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短いお話を書きます 題が同じお話は続きです 読んでいただけたら喜びます

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記事一覧

ぼくと先生【完結】&作者からちょこっと

後日談 お母さん なんでぼくは転校するの? 帰って聞いた、だって朝言うんだもん 「お仕事の都合でね、あとあんたいじめ受けてるでしょ! お母さんに誤魔化しは効かないの…

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4年前

ぼくと先生(13)*知らないは幸せ*

教室に行くと 彼に花束をもらい おばけのお話に 付き合ってくれてありがとうと 感謝をもらい 実態を聞かされ 彼が帰ってもなんのことか 整理できてなかった わかっててあん…

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4年前
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ぼくと先生(12)~嘘~

金曜日、放課後 先生の耳にはもう入っていたみたいで 最後はギリギリの時間がいいと約束して 先生を待っていた やって来た先生にぼくは花束をあげた お小遣い全て先生にあ…

こな
4年前

ぼくと先生(11)*安堵*

月曜日、彼の家族から 転勤のため、転校したい との連絡があった 私はほっとした 何に? 彼が転校することに? いじめという実態を 自分以外が知らないことにだった

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4年前

ぼくと先生(10)~大切な大切な~

次の週、 お母さんに行ってらっしゃいの代わりに 「来週から転校するから お友達にありがとう言っときなさい」 そう言われた 僕はおどろいた そりゃおどろく 何で昨日言わ…

こな
4年前

ぼくと先生(9)~ぽかぽか~

僕は毎日お兄ちゃんと 学校であったことを たくさんおしゃべりする お兄ちゃんは若干どうでも良さげに でも最初から最後まで聞いてくれる だから僕はおばけの話をした お兄…

こな
4年前

ぼくと先生(8)*?【2】*

ある朝、教室を回っていると 雑巾を持ってなにかしている彼がいた 今日は早いねどうしたの? そう聞けば お花のお世話をしていたようだ お家が生花店らしく お小遣いを貯め…

こな
4年前
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ぼくと先生(7)*彼は友達*

最近、あんなに無邪気に笑っていた彼が たまに悲しそうに笑う それでも元気で楽しそうだから 気のせいだろう いつも通り昼休み一緒に 話そうと教室に行くと 彼は元気に手を…

こな
4年前
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ぼくと先生(6)~おばけはそれを知っている~

ぼくはおばけになった でもだんだんヒトに近づいてる 見えてなかったはずの人に ぼくは牛乳をもらい 机には絵が書いてあって いまはみんなの中心だ みんなニコニコ笑ってい…

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4年前
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ぼくと先生(5)*素敵な友達*

今日の放課後 おばけになった彼に 質問を投げかけられた 思わず言葉に詰まってしまった そして 彼を騙してしまっていることへの後悔が 今更押し寄せていた 純粋で優しい子…

こな
4年前

ぼくと先生(4)~話し相手~

今日は学校が少し早く終わる日だったから 昨日のぎもんを先生に聞いてみた 1つ目の なんでぼくは物に触れるのか について2人でいっしょうけんめい考えた 先生が考えるには …

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4年前

ヒーロー

理科の実験で こいつの観察しようぜって 男子のからかいが始まって 今思えば馬鹿らしいけど 背の高い男子3人 怖くて 学校の楽しみだった給食時間も ずっと小声で馬鹿にされ…

こな
4年前

日常

ただいま人身事故発生によって 運転を見合わせております 世間の方々 僕の身勝手な行動でごめんなさい 僕はどうもこの世界の普通が嫌いで 僕はどう生きたらいいか分からな…

こな
4年前

はじけたトマト

彼はもふもふするのが好きだった ぬいぐるみを見れば 頭の下痢つぼを押すのが癖だった トマトはミニトマトは嫌いで 大きなトマトは大好物だった 人に見られたくないと言い…

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4年前
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ぼくと先生(3)~?~

あの日からぼくは先生と友達になった 先生は休み時間には ぼくとおしゃべりしてくれて 昼休みもぼくと たくさん遊ぶようになった ぼくはおばけのはずなのに 周りのものにも…

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4年前
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僕と先生(2)*幸せ*

彼は無邪気な笑顔で 僕がおばけになったんだと気づきました! って楽しそうに言うもんだから 気づけば涙が出て 「先生がおばけになって初の友達になろう!」と言っていた …

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4年前
1

ぼくと先生【完結】&作者からちょこっと

後日談
お母さん
なんでぼくは転校するの?
帰って聞いた、だって朝言うんだもん
「お仕事の都合でね、あとあんたいじめ受けてるでしょ!
お母さんに誤魔化しは効かないのよ、あとお兄ちゃんにも」
お母さんはにこりと笑って
優しく頭をなでながらいうもんだから
涙が溢れて大洪水だった

読んでいただきありがとうございました
この話は連続した短いお話になってます
最初から読んだ人、そうでない人
そうでない人は

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ぼくと先生(13)*知らないは幸せ*

教室に行くと
彼に花束をもらい
おばけのお話に
付き合ってくれてありがとうと
感謝をもらい
実態を聞かされ
彼が帰ってもなんのことか
整理できてなかった
わかっててあんなに楽しそうにしていたのか
そう理解すれば
自分の汚さに自分でも虫唾が走った
小さな体でめいいっぱい頑張っていた
君はいつか先生はすごいと言っていたけど
君の方が大人だよ、
こんな友達でごめんなさい

ぼくと先生(12)~嘘~

金曜日、放課後
先生の耳にはもう入っていたみたいで
最後はギリギリの時間がいいと約束して
先生を待っていた
やって来た先生にぼくは花束をあげた
お小遣い全て先生にあげた
ありがとうとごめんなさいの分
先生少しの間ありがとう!
ぼくおばけになっても
楽しかったです!
でも1つ先生に嘘をつきました
ぼく、いじめられてることわかってました
学校行きたくなかった
でも僕の空想に
付き合ってくれて
ありがと

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ぼくと先生(11)*安堵*

月曜日、彼の家族から
転勤のため、転校したい
との連絡があった
私はほっとした
何に?
彼が転校することに?
いじめという実態を
自分以外が知らないことにだった

ぼくと先生(10)~大切な大切な~

次の週、
お母さんに行ってらっしゃいの代わりに
「来週から転校するから
お友達にありがとう言っときなさい」
そう言われた
僕はおどろいた
そりゃおどろく
何で昨日言わなかったんだ?
僕はもうヒトになっていた
ぼくの友達はそれを知らない
そしてぼくは大きな嘘をついている
やっと貯めたお小遣い使う時がやって来た

ぼくと先生(9)~ぽかぽか~

僕は毎日お兄ちゃんと
学校であったことを
たくさんおしゃべりする
お兄ちゃんは若干どうでも良さげに
でも最初から最後まで聞いてくれる
だから僕はおばけの話をした
お兄ちゃんは
何か思いついた顔をしたけど
なんだったんだろう
そう思いながら
おやつを求めて1階に駆け下りた
おやつのドーナツに手を伸ばしたその時
ゲンコツが頭に降ってきた
鬼ば…お母さんだ
牛乳臭い服について説教された
そりゃそうだ

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ぼくと先生(8)*?【2】*

ある朝、教室を回っていると
雑巾を持ってなにかしている彼がいた
今日は早いねどうしたの?
そう聞けば
お花のお世話をしていたようだ
お家が生花店らしく
お小遣いを貯めて毎週1本ずつ
持ってきているらしい
それからみんなが学校に来るまでお話した
楽しそうにしていた
またお昼、そういうと
これからは朝がいいと言っていた
夕方は早く帰ってお手伝いして
お小遣いを貯めとのこと
そういえば、あの雑巾はなんの

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ぼくと先生(7)*彼は友達*

最近、あんなに無邪気に笑っていた彼が
たまに悲しそうに笑う
それでも元気で楽しそうだから
気のせいだろう
いつも通り昼休み一緒に
話そうと教室に行くと
彼は元気に手を振ってやって来たが
服が濡れていた、しかも何か臭い
理由を聞けば、
給食の牛乳をこぼしたそう
おっちょこちょいだなぁ
今日は体育があっただろう?
そう聞けば
忘れたんですって
恥ずかしそうに笑っていた

ぼくと先生(6)~おばけはそれを知っている~

ぼくはおばけになった
でもだんだんヒトに近づいてる
見えてなかったはずの人に
ぼくは牛乳をもらい
机には絵が書いてあって
いまはみんなの中心だ
みんなニコニコ笑っている
ヒトになるのが嫌だなぁ

ぼくと先生(5)*素敵な友達*

今日の放課後
おばけになった彼に
質問を投げかけられた
思わず言葉に詰まってしまった
そして
彼を騙してしまっていることへの後悔が
今更押し寄せていた
純粋で優しい子なのに
彼が悲しまないようにしているのに
気づいてしまえばと思うと
自分はなんのために嘘をついたのだろう
彼のため?周りのため?
いや、自分のためか

ぼくと先生(4)~話し相手~

今日は学校が少し早く終わる日だったから
昨日のぎもんを先生に聞いてみた
1つ目の
なんでぼくは物に触れるのか
について2人でいっしょうけんめい考えた
先生が考えるには
おばけになりきれてないからだって!
2つ目に他の先生にも何で見えるの?って聞いたら
先生困った顔しちゃった
友達困らせちゃったから
ぼくはうんと考えた!
先生たちはぼくより大人だから
おばけもみえちゃうんだね!
そういうと先生、ぼく

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ヒーロー

理科の実験で
こいつの観察しようぜって
男子のからかいが始まって
今思えば馬鹿らしいけど
背の高い男子3人
怖くて
学校の楽しみだった給食時間も
ずっと小声で馬鹿にされて
下を向いていた
でも
ある日からからかいがピタリと止んだ
移動教室のとき
かわいくて近寄りがたかった女の子から
あいつらやっつけといたから!
って笑ってそれだけ言われて
思わずときめいてしまった

日常

ただいま人身事故発生によって
運転を見合わせております
世間の方々
僕の身勝手な行動でごめんなさい
僕はどうもこの世界の普通が嫌いで
僕はどう生きたらいいか分からなくなりました
今、Twitterには人身事故がトレンド入りして
暇な人向けって
動画とか上がってんのかなぁ
悪態着く人もいるんだろう
ごめんなさい、でも
もういなくなったので安心ですね
こんなゴミ
飛び降りたとき
心配の声があった
それ

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はじけたトマト

彼はもふもふするのが好きだった
ぬいぐるみを見れば
頭の下痢つぼを押すのが癖だった
トマトはミニトマトは嫌いで
大きなトマトは大好物だった
人に見られたくないと言いつつ
派手なことをする
そんな変わった人だった

彼女の第一印象は「触れたい」だった
別に変な意味ではなくて
彼女の髪の毛がふわふわしてたから
彼女は穏やかで柔らかい太陽のような人だと思った
彼女は僕と出かけたとき
僕の癖を見て初めは驚

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ぼくと先生(3)~?~

あの日からぼくは先生と友達になった
先生は休み時間には
ぼくとおしゃべりしてくれて
昼休みもぼくと
たくさん遊ぶようになった
ぼくはおばけのはずなのに
周りのものにもヒトにも触れることができた
なんでだ?
あと、先生以外の先生にも
見えるみたい
どうしてだろう?
明日先生に聞いてみよう!

僕と先生(2)*幸せ*

彼は無邪気な笑顔で
僕がおばけになったんだと気づきました!
って楽しそうに言うもんだから
気づけば涙が出て
「先生がおばけになって初の友達になろう!」と言っていた
君はまた嬉しそうに目を輝かせて
何度も何度もうなづいていた
知らない方が幸せだ
この子も
私たちも