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ぼくの考えるおじさんの定義。
反面教師というほどではないにせよ。
若い人でありたいなあ、と思う自分がいる。一方でまた、「じじい」にあこがれる自分もいる。老害なんてことばをとっくに飛び越えた、面倒くさくていとおしい、少年マンガに出てくる仙人みたいな「じじい」だ。しかしながら若い人がそのまま「じじい」になることはできない。その道程にはかならず「おじさん」の時代が含まれる。ここを避けて、どうにか「じじい」へとジャンプできないか。そ
「思う」について思うこと。
これ、よそで言ったら大変なことになっちゃうね。
気のおけない友人たちとおしゃべりしていると、そういう話題に踏み込むことがある。SNSに書いたら間違いなく炎上しそうなこと。炎上するほど有名人じゃなかったとしても、たくさんの誤解を招き、軽蔑を招きそうなこと。そういう話題はなるべく避けて、ぼくらはSNS社会を生きている。
なんとなくこれ、「いいこ」を演じて、「いいこと」だけを言って、やればやるほど自
幡野さんの noteを読んで。
幡野さんがきのう、note を更新した。
仕事としての原稿ではない、またツイート(つぶやき)でもない、幡野さんがみずからの純粋な欲求に従って書いた文章を読むことは、ずいぶんひさしぶりな気がした。
たくさんの「♡」マークがついているし、ツイッター上でもたくさんの感想を見かけた。ぼくが想像する以上に多くの人が、もう読んでこころを動かされているのだと思う。きのうの note で幡野さんは、ひさしぶり
書かない人は、書けない。
ああ、この話はあんまりしてこなかったかもしれない。
いまからちょうど25年前、ぼくは福岡にあるちいさな出版社の門を叩いた。自社刊行物はあるものの、売上のメインはビジネス雑誌の企画記事、その編集業によるもので編集プロダクションと言ったほうがいい会社だ。大学を出たあとのぼくはメガネ店に就職し、1年ほど務めたあとに退社。そのまま実家暮らしの無職男としてぶらぶら過ごし、先輩のインディーズ映画制作のお手伝
とにかくそう決めるのだ。
こんなぼくでもときどき、人前でお話しさせていただく機会がある。
セミナー的なものだったり、純然たる講演会だったり、トークセッションと銘打たれたものだったり、いろいろだ。ぼくと直接に知り合いの方であればたぶん、ぼくがそういう場をあまり得意にしていないと理解してくださるだろう。しゃべることが苦手だから書く仕事に就いているのだし、たとえば結婚式のスピーチをさせて老若男女が集う場を盛り上げられるタイプで
今さらですが、私アスペルガーです。昨日のお客様はノンバイナリーです。普通っていったい何なんなんだ。多様性が騒がれる今から22年も前から、私は「パーソナル」スタイリストやってるんだけど。
ダイバーシティ&インクルージョンの時代、セクシャリティーも、発達性障がいも様々な種類、それぞれ微妙に違う多様な個性があるよね、と認知されるようになるくらい、世の中が変わってきてる。
人の価値は人との違い。このことをず~っといい続けてきて22年。こんな世の中がくる以前から、私はずっと、人々の多様性にファッションを通じて寄り添ってきた。それがしたくて、そういうひとが必要だから、スタイリストに「パーソ
ことばの根っこをどう育てるか。
ゲスいことは書かない。
もしも若いライターさんに文章力向上についてアドバイスを求められたとしたら、ぼくはそう答えるかもしれない。テクニック以前の、身の置き場として。自分がどういうフィールドで切磋琢磨するかの話として。たぶんこれ、多くの人が思っている以上にたいせつな話だと思う。
たとえば、「あの人、書いてることはゲスくて賛同できないことも多いんだけど、文章はうまいんだよなあ。なーんか読ませちゃう
30歳女、職業・週刊誌記者。身を滅ぼす不倫に溺れて
2022年3月2日(水)に発売された小説『シナプス』(大木亜希子著/講談社)を全篇公開します。
タイトルの通り、30歳の女性が週刊誌の世界で奮闘する物語です。
ボクサーパンツから、わずかに柔軟剤の香りがした。
先生の奥さんがセレクトしたであろう、ローズの香り。
それを今夜は私がいただきます、と妙に厳かな気分になる。
けれども直後に、キャップ一杯の柔軟剤を洗濯機にトロッと垂らす奥さんの姿