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WORK a day

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プチWORK。日記だったり頭の中だったり短歌があったりなかったりする。無料記事です。
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2021年3月の記事一覧

3.30 tue 日記。この路地の真ん中はどこなんだ

3.30 tue 日記。この路地の真ん中はどこなんだ

「休みの日さ、予定ないときって何してるの?」と上司に聞かれて、なぜかは分からないけど、そこから1時間くらい泣いていた。
 なんでなんだろう。予定がない休み、何してるんだろう。掃除したりスーパーに行ったり、部屋を成長させたりしている。あとは大体パソコンの前にいる。と思う。生産性がね〜と思ったのかもしれない(そんなわけはない)し、かわいくね〜と思ったのかもしれない(わけがわからない)。
 普段意識して

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3.26 fri 引っ越す人たち。目的と手段の順序はさ

3.26 fri 引っ越す人たち。目的と手段の順序はさ

 県外に出て行く。友人から報告を受けた。彼女も私も去年の春に今の仕事を始めて、色々とお互いの話をしてきた。考えてみると、市内で同時に働き始めた友達は彼女くらいなのだ。全く違う仕事だけど、それだけで何かを共にしてきたような心強さがあったから、なんだ、寂しい。心細いという表現がしっくりくる。定期的に会うようになってまだ日は浅いけど、荒れ狂う日々も彼女がいることで少し和らいでいた。

 寂しがってはいる

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3.23 tue 日記。断捨離と衣替え

3.23 tue 日記。断捨離と衣替え

 春だ!!!
 毎朝モコモコに着込んで出社しているが、心持ちはすっかり春である。衣替え。季節とは関係ないけど給料日。新刊の入稿も済んで、生活に対するモチベーションが鰻登りになっている。
 出社すると上司が爽やかな色のセットアップを着ていた。普段はもう少しラフな格好をしているから驚いた。「今日どうしたんですか?」「春だからね!」爽快である。他の先輩のいでたちもなんだかペールトーンになってきて、やはり

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3.20 sat 朗読って何だ

3.20 sat 朗読って何だ

 朗読。とは何なのか。ちょうど一年くらい前からモヤモヤと考えている。詩歌という朗読に親しげなジャンルを手に取りながらも、それまであまり踏み込んでこなかった。模範解答的な感情を込めた朗読が昔から好きではなかったのだ。
 書きものが既に作品としてあって、それに声で身体を与えるという行為に抵抗があったんだろう。一年前、自分が書いたテキストに、こんなものがある。

 活字は表現様式の中で突出して概念に近い

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3.18 thu 日記。確かにあなたたちと生きている

3.18 thu 日記。確かにあなたたちと生きている

 友達の引っ越しに立ち会いまくっている。一昨日は東京へ行く友達を見送りに、昨日は市内で引っ越す友達の荷運びに。
 東京へ行く彼女に、新幹線の改札口で「今までありがとう」と言われて普通に泣いてしまった。こういうときの涙は、寂しさというよりも「ワタシ、アナタダイジ…」の気持ちが飛び出した感じに近い。6年間、言い過ぎではなく彼女に支えられていたのだ。泣くよ。
 別れて少しして、彼女から写真が送られてきた

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3.14 sun もう二度とカルボナーラに出会えないとしたら

3.14 sun もう二度とカルボナーラに出会えないとしたら

 ごはん屋さんでメニューに迷い続ける子供だった。「今日食べへんくても次食べたらええやん」母にそう言われても決められない。次があるなんてなぜ分かるのだ。そう思っていたのかもしれない。
 いつしか母の言ったことに納得するようになって、今ではほとんど迷うことはない。次が自分で作り出せると分かったからだ。
 ともあれ。
 全ての選択をそれくらいの軽さでしてきたかもしれない。進学、就職、住む場所。今そうした

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3.13 sut 日記。乙女と友達と最近の仕事

3.13 sut 日記。乙女と友達と最近の仕事

 うら若き乙女と縁のある春である。
 訴えられそうな書き出しですね。お隣に歳の近そうな女性が引っ越してきたり、職場にこれまた歳の近い女性が入ってきたりした、それだけですよ。
 職場では10近く離れたお兄さんお姉さんたちに囲まれているので、20代の人がいるだけで少しほっとする。逆にタメ口での話し方が分からなくてあたふたした。敬語だと標準語で喋るけど、タメ口だと語尾やイントネーションが完全に訛る。職場

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3.8 mon 日記。海に行った

3.8 mon 日記。海に行った

 今日もペペロンチーノを食べた。昼は牛乳パン。二週間近くこんな感じで、いい加減にしないと筋肉が消え失せてしまいそうである。コスパ(と言っていいのか?)自体はとてもいいのでなかなかやめられない。くー。

 3月に入って、少しずつ仕事の予約も増えている。頭を抱えるだけじゃなくて現場を重ねられるとだいぶ気が楽だ。トライアンドエラーの回転が速くなって助かったなーと思う。
 仕事で、お客さんと海辺へ出かけた

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3.6 sut 豆乳をもらいそこねて後悔している

3.6 sut 豆乳をもらいそこねて後悔している

 「豆乳、いる?」上司に1リットルパックの無調整豆乳を差し出された。心地いい受け取り方が見つけられずに、あうあうと首を縦にも横にも振らずに曲げる。
 「いらないか」「はい…」豆乳がすごすごと引き下がる。ほしかった。ほしかったけど日頃の申し訳ない気持ちが山積みで、「きゃーっありがとうございます」と嬉しそうな顔がどう足掻いてもできない。いつだったか同じように豆乳を差し出された時は嬌声をあげて受け取れた

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3.1 mon ここは知らない地獄じゃなかった。地続きの地獄だ

3.1 mon ここは知らない地獄じゃなかった。地続きの地獄だ

 友人たちの卒業式に出向いた。元同期が修了する年だったので、花を渡しに。ご時世である、式を見たり学校の中までは入れなかったけど、校舎前でみんなの写真を撮らせてもらった。自分が彼らの姿を拝みたかったりその写真がほしい一心で出向いたので、来てくれてありがとうと何回も言われてほっとした。
 朝から晩まであたたかく、とても穏やかだった。

 人に会うことが格段に増えた。そういう機会が春は多い。本当に機会の

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