう余計な物を食べました高価と割高の違いを今日また知ったつもりです欲しいものが見当たらないお前の会社の炭酸水は要らない いつものやつはどうし
2020年9月22日 18:24
今更 何を話せというのあたしの 喉の奥は腐り果てているのにあなたへの 愛の歌も枯れ果てているのに沈め 真っ赤に燃えた愛の落日 ここから どこか遠くの知らない誰かの 胸の中へ沈め 沈め 沈め 沈んでゆけこのまま 何処へ行こうというのあなたは 忘れた過去に振り回されているのにあたしとの 過ぎた時間も消え失せやしないのに燃えろ 真っ赤な嘘よ愛の残骸 結局 証が欲しくて
2020年9月21日 19:37
すっかり焦げ付いた片手鍋で綺麗なままの思い出をいつまでもぐつぐつ煮詰めているような手に馴染んだ毎日をこのまま続けるのかすっかり染みついた片手鍋の綺麗に見える思い出をいつの日かじわじわ焦がしていく時を手に入れた幸せの形を抱えて生きてゆけるのか家に帰りたくない台所に立ちたくないもう何も作れないもう何も食べれない煮込んで煮込んでぐずぐずになる手放した生活の感
2020年9月19日 19:13
さよなら不器用な友達短い間だったけれど君に会えてよかったよ何も答えて欲しくなかった何かを聞いて欲しかった君の事を忘れないよ心に名前を付けてくれコレでよかったと言ってくれ出会わなければ良かったなんてお願いだから言わないで遠くの空で生きていて病気の事も知らなくて不意の便りを喜んだ俺の事を許してくれ誰も側に居なかった誰か其処に居て欲しかった俺も君が好きだったよ心に
2020年9月17日 14:44
昨日までをなぞって今日一日の出来事を明日また繰り返して一人の台所はきっとしばらく変わらない畳と板張りの 境目の曇りガラスの引き戸のように僕の記憶には 涙目のにじんだ風景が残ってるだけしっかり握りしめて手のひらが覚えるまで一緒に歳を取って少しだけ笑ったような辛い事だけ忘れても黄昏時の西陽の窓の橙色に目を細めても揺らめく影はきっとよみがえる夢になる鏡と洗面台
2020年9月16日 21:45
稲穂の香りの染み込んだ田圃を渡る風を浴びて懐かしい景色の背景に晴れた空を見上げて雪の降る日を思い出した田圃も川も白くて懐かしい景色の背景を白い空がうずめて鏡の中で笑うもう一人の自分緑の匂いが濃くなった曲がりくねった道で一人全身で吸い込んだ薫風に欠けた心が痛んで雪の降る日に離れ離れになった自分と自分ひとりとひとり懐かしい景色の背景にハッキリとヒビが入って
2020年9月14日 20:21
どうかあたしの傍に居ていつもあたしは此処に居る銀色のスプーンと小さな太陽それと天国にいちばん近い場所どうかあたしの傍に居ていつもあたしは此処にいるから銀の焔がじりじりと焦がした季節外れの雪あの日、心に無理やり刻まれた愛おしくも醜い傷跡Near me.Here me.時折、目を覚ます悪夢のような形のアイツNear me.Here me.慟哭、目を閉じて叫んでも叫んで
2020年9月14日 19:29
晴れた空と風の強い日は農協へ行こうよ白い軽自動車は片側一車線の県道をゆく海辺の町の風の強い日に農協へ行こうよ白い軽自動車が片側一車線の県道を走る走る走る時代遅れの建物を目指して走る走る垢抜けない事務員を見つけて晴れた空の風が強いけど農協へ行くんだ白い軽自動車で片側一車線の県道28号線走れ走れ時代遅れの建物の垂れ幕には年金貯金定期預金走る走る
2020年9月11日 21:45
疲れ切っているんだよ誰にも言えやしないけど不安に潰されて不幸に酔いしれて板挟みの日々を噛み締めているんだよぼんやりと見上げた夜明け前の空にあんな丸くて白いお月様が浮かんでいるんだなあ草臥れ切っていたんだよ誰にも言えやしなかった不満に頷いて不信に怯えてるつまらない日々をやり過ごしているのにもぼんやりと閉じた目玉の奥にこんな広くて暗い世界が広がっていたんだなあ