記事一覧
本当は歌われていない、ちっこいライブハウスで売れないバンドマンが歌っているとみんなが認識している陳腐な曲の歌詞
ロックンロールは死んだ
ロックンロールは死んだ
遥か前 すでに
ロックンロールは死んだ
ロックンロールは死んだ
そう言われて育った
僕が生まれるよりも
遥か前 滅びたんだ
僕がなかったら悲しいなと
そう思う お葬式もなく
ロックンロールは死んだ
ロックンロールは死んだ
遥か前の話
ロックンロールは死んだ
ロックンロールは死んだ
あいつ以外に認めなかった
僕は信じてたあのバンドが
ロックン
夜空の虫とどこまでも
朝早く起きて夜遅く家に帰る日々が続いている。
それはもちろん、仕事にありつけず低賃金で困窮するよりはよっぽどいいことだ。そのありがたみは日々ひしひしと感じている。残業代は出るし、コンビニで買い物することには躊躇しないくらいの生活は送れている。ただ帰る頃にはあたりは真っ暗だし、朝家を出るときは真っ暗で電車に乗っているうちに東方の空が白んでくることもあったりする。平日はいつもそんな感じで、休日になれ
Jack Nicolson
街を捨てよ、書を捨てよ、思い込みを捨てよ、オールドスクールを捨てよ、革ジャンとコンバースを、トレンチコートとドレスシューズの代わりに捨てよ。
僕らは何かを捨てることばかり強いられている。ぞんざいな扱いを受けて割れた水風船のように、水を足してもいつの間にか滴り落ちてしまう。滴り落ちた水は蘇ることはなく、アスファルトを濡らして蒸発するのを待つだけ。
県道沿いの小さなコインランドリーで暇をつぶす。こ
なんて悪意に満ちた平和なんだろう
峯田和伸は歌った。幸せそうな恋人たちを電動ノコギリでバラバラにしたい。世界のどこかにきっと僕を待っている人がいる。あいどんわなだい。あの子に1ミリでもちょっかいかけたら殺す。高校時代の僕にとってはその言葉が全てで、神聖で、進むべき道標だった。峯田だったらこんな時どうするかと考えて、一番相応しいと思った方向に進んだ。辛いことがあると峯田に救いを求めたし、峯田は答えてくれているような気がした。
峯田
ベイビーレイニーデイリー
雨に特別な感情が湧かなくなってしまった。
昔は傘をさして歩くだけで特別で劇的な日に変わったような気がして、雨の日こそ外へ出て歩くのが好きだった。傘がなくて家路を急ぐのもそれはそれで爽快で、ずぶ濡れの体を湯船で温めたときの安堵を思えばやり過ごせた。雨足を避けて軒先で紫煙を燻らすのも、喫茶店に駆け込んで雨音鑑賞と決め込むのも情緒があってよい。常連客とマスターの会話をぼんやり聴きながらコーヒーが冷める