はじけたトマト

彼はもふもふするのが好きだった
ぬいぐるみを見れば
頭の下痢つぼを押すのが癖だった
トマトはミニトマトは嫌いで
大きなトマトは大好物だった
人に見られたくないと言いつつ
派手なことをする
そんな変わった人だった

彼女の第一印象は「触れたい」だった
別に変な意味ではなくて
彼女の髪の毛がふわふわしてたから
彼女は穏やかで柔らかい太陽のような人だと思った
彼女は僕と出かけたとき
僕の癖を見て初めは驚いていたけど
今となっては毎度光景をみて
笑っている
そんな彼女の笑顔が素敵で
毎度やってるなんて言えない
僕はトマトは好きだ、普通に
彼女がミニトマトが好物なんていうから
喜ばせたくて
苦手といって残していた
美味しそうに幸せそうに頬張る彼女は僕の幸せのひとコマ
なんちゃって
僕は彼女の表情がとても好きだ
もちろん、かわいい
ころころ変わって居て楽しい
そんな彼女を喜ばせたくて
柄にもないサプライズを誕生日によくした
今年は逆サプライズもらっちゃったけど
今日は気合いを入れる日
プロポーズ大作戦だ
いつものサプライズのような流れをつくりそのままお家に帰る
その時いうんだ!
彼女はどんな顔するかな
泣いちゃうかも

私は限界だった
彼が褒めてくれてた笑顔も
顔が引きつってできない
彼の日記には
彼との思い出が詰まっていて
苦しい
返してよ、私の太陽を


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