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脳科学と心理学、愛着についての記事

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記事一覧

パキスタンとインド~民族衣装がつむぐ絆~

パキスタンとインド~民族衣装がつむぐ絆~

7月8日から12日までの5日間、京都府長岡京市勝龍寺にて
アート展が開催されました。

筆者がこのお寺に招かれて2年。
地域アートプロジェクトの一環として、色と形によって喜びを得られるような体験活動を提案させていただきました。

本回はパキスタンとインドの民族衣装体験会を開催しました。

筆者自身、音楽と絵画の融合をテーマに制作しているため、展覧会や音楽活動の場で着るためのお衣装を常々収集している

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社会に働きかける図工美術 〜大人の図工塾コミュニティ3本の柱〜

大人の図工塾コミュニティ3本の柱を動画におまとめ致しました。

前回紹介した動画から抜粋したものです。↓

『はじめまして』とアートのお話 https://youtu.be/SJjJ9f2ZtwA

こちらでは、臨床の視座として見るアートについて詳しく解説させていただいております。
どうぞご覧ください。

       大人の図工塾管理人 米光智恵
#阪神淡路大震災 #1.17#ボスニア内戦#コソ
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『はじめまして』とアートのお話

『はじめまして』とアートのお話

●講演内容

ご挨拶(約1分半)

① プロフィール
 『アートとの出会い』1:45-3:00(約1分半)

② AとRとTのお話 3:03-5:36(約2分半)

③ 大人の図工塾コミュニティ3本の柱
〜家庭支援、学校支援、居場所づくり〜
  5:37-12:19(約7分)

④ 〝癒し〟としてのアート
12:22-15:31(約3分)

⑤ 震災と
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山村実先生と卒業生たち〜青陽東絵画教室30年の軌跡〜

『青陽東養護学校絵画教室について』
神戸市立青陽東養護学校(現在は青陽東高等学校)の卒業生たちが集う絵画教室です。
主催は山村実(やまむらみのる)先生。
先生自身も長く青陽東養護学校の教諭として勤めておられました。土曜日の美術室を卒業生と保護者に開放されています。
「放課後や休日の美術室の活用としてのモデルケースになれば。」と実先生は仰います。
実先生が30年以上にわたり続けてこられたからこその安
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人権啓発冊子『30年遅れの高校生』

人権啓発冊子『30年遅れの高校生』

2021年度の人権啓発冊子が出来上がりました。
今年は41歳で発達障害(自閉スペクトラム症•ADHD)の診断を受けたあきらさん(仮名)が精神保健福祉士を目指して高校卒業資格をとる奮闘記です。執筆されたのはあきらさんの中学時代の恩師であられる白井弘一先生です。

教育は人なり。

『一歩を踏み出すのに、遅いなんてない。
今から夢に向かいます。』

子ども達と親御様への最高の応援メッセージが綴られた一

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実家で見つけた2007年の記事。この14年で最新の知見が増えているのだろう。
扁桃核は『愛の神経核』とも呼ばれることがある。扁桃核に傷がつくと愛が憎しみに変わるという。さらに記憶認識系、意思行動系などおよそ心身のあらゆることに影響を与えるようだ。

アートフラワー用針金と樹脂粘土でつくるマイフィギュア

題材名『マイフィギュア』 中学美術科

1.はじめに
題材名は授業の方向性を左右します。

マイセルフmyself ではなく、マイフィギュアmyfigure であることが生徒たちの多様な見方•感じ方•考え方につながっていくと考えました。

自分自身の探索。自分が一体何者であるのか。
周りの人たちにとって自分とはどういった存在なのか。

そんなアイデンティティを探るきっかけともなる
人形(ヒトカタチ
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息子の絵の記録1歳から8歳まで

youtube の説明欄に
子どもの絵の発達についてふれています。
こちらも合わせて是非ご覧下さい^_^

『Just Breathe』和訳

大人の図工塾管理人 米光智恵

00:00 | 00:00

ACEs(Adverse Childhood Experiences 小児期逆境体験)のイニシアチブマスタートレーナー、若林巴子先生(Oakland University 准教授)の講義の中で共有されたyoutube video『Just Breathe』。
ストレス反応システムの緩和について分かりやすく説明された動画です。この中で、子ども達が興奮した脳への対処法について真剣に話し合っています。

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一人ひとりの特性(個性)とともに子ども達の表現を見つめて

一人ひとりの特性(個性)とともに子ども達の表現を見つめて

「ママ、障害ってなあに?」

「生きづらさ、という人もいるよ。」

「じゃあ、僕にも生きづらさはあるの?」

「うん、あるよ。みんなある。ママにもあるよ?ただ、見えやすいか見えにくいか。それだけのこと。」

「どうしたら生きづらさはなくなるの?」

「誰でも困っていることがあるでしょ。困ってしんどいなと感じたら、ママやお友達だち、先生と二人三脚すればいいんだよ。

そうしたら生きづらさはいつのまに

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戦争の痛手 美術を学ぶのはなぜ?

戦争の痛手 美術を学ぶのはなぜ?

『戦争兵器が人にもたらす影響』
人が美術を学ぶ意味は何か、と問われたら私は一言でこう答えます。

「戦争しないため。」だと。

美しいな。愛おしいな。
人々から感性や表現の自由を奪い、心を麻痺させてしまえば簡単に戦争が出来ます。
戦争をしたい人たちにとって1番都合の悪いもの。それは美術なのだと。
逆に言えば、美術が学校教育という教科の枠を越えて人々の生活に身近に、ごく自然に社会に浸透して

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安全基地と愛着〜そして居場所の確保へ〜

安全基地と愛着〜そして居場所の確保へ〜

『子どもが自由に〝不確実性〟を探索するための手助けを後ろからしてあげるということなんです。』
                 茂木健一郎

●我が家の日常

「明日は学校を休もうかな。」
「少し頭と心が疲れているから。」

素直な気持ちを母親に打ち明けてくれる3年生の息子。
このサインに答えてあげたい。
我が家では、週の半ばの「週1ホームスクーリング」を設けています。

学校のある平日。
息子を

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小児期逆境体験の衝撃〜子どもの傷つき体験の深刻な影響とその対応〜

小児期逆境体験の衝撃〜子どもの傷つき体験の深刻な影響とその対応〜

先日、児童虐待啓発セミナーにて
ACEs(小児期逆境体験 Adverse Childhood Experiences )の衝撃について講義を受けてまいりました。子どもの傷つき体験の深刻な影響とその対応について記録しています。ぜひとも
明日への教育活動、支援にお役立てください。

●日時

 2020.6.20(Sat)
 13:30-16:30

●会場

 CIVI北梅田研修センター5F Hal

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