梶谷優真_かじたにゆうま
ファーストアルバム。
褪せてしまったおもいでを この手に握り あなたは未来へと進んだ 納得なんてもちろんしてない でも そんなことが話せるのも すべて文明だと そう考えてみた ああ どんな時代でも 嫌いな人も好きな人も 涙を流している ぼくはぼくだ ぼくはぼくだ この掌にきざまれた たくさんのいのち ぼくはここで ぼくはここで 愛されている 明後日吹くはずだった 風を今日感じてしまっている
檸檬の白い花が 咲く頃には 会いに行きたくなる あのまちへ 君の住むあのまちへ こもれび そよ風 つぐみの歌 皐月の雨が このまちにも 降り注いだ そして 大きな山の影のそばに 架かった なないろの橋
ひらめいたのは ささやかなアイデア うたかたのような毎日の中に 沈んでいく多くの後悔と あなたの微笑みのおかげで ひらめいた 頼りないきもちは 不安という魔物に いじめられている 霧のような雨が降って 蝉の声が騒がしい季節が もうすぐそこまで 来ているというのに…
声も出ないほどの さびしさと 歓びの中の しあわせは きょうも 眠りの中へと 消えていくのだろう 風が吹くたびに おもいだす あのまちの 車の音や雨の匂い あゝ あの時に感じたきもちが もしかしたら きぼうと 呼ばれるものだったのかもな モカ珈琲の 香りが立ち込める 部屋の中で 考えていたのさ 君の好きな歌を 聴きながら きっと もっと 僕らは 自由に生きれると もう二度とないこの人生の 道のりの途中で もう一度思ってみたいのさ
百年前 私はここにいなかった 百年後 私はここにいないだろう 私はときめきたい この心臓で
朝日が昇って 夜が明けて なごり雪が溶け出した ようやく逢える ようやく逢える この胸をときめかせて 待っていた ちいさな笑みが映る 鮮やかなソーダ水に やがて消えた 泡沫の恋は いま何処に いつか きっと いつか かならず ステキな大人になってやるよ 心にそう決めた日の 涙の温度は やさしい温度 さざ波に詩をひとつ 歌ってあげたら 木立のざわめき 風のささやき 聴きながら 夜明けの道を何処までも 朝焼けの空は希望の色
浅い河のながれのような ギターの調べに合わせて 私にしか歌えない こんな歌を歌いたい そして あなたのちいさな 手を握りしめて 夜明けのてまえのひととき いっしょにいよう
あれも話さなきゃ これも話さなきゃと 私の頭の中は 東京ラッシュの混み具合 あなたのことが好きなの どうか私の手を握って 濡れたくちびるに 口づけてほしい
君の呼び名 声のかけら 朝のときめき 恋のかがやき たくさんあつめて 生きていきたい 百年前 私はここにいなかった 百年後 私はここにいないだろう きっとここは あたりまえでとくべつな場所
幼い頃に感じた朝は まるで あなたとの初恋みたい 烈しい ときめきとまぶしさで 私のこころをふるわせる アルバムには どんなおもいでが 眠っているのだろうか きっと写真には映らない しあわせが あるのかもね 朝のときめき 恋のかがやき 夕刻の空のうつろいを 見つめれば この心 このきもち
Amaj7 Bm7 E7 Amaj7 D6 Gmaj7 E7 Amaj7 Capo2
幼い頃に 感じた朝は まるで きみをはじめて 好きになったときのような ときめきとまぶしさで 僕のこころを ふるわせる 分厚いアルバムには どんなおもいでが 眠っているのだろうか きっと写真には映らない しあわせが 歌っているかもね
期待と不安が入り混じった ふしぎなこの気持ちも 久しぶりに 感じる気持ち あの日君と交わした 約束は なんとか守れそうです 桜の雨が 河辺のベンチに ふわふわと 降ってます
夕刻過ぎの バッティングセンターには あなたと私と大学生二人 ほんの少し肌寒い 春の風が 金網を通り抜けていくよ 何度も 何度も バットを振る あなたを見ている私 今日も 今日も 太陽は 家々とアパートの 隙間に隠れゆく
春雨降り注ぐ季節 駅のロータリーの隅で 束の間別れを惜しみ 抱きしめ合う人達 明日は 晴れるといいな と願う私
決して手は届かないと わかってる あの光は もう遥か遠くに輝くよ あゝ 抱きしめたい あなたのかなしみも さびしさも しあわせも 風がやさしい薫りを運んで 桜が咲いた音がした 待っていたんだ こんな春を 待っていたんだ あなたとめぐり逢う こんな日を 小春日和の こんな日を