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いつかのあの木を想う

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処女詩集
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#わたしの一曲

桟橋

桟橋

じかんをつぶしていてほしいんだよ

あなたには

絹のような頬は

たくさんの物語隠している

僕は退屈 君は編み物

君は退屈 僕は ドック・オブ・ザ・ベイ

遊び心  信じる心 諦める心

わたしはこのうたを歌うために生きてきたの

ギターは夜中にひとりで音を爪弾いている

でもなるはやあの歌を歌いたいの

僕の鼓動はいつかのビート

いつもどこかであの歌を歌う

どこかの桟橋で歌っていたらわ

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わたくし季節

わたくし季節

わたくし季節

あなたの恋人

わたくし季節

あなたにくちづけ

昨日までの世の中

モノクロームで

手の中からはなにかもが消えてしまったよ

あなたの指から出ていることばは

優しい気持ちにわたしをさせてくれる

ほんとはたくさん知っているのだ

かみさまがどこにいるのかって

わたくし季節

あなたの思い出

わたくし季節

あなたにくちづけ

夢から覚めて

夢から覚めて

夢の中のあなたはやさしい

まるでこの現実と

全然違うんだ

あなたのことが

好きだったけれど

あなたはわたしに

興味なんかなかった

だからではないけれど

印象派の絵画のように

色づいた夕暮れの手前で

ギターを弾いて歌ってる

あなたはすてきな人

でも今の関係では

あなたは遠くにいる

すてきな人

あなたにはあなたの人生があって

それが大切だということも

知っている

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煙が目にしみて

煙が目にしみて

わたしみんなみたいに生きれない

どうしてなのでしょう?

これは秋の問題

心の中は枯れ葉でたくさんです

あなたの声がわたしのなかでいまこだましていて

わたしは少し勇気が出る

未来永劫この気持ちがつづくとしてもわたしはやっていけるでしょうか

この喫茶店でいまぼくの好きな音楽がながれ始めた

煙が目にしみる

クリフォードのトランペットの音がわたしを泣かせるのだ

そんなことばかりわたしは

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