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2022年7月の記事一覧

夏の夜の匂いに想うは

夏の夜の匂いに想うは

夏の夜を嗅いだ。22:30の空気。

ばたばたと仕事をして、先輩と少し愚痴って笑って、帰りにスーパーでパックのお寿司を買った。半分くらいの集中力でドラマを観ながら食べて、シャワーでさっさと1日分の汗を流した。金曜の夜、いまはひとり。

薄い顔をしたままワンピースを着て外に出た。あと数時間で今日は終わるけれど、私にはまだやることがある。対話。私と話をしたい少女の元へと向かう。

昼間の気温は36度だ

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やさしくないけどやさしくて

やさしくないけどやさしくて

やさしいよね、と繰り返し言ってくれる人がいる。「やさしいよ、やさしいんだよ」と、まるで私を諭すようにいつでも何度も言ってくれるものだから、「そっか、私ってやさしいのかも」とうっかり思うようになってしまった。

謙虚じゃないなあと自身をちょっと恥ずかしく思う一方で、彼の言葉をお世辞として受け取ることはできない。言葉は偉大だ、人を包む力がある。

何度も書いているけれど、私と母の関係性には少々歪なとこ

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「好き」は生きしろに、鉱脈を掘り当てて

「好き」は生きしろに、鉱脈を掘り当てて

昨年の春、『余白を愛していきていく』というnoteを書いた。ありとあらゆる流れの中で忙殺されてはいるけれど、とはいえ私は「くらしを愛する」「好きというきもちを大切にする」ことを蔑ろにしたくないと思い続けている。

ここしばらくの記事でお察しの方もいるかもしれないが、薄暗い空白に押し込められるような感覚に見舞われていた。自分の人生では経験したことのないようなものを他人の人生を通してどかんと受け取った

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変化は永遠に、心はどう動く

変化は永遠に、心はどう動く

髪を切ったら、選ぶ服がすこしかわった。
だいすきだと思ってしていたファッションに対して、「ほんとうはそんなに着たい服ではないかも」と思うようにすらなった。昨日と今日では、自分自身が違っているということを感じる。

子どもと一緒に過ごす中で、大学の勉強を続ける中で、過去に信じていたものがひっくり返るような経験を最近した。一概に180℃変化したものばかりとはいわないけれど、それでも戸惑うくらいに新しい

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