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ちえのかたまり

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#小説

【読書ふしぎ体験記】読んでたら涙がボロリ…満員電車の中で!

【読書ふしぎ体験記】読んでたら涙がボロリ…満員電車の中で!

満員電車の中で、不覚にもボロリと大粒の涙をこぼしてしまった、という経験はおありでしょうか? 私はこないだ、初めてやっちまいました。平日の夕方、中央線の荻窪から座って、読みたかったその本を開き、新宿を過ぎたあたりのぎゅうぎゅうに混んだ中央線の中でボロリと。
こっぱずかしくて電車内でうつむいていた、「ALL REVIEWS友の会」ライティングチームの坂元希美です。悲しいことや口惜しくて踏ん張っていたな

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「イギリスで書店が増え続ける理由」清水玲奈

「イギリスで書店が増え続ける理由」清水玲奈

イギリスの新年の幕開け、出版業界に2つの明るいニュース

イギリスの2023年は、ギネスブック掲載が確実になった書籍の出版で幕を開けた。1月10日に出版された英王室のヘンリー王子による自伝『スペア(Spare)』だ。出版数日前の1月6日、スペインの書店で誤ってフライングで発売された本をもとに「ガーディアン」紙が内容をスクープ報道すると、イギリス国内はその内容をめぐる議論で持ちきりになった。

そし

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翻訳書ができるまで① 版権エージェントという仕事

翻訳書ができるまで① 版権エージェントという仕事

先日、1冊の本ができるまでの過程を、おもに人文ジャンルの本に注目してご紹介しました。意外なまでにたくさんの人に読んでいただいて光栄です。みなさん書籍編集の裏側に関心があるようで、嬉しいかぎりです。

このなかで翻訳書についてはまた改めて書きましょうと書きました。期待の声もあったので、翻訳書のできるまでを解説しようと思ったのですが、そのためにはまず「版権エージェント」「著作権エージェント」などと呼ば

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数人に囲まれ危機を迎えた話

猫を動物病院へ連れて行く途中、近くで現在の政策に対してメッセージを送るビラを配っている人達がいた。

私にもビラを渡しに来たのだが、両手は猫で塞がっている為受け取れない旨を伝えようとしたところ、太ももから臀部にかけて激しく攣ってしまった。あまりの痛さに「うおぉ…」地の底からうめくような声が漏れた。

しかも、痛くないところを探すように身体が意思とは無関係に捻れていく。
目の前で突如捻れ出した不審者

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猫の診察で泣きそうになった話【本編】

猫を初めての病院へ連れて行く事になった。
病院が違えば、色々とルールも違うものらしい。

前の病院は気が散らないよう必要最低限しか話しかけてはいけない雰囲気であったが、こちらの病院では先生が猫を診察している間、褒めてくださいと言うので、変わった病院だなと思いつつも言われた通りにする事にした。

「非常に聡明な顔立ちで…」
「髪型も綺麗に整っています…」
「猫に対しても非常に紳士的で…」

などと、

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