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心臓の健康。どうするサプリ

狭心症、不整脈、高血圧…。


日本のサプリメント市場、「心臓の健康」


主な選択肢は、


血流にアプローチする「フィッシュオイル」


血管、コレステロールにアプローチするなんらかの「ポリフェノール」など。


では、アーユルヴェーダは、どうでしょう?


「ターミナリア アルジュナ」


と呼ばれるものがあります。


これは、樹皮からとれるパウダーやエキスを使います。


・心臓の健康


・メンタルの健康など


様々な効果が期待できるかもしれません。


このハーブがユニークなのは、心筋を消耗させずにサポートするという働き。


それについては、また改めて。


まずは、アルジュナの研究論文を、ひとつ、ご紹介いたします。



Antianginal and cardioprotective effects of Terminalia arjuna, an indigenous drug, in coronary artery disease


「冠状動脈疾患における固有薬であるターミナリア アルジュナの抗狭心症および心臓保護効果」


ターミナリア アルジュナの樹皮粉末が、


狭心症の頻度、血圧、BMI(ボディマス指数)、血糖、コレステロール、HDL コレステロールに及ぼす影響を、


・安定狭心症患者 15 人(グループ A)

(※訳者注:心臓の血管はやや狭いものの、いますぐは治療を要しないレベルの患者)と


・不安定狭心症患者 5 人(グループ B)

(※:完全閉塞ではないが、ほぼ心筋梗塞。ニトログリセリンなどが必要になり、サプリの範疇ではない患者)で


ターミナリア アルジュナ療法前と療法後、3 か月で調査しました。


また、いくつかのケースでは、トレッドミル テスト(TMT)および


心エコー検査による左室駆出率を評価しました。


グループ A の症例では、狭心症のエピソードが 50% 減少しました (P < 0.01)。


5人の患者では、TMT のパフォーマンスが中等度から軽度に改善し、軽度の変化を示した。


1人は虚血変化が認められない状態となりました。


ターミナリア アルジュナ内服後の、狭心症の発症と、TMT での、ST-T 変化の出現までの時間は、大幅に遅延しました。


しかし、グループB(不安定狭心症)の患者では、狭心症の頻度はわずかに減少した程度でした。


これらの患者には、ターミナリア アルジュナに加えて、ジルチアゼム、β 遮断薬、ニトログリセリンも必要でした。


ターミナリア アルジュナは、


・安定狭心症患者の収縮期血圧とBMIを、有意なレベル(p < 0.05)に低下させ、


・HDLコレステロールをわずかに増加させ、


・左心室駆出率も、わずかに改善させました。


・肝臓や腎臓の機能に悪影響はありませんでした。


我々の結果は、ターミナリア アルジュナの単独療法が、


安定狭心症の症状を持つ患者に、かなり効果的であることを示唆しています。


ただし、不安定狭心症における役割は限られています。



サプリメントにおいて、“損” をしないためには、


「活性成分」がきちんと含まれているか? を確認することです。


アルジュナの場合、着目したいのは「アルジュノール酸」。


ちなみに、「ターミナリア」とは、


シクンシ科 ターミナリア属の、広葉樹の総称で、その数は約200種類あるとのことです。





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