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ひらいて、ひらいて。

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2024.07.11 〜
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記事一覧

涙はうたう

バカヤロー、バカヤロー
コノヤロー、バカヤロー
そりゃおれは
とっても不器用で
それに加えて
超がつくほどに繊細で
傷つきやすく打たれ弱い
でもさ でもさ
そんな言い方とか
態度されると
何度も 何度も
おもいだして
くるしくなっちゃうんだ

あゝ 
もう!
バカヤロー、バカヤロー
コノヤロー、バカヤロー
胸がいまにも
張り裂けそう
張り裂けそうだよ
バカヤロー、バカヤロー
コノヤロー、バカヤロー

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#1 海をみつめて

いま、明日の風が吹いた
風もあせる気持ちになるときが
あるのだろうか
そんなことを
ちょんと考えながら
海のその向こうのほうを
見つめていた 眺めていた

きみは きみは
なにをしているかな
どんなことを考えているのかな
ぼくは
きみのことを
きみとどこへ行きたいかを
ひとり、ひとりでに
考えているよ

海鳴りはあのまちまでは
きっと きっと
ひびかんだろうな
やさしい夢を
やさしい言葉で
いま、

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希望とブルーズ

ワンハンドレットの
コーヒーマシンで淹れた
ほろ苦くそして甘い珈琲の
水面に浮かんだ
ちっぽけな憂いとかなしみ
寝不足の日々は
怒りや苛立ちと
仲が良すぎて
ぼくはとっても
まいってしまったよ

ひとりでいたくないと
まるで幼い子どもみたいに
思ってしまう
がんばらなきゃ
なんとかしなきゃ
きっとどうにかなるさと
つぶやいたり言い聞かせたり
もうつかれたよ
くたびれたのさ

ほら!
いま!
心が

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よみがえる

今年も夏が来たから
おもいだすの
おもいだしてしまうの
ほんとうのこと
ほんとうのきもちは
誰にも話したくないの
でも
ひとり抱えていると
ときどき
くるしくなって
涙は止まらなくなるの

入道雲は
何処までも 何処までも
この想いは
何時までも 何時までも
私とあなたは
おなじときを
おなじ時代を
生きていた
そして そして
心と心が手を繋いで
やさしくてせつなくて
それでいてたくましい
そんな

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きのうとおとつい

きのうかおとついか
忘れちゃったけれど
とっても とっても
すてきなこと
あったのさ

きのうかおとついか
憶えてはいないけど
とっても とっても
やさしいこと
あったのさ

きみが好きだって
話していた花が
やさしい夏の風に
揺れたのだ

きのうかおとついか
どっちかわかんないけれど
かなしいこと
くるしいこと
あったのさ

きのうかおとついか
ぼくは確かに生きていた
これからも あしたあさって

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気づく

昔からちいさなことや
細かなことばかりに
気づくんです
でもなるべく
できるだけ
近い頃は
わたしに関係しないことに
気づこうと思ったんです
そうでないと
わたしは
わたしのことばかり
考えたり悩んだりしてしまう
そんな生きものであることに
わたしが気づいたからです

季節の花のかおりや
きみの表情や仕草
なにかに触れたときの
その感触やときめき
真夏の夜のやさしい
夜風の心地よさに
気づくんです

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