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エッセイ

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2019年1月の記事一覧

「存在」を確認しあう作業が、傾聴の本質

カウンセリングとは、その人の生き方とか、悩みを聴くのではなく「存在」感を聴く、「存在」を確認するものである。その結果として、生き方を替えたり、そのまま安心したりする。しかし、それは単なる結果である。
存在はこの世界に生まれてから、社会的な存在感を身につけて生きるようになっても、それをもてないまま生きていても、あるいは、そこを抜け出してからでもかわらずにずっと「ある」。人と人とが向かいあって、この「

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路上のX(桐野夏生著)@傾聴

路上のX(桐野夏生著)@傾聴

友人から借りて読んだ。

こんなに叫んでも、私たちの声は届かないの?
幸せな日常を断ち切られ、親に捨てられた女子高校生たち。
ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス。
かけがえのない魂を傷めながらも、三人の少女は酷薄な大人たちの世界をしなやかに踏み越えていく。
最悪な現実と格闘する女子高生たちの肉声を物語に結実させた著者の新たな代表作。

本の帯に書かれたセリフである。
女子高生の肉声を結実

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ブラック企業@傾聴

講演会マニアがひさびさ講演を聞きにいきましたよ。
とはいえ、ここのとこの関心事である「傾聴」にも関係あるってことだったから聞きにいったんだけど^^;
さてさて今回の講演の内容は「ブラック企業の実態」である。
ひぁ〜、あれ〜、そうなん、まじかよ、れれれのれ〜、おいこらぁ〜、というブラックな現状にびっくりぽんや。
なんといっても30年もまえに普通の会社からドロップアウトしたフリーランスのボクだからね。

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ホモ・デウス @場末の呑み屋

「ホモ・デウス」を読み終えた。
「サピエンス全史」に引き続き、ネタの宝庫、思考の洪水である。
何かを書きたいのだが、どこから手を付けていいのかわからない。
お手上げ状態の挙げ句、noteの他所様のお庭(コメント蘭)を整理もつかないまま汚しまくってしまった。
マジで困った暴れん坊だorz。自嘲しよう。
仕方がないので、場末の居酒屋へ行った^^;
「ホモ・デウス」のなかにも名前を連ねた企業(某巨大ジャ

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見た目の奥に誰しも物語を……

年末、とある編集会議にいた。
仕事絡みで頼まれて何度めかの出席になる。だんだん編集の場にいる人それぞれの「人となり」が解ってきていた。
そのなかにAさんという女性がいた。

さて編集会議の議題は、次号の特集記事を何にするかになった。
いつもは、割に積極的に発言するAさんがその日は静かだった。
Aさんの性格は明るく、明確な意見を言い、それまでにいろいろなことを学んできているのか、ボクの風変わりな発言

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苦しいです、でも、おめでとう、

新年早々、喜びの朝に水を差すようで気が引けるので、気分を害したくない方はスルーしてくださいm(_ _)m

とりあえず、今年の初ショットでお茶を濁そう、笑

来年の今頃ここに、というか、この世にいないかもしれない、と割に真剣に考えたから越年は徹夜で苦しみの声に耳を傾けようと思い実行した。
正月だからといって日本全国すべておめでたいわけでないことぐらい誰でも知っている。知っていても、“あけましておめ

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