見出し画像

尾瀬ハイク2024|②芸術的な景色と至福の山小屋

8月3~4日尾瀬記事の続き🍃

前回は群馬県側の登山口大清水から
一ノ瀬、三平峠を越え尾瀬沼畔まで🙌

時刻は9時過ぎやったけど
早朝から歩きお腹が空いてたので
長蔵小屋別館喫茶にて腹ごしらえ😋

居心地良すぎて長居したくなるけど
1日目の中間地点に過ぎないので
ゆっくりと歩き始めることにした💨

2024年は定番ルートを歩く

今回の尾瀬は1年ぶり8回目
西日本在住にしては多いのかな😆
初訪問で他の山域にはない
尾瀬の魅力を知ってしまい
以降、ほぼ毎年訪問することに🍃

初回以外は自分で計画して
こだわりは毎回違う山小屋に泊まり
同じ行程にならないようにしてること

尾瀬ハイク|過去7回分のルート

2021~23年はnoteで書いてます
興味ある方は目次の関連記事へ…


今年は2021年以来3年ぶりに
友人6人と尾瀬を訪問♪

そのうち5人は初めての尾瀬で
1人も久々ということもあり
尾瀬の魅力を感じてもらいたい想いから
これぞ尾瀬という景色が見れる
尾瀬沼、尾瀬ヶ原の2エリアを含む
定番ルートを歩くことにしました

大江湿原に寄り道

尾瀬沼畔の森から北へ向かうと
広々とした大江湿原に入る

10:30|大江湿原

鮮やかな緑の中に一筋の木道
これぞ尾瀬という風景に心が躍る

クルマユリ

予定ルートは沼尻方面へ左折だが
湿原の風景を満喫するためしばし直進🙌

ミヤマシシウド

大江湿原に寄り道したのは
単に景色が良いからという理由と
尾瀬を守ってくれた方にご挨拶🙏

平野氏一族の墓

大江湿原の木道から脇道にそれ
少し小高い丘の上にあるお墓
一番大きなお墓が平野長蔵氏で
周囲に子や孫のお墓も並ぶ

長蔵小屋HPより

今から100年以上前の1910年代後半
尾瀬沼ダム化計画が持ち上がった

尾瀬の自然を残すよりも開発した方が
将来の日本のためである
というのが
当時の政治行政の場では多数派の意見

その計画に対し単身で反対運動をしたのが
桧枝岐村(尾瀬が属する福島県の村)出身で
燧ヶ岳を開山した平野長蔵でした

1922年自分で建てた長蔵小屋に永住して
内務大臣に計画を見直す嘆願書提出する
各地を奔走する長蔵の訴えにより
自然保護がはじめて社会問題となった

尾瀬横断道路の計画線が描かれた地図

一度は中止となった計画ですが
日中戦争、太平洋戦争の勃発後に
ダム計画が再び進展し始めるが
長蔵の死後も息子の長英が反対を訴え
尾瀬から日本の自然保護運動へ発展する

ダム計画以外にも尾瀬沼畔を通り
群馬と福島を結ぶ道路が計画された際は
長蔵の孫、長靖を中心に反対運動が行われ
建設が断念されたという歴史も…

自然は守るのが当たり前だとする
今とは真逆な世論に立ち向かい
意思を貫き通してくれたお陰で
今この尾瀬の美しい景色が見れる🥹

多くの人の力によると思うけど
最初に声をあげた長蔵氏の力が凄い
墓前で感謝の気持ちを伝えました🙏

湿原と木道と奥に尾瀬沼が見える
この風景が大江湿原のお気に入り♪

橋の上から見る大江湿原

沼尻方面への分岐に戻り
もう一つの好きな場所で見渡す

2023年9月下旬

同じ場所でも9月下旬には
草紅葉でオレンジ色に染まる

橋の上から尾瀬沼方面

尾瀬沼方面の景色も絶景!!
ただでさえ良い景色なのに
空が芸術的でしかも水面にも!!

念のため言っときますが
iPhone13で撮影し合成編集無し🙌

大江湿原をあとにする…

今回はワンウェイで歩くため
風景の出会いと別れが繰り返す
たぶん来年も来るけど名残惜しい💨

湿原と森の好きな道

大江湿原から尾瀬沼北岸を西へ…
高低差はほとんど無いが
森で少し登り、湿原に下山する

あざみ湿原

ひたすらな湿原と木道が
尾瀬らしさではあるものの
コレばかりだと飽きてくる…

ありがたみが薄らぐという方が
良い言い方かもしれん…😆

木々の奥に尾瀬沼

なので適度な間隔で
森と湿原を繰り返すこの道は
尾瀬の中でも好きな道です😁

尾瀬沼の入江
沼を横目に再び森へ

尾瀬沼南岸を歩いてる時は
存在感を放ってた燧ヶ岳ですが
北岸だと近すぎてなかなか見えず…

燧ヶ岳が久々に見えた

燧ヶ岳は標高2356mで
東北地方最高峰の日本百名山🏔
山頂からは尾瀬沼はもちろん
尾瀬ヶ原、至仏山他360度一望!!
(過去2回登頂しました🙌)

沼尻分岐

左が燧ヶ岳に直登するナデッ窪
初尾瀬で燧ヶ岳から下山した道…
ただ足を痛めた辛い思い出があり
二度と通りたくない道😨

12:00|沼尻休憩所

序盤から絶景で楽しませてくれた
尾瀬沼とは沼尻でお別れ👋

尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ

尾瀬ヶ原までは5km

下り基調の道のりではあるが
普通の登山道が多くなるので
尾瀬を忘れる時間も少しある😑

森の中は細い木道

川を覗き込む…影(^^)/
水が綺麗すぎて無いみたい

白砂湿原

この湿原には池塘ちとうと呼ばれる
泥炭層にできる池沼がいくつかあり
周囲の景色を映り込ませて絶景になる

波紋があるのも綺麗

やっぱり、この日は雲が芸術的
快晴よりも絵みたいになる🎨

湿原を過ぎると少し山を登り
その後はひたすらに下山💨

湿原は尾瀬だったけど
山道に入り六甲山に感じてくる…🤔

大江湿原から沼尻が好きな道なら
沼尻から尾瀬ヶ原へのこの道は
ちょっと苦手な道かもしれん…

かれこれ1時間近く下山するが
特徴的な景色が無いからか
何度通っても記憶に残りにくい💨

平坦な木道になると
尾瀬ヶ原はもうすぐそこ🙌

14:00|見晴到着

森を抜けると山小屋が並び
集落のような見晴地区に出る🏘️

宿泊する小屋に行く前に
尾瀬ヶ原の大湿原を見に行く

尾瀬ヶ原

これぞ尾瀬!!な尾瀬ヶ原到着♪
昨年は来なかったので2年ぶりか…

正面に聳える至仏山の麓まで
約6km続く木道は翌日歩くとして
早いけど山小屋へ向かう😅

振り返ると燧ヶ岳も見える

尾瀬小屋で過ごす至福の時間

尾瀬内には15軒の山小屋があり
見晴にはそのうち6軒がある

過去7回の尾瀬訪問で8軒利用し
今回も初めての山小屋に宿泊😁

昼食で利用した喫茶に続き
さすがな見た目に気持ちが高鳴る

今回利用したのは尾瀬小屋
快適な尾瀬の山小屋の中でも
良い噂を聞き気になってた小屋

玄関

外観も山小屋っぽくなかったが
室内に入るとさらに…
良い意味で山小屋っぽくない✨

フロントと売店

料金はチェックイン時に支払い
後だと思い油断してて焦る💨

尾瀬小屋
・福島県南会津郡檜枝岐村
・1泊2食付き¥15,000
・個室利用(友人7人1室)
🔗尾瀬小屋 | 雄大な尾瀬ケ原を一望できる山小屋 (ozegoya.co.jp)

他の小屋より割高ではあるけど
快適さと諸々で大満足しました😆

2間続きの和室

人数いれば個室利用できるのが
尾瀬の山小屋の特徴でもある
もちろん布団は1人1枚🙏

北アルプスの山小屋では以前
3枚の布団で他人含む7人寝たことあり
山小屋で個室、布団1人1枚なのは
特別なことだと思う方が良いが
最近は尾瀬の小屋しか行ってないので
他エリアの山小屋は辛いかも😅

水が豊富な尾瀬の山小屋には
風呂があるのも特徴の一つ

山小屋HPより

明るい時間に風呂入る自体贅沢やのに
尾瀬で入れることが贅沢すぎる😁

15時過ぎに風呂から上がり
部屋で横になると寝れそうやったけど
尾瀬でそれはもったいなすぎるので
みんなで周辺を散策することに

向いの桧枝岐小屋
隣の第二長蔵小屋

山小屋ごとに売店があり
独自の商品を置いてる小屋も…
小屋をはしごする感じ
ウィンドショッピングみたい

練乳あずき

見て回るうち小腹が空くが
夕食前てこともあり水分補給に
かき氷を食べることにした🍧

これは友人の…

そして待ちに待った夕食🙌
🍺迷ったけど元々弱い上に
標高高いと酔いやすいのでやめた

夕食

この日の夕食メニュー
・豚肉の赤ワイン煮込み
・オリーブとキノコのマリネ
・オニオンコンソメスープ
・りんごのシブースト

もし放送で流れたら
え?なんて?と聞き返しそうな
見ても目を疑ったんやけど😆

またもや山小屋やと忘れそうな
昼食に続き美味しすぎでした😋
噂で聞いてた尾瀬小屋の食事は
予想以上の感動を味わえました✨

標高1420m…とは思えない🍃

尾瀬小屋では宿泊しなくても
カフェ利用でも山小屋とは思えない
グルメを味わうことができるが
なぜこのようなメニューができたのか…
気になり後日調べてみました

山登りでは荷物は多く背負えない・・・
本格的な料理は難しい・・・
制限がある中での食事は
どこか妥協してしまうことが現実
日本の山小屋の食事の概念を変えたい
そんな思いからシェフと尾瀬小屋が
タッグを組みやまごやグルメを始めました

尾瀬小屋HPより
尾瀬小屋HPより

木下光平氏は大阪のパスタ専門店
金星パスタのオーナーシェフだそうで
そんな方のメニューがいただけたのは
まさに至福の思い出になりました🙏

食後は再び尾瀬ヶ原へ…
夕焼け空を期待したけど
雲が多くて染まらず😅

ただ夕方もまた雲は芸術的で
絵にしたい風景でした🎨

長い1日目が終わり今日はここまで🙌
続きは翌日は尾瀬ヶ原を縦断から✏

ここまでのルート

大江湿原から尾瀬沼北周りで
沼尻経由で見晴まで歩きました

標高は尾瀬沼が1700mほど
尾瀬ヶ原が1400ほどと標高あるが
日が上がると汗ばむ陽気で
こまめに休憩しながらのんびり歩いた

予定より時間は要したものの
早朝出発できたので余裕の14時到着
尾瀬の魅力の一つでもある
山小屋での時間も満喫できました😁

距離:約16km|行動:約9時間

関連記事_過去の尾瀬

■2021.7.31~8.1
鳩待峠⇨見晴泊⇨鳩待峠
経由地:アヤメ平・三条ノ滝・尾瀬ヶ原

■2022.8.6~8✨初の2泊
沼山峠⇨尾瀬沼畔泊⇨温泉小屋泊⇨鳩待峠
経由地:尾瀬沼・尾瀬ヶ原

■2023.9.18~19✨初の9月
大清水⇨三平下泊⇨大清水
経由地:尾瀬沼・小淵沢田代

最後まで読んでいただきありがとうございます。 旅先で見たもの、感じたこと、ふとした思いつき、気になることを投稿し毎日更新3年目。よければスキ、フォローしていただけたら嬉しいです♪