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ジンマ、来ませり 第3話 『天獣 其の二』
■ 同刻 岩戸の入り口 夕方
里中、けたたましい警報音が鳴り響いている。
義輝は岩戸の入り口まで逃げ帰ると、すぐさま岩戸の扉を閉じた。
扉を閉じると、警報は止んだ。
そこには里長や他の護衛士たちが血相を変えてやってきた。
里長「義輝。これは何事だ!?」
義輝「愚息が岩戸の封印を解いてしまいました。この罪、親である自分が命に代えましても贖いますゆえ」
里長や護衛士たちは顔を蒼白させ
ジンマ、来ませり 第2話 『天獣 其の一』
■ ??? 森 昼
一人の少女が、草むらに落ちていた宝玉を見つけ、手にする。
少女「キレイな玉」
次の瞬間、宝玉は妖し気な光を発した。
■ 牢獄 満月の晩
牢獄にいる桜花とオロチ。
オロチは壁際で鎖に繋がれている。
外からは人々の悲鳴が響いて来る。
オロチ「オレの封印を解け。そうしたら、お前を助けてやるよ、ガキ」
━━時間はほんの少し遡る。
■ 桜花の夢の中 昼
い
怪異を嗜む白銀の魔法使いは奈落で嗤う ~妖とり怪奇譚 姉妹惨歌の章~ 第3話『花火、それは幻』
■ リンの自宅 客間
客間でお茶をすする桜花。
桜花「いやはや、先程はお見苦しい姿を見せました。リンちゃんに会えた興奮でつい我を忘れてしまいました」
リン「ついでいたいけな少女の貞操を奪おうとするんじゃない!?」
桜花「流石の私でもそこまではしませんよ。その寸前の『B』までです」
リン「B? それって何?」
アズマ「桜花、恋愛ABCは既に死語だぞ?」
桜花「そ、そうだったんですか!
怪異を嗜む白銀の魔法使いは奈落で嗤う ~妖とり怪奇譚 姉妹惨歌の章~ 第2話 『白銀の魔法使い』
■ 通学路 夕方
数名の小学生が三人の高校生にカツアゲされそうになっている。
怯える小学生達の前にランドセルを背負った明野リンが現れる。
リン「止めろ、この不良どもめらが!!?」
不良A「何だぁ、てめえは?」
リン「テンプレヤンキー共に名乗る名は無い! 見ての通りただの美少女小学生だよ!? 」
不良B「自分で美少女って普通言うか?」呆れた表情。
不良C「くら、舐めた態度とってっとぶ
悪逆皇帝の友 ~悪逆皇帝の親友に転生しましたので、せっかくだから原作改変して自分好みに推しキャラを幸せにしてやろうと思います!!~ 第1話 『社畜OL、異世界転生す』
■ あらすじ
ラック企業に勤める山下香織の生き甲斐は人気少女漫画『悪逆皇帝の友』である。ある日香織は作者急逝の訃報を聞くとショックのあまり憤死してしまった。次に香織が目覚めると、そこは『悪逆皇帝の友』の世界であり、しかも自分が主人公の悪逆皇帝アルフレッドの親友である騎士レオ・ハットンに転生したことを知る。レオになり推しキャラであるアルフレッドを絶対に幸せにしてやること決意した香織ことレオの孤独な戦
悪逆皇帝の友 ~悪逆皇帝の親友に転生しましたので、せっかくだから原作改変して自分好みに推しキャラを幸せにしてやろうと思います!!~ 第3話 『分岐点』
■ 悪逆皇帝の友 原作 第三話『炎の旅立ち』作中話
降りしきる雨。
アルの自宅前にて絶命しているエステル。
雨に打たれながら、エステルを呆然と見下ろすアルとレオン。
周囲には近所の住民達が野次馬となってひそひそ話をしている。
住民A「グレン皇子の愛人が死んだってよ」
住民B「あの売女に捨てられたパン屋の御主人が自殺したって話だぜ? 本当、いい気味だ」
住民C「地獄に落ちろ、売女めが
悪逆皇帝の友 ~悪逆皇帝の親友に転生しましたので、せっかくだから原作改変して自分好みに推しキャラを幸せにしてやろうと思います!!~ 第2話 『香織=レオン』
■ 自宅 庭 昼
あれから何事も無かったかのようにランチを楽しんでいるレオン、アル、エステルの三人。
しかし、レオンの中にいる香織は相当舞い上がっていた。憧れの『悪逆皇帝の友』の世界に転生したことが嬉しくて仕方ない様子。
香織はサンドイッチを食べながら恍惚な表情でアルとエステルを眺めていた。
香織〈理由は分からないけれども、私が『悪逆皇帝の友』の世界に転生したことは紛れもない事実なのよね
この恋は、にゃん友切なく愛しくて 第3話 夜、鳴り響く電話
■ 戒の会社近くのカフェ 夕方
あの後、戒は君子を連れて近くのカフェに。
戒は君子に頭を下げて謝罪する。
戒「君子さん、本当に申し訳なかった!」テーブルに額をつけながら謝罪する。
君子「か、戒さん⁉ もういいですから頭を上げてください。それに悪いのは私の上司であって戒さんには何の落ち度もないじゃないですか」
強面の戒が君子に謝罪する光景を見た客や店員は驚いた表情を浮かべている。
戒
この恋は、にゃん友切なく愛しくて 第2話 涙と鉄拳
■ 君子の会社 昼
君子は頬を染めながらPCの前でボーっとしている。
君子〈昨日の出来事が嘘みたい。まさか私が、私が……新里社長とにゃん友になっただなんて⁉〉
● 君子 回想 昨日 自宅近くの公園 夕方
新里戒は君子の両手をガッシリと掴むと熱い眼差しで見つめる。
君子は狼狽した様子で顔を真っ赤にしている。
戒「本田さん! 一つお願いがあるんだが、聞いてもらえないか? もしよければ
最強の宿屋さん ~九尾のお宿は本日も最強のおもてなしの真っ最中。ただし歯向かう輩には容赦しませんので悪しからず~ 第1話 『要塞精霊タマモ』
■ あらすじ
シュウトは実父の死と共に義母に家を乗っ取られ追い出されてしまう。その後、持病が悪化してこの世を去ってしまった。死の間際、シュウトは謎の少女によって異世界に召喚される。彼女の名は要塞精霊のタマモ。彼女は主なき生きた大要塞ナインテールの魂が具現化した存在であった。タマモはシュウトに契約を持ち掛ける。この大要塞の主となってくれれば新たなる命を与えると。シュウトはタマモと契約を交わし大要塞
最強の宿屋さん ~九尾のお宿は本日も最強のおもてなしの真っ最中。ただし歯向かう輩には容赦しませんので悪しからず~ 第3話 『錬金創造』
■ 九尾のお宿 夕方
冒険者や行商人などの旅人で大賑わいの宿内。
メイド服姿のタマモ、ルスト、アリアの三人は料理などを運んだりして大わらわ。
厨房に向かったタマモはシュウトに料理の追加を伝える。
タマモ「シュウト! 唐揚げを十人前追加じゃ!」
シュウト「了解」
シュウトは冷蔵庫から鶏肉を取り出すとスキルを発動させる。
シュウト「スキル『錬金創造』。鶏肉を唐揚げに錬成する」
シ
最強の宿屋さん ~九尾のお宿は本日も最強のおもてなしの真っ最中。ただし歯向かう輩には容赦しませんので悪しからず~ 第2話 『勇者と魔王』
■ 魔獣の森 夜
二人の少女が息を荒らげながら歩いている。
アリア「大丈夫、ルスト?」
ルスト「うん、大丈夫……きゃん!」石に躓いて転ぶ。
アリア「言わんこっちゃない。ほら、あたしの手につかまって」
ルスト「ごめんね、アリアちゃん」泣きそうになりながらアリアの手を掴んで立ち上がる。
アリア「ルスト、もうちょっとの辛抱よ。あともう少しで『九尾のお宿』に到着する。そうすればきっと、私達を
追放された大賢者は幼女魔王に溺愛されながら魔族国家を再建します 第3話 メイド騎士カレン
■ カレン 過去回想 魔王城での戦い
ルーと勇者パーティーとの死闘。
ルーは魔力が尽きた状況でありつつも、力だけで勇者パーティーを返り討ちにする。
しかし、満身創痍のルーは床に倒れる。
同じく重傷を負い、床に這いつくばっていたカレンは、ルーに手を伸ばし絶叫する。
カレン「魔王様!!」
ルー「カレン……安心せよ、ワシはまだ生きておる」
カレン「ご無事でしたか⁉ お待ちください。今、そ