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尾瀬ハイク2023③|秋色の大江湿原から寄り道下山

9/16〜19で巡った群馬旅の後半
尾瀬ハイキングの続き🙌

過去に何度も訪れた尾瀬ですが
今回初めての9月
この季節を狙ったわけではなく
よく行く時期に行きそびれたけど
やっぱり行きたいと思いついた結果🤣

こういう時はいつになく
頭の回転が速く、行動も俊敏です♪

大江湿原から初ルートで大清水へ


今年の尾瀬は旅行ついでだったため
車でアクセスできる大清水登山口から
3時間ほどで行ける尾瀬沼を目指し
南岸にある尾瀬沼山荘を利用しました

大清水から尾瀬沼までは①で

山小屋泊と尾瀬沼周回は②で

それぞれ書いてるので
興味ある方は前記事もどうぞ🌱

大江湿原で日差し待ち…

大江湿原があるのは尾瀬沼の北
沼山峠からの道と尾瀬ヶ原への道が
合流するあたり一帯に広がる湿原

大江湿原

広々した湿原と木道が続く
尾瀬らしい風景を見ることができる
尾瀬沼周辺ではお気に入りスポット✨

なんですが…
この日は天気が下り坂やったので
到達した8時半で既に雲が多め…

奥は尾瀬沼

尾瀬の風景は日差しなくても
綺麗なのは間違いないけど
ほんのり色付いた草紅葉が
日陰では燻んだ色になってしまう🤔

雲の切れ間はあるし動いてるので
少し日差しを待つことに…⛅️

ただ、空を見上げるんも良いもんで…

待つこと5分

大江湿原(尾瀬沼側)
大江湿原(沼山峠方面)

完全に晴れたわけではなく
雲の切れ間が通り過ぎる瞬間
なので沼山峠方面の奥は日陰…
けど鮮やかな草紅葉は見れました😆

本当はもう少し居座りたかったけど
午後から雨予報だったので
先を急ぐことにした😓

来た道戻るか、初めての道か

青線:ここまでの軌跡|緑矢印:最短ルート

大江湿原から大清水へ行く最短は
尾瀬沼沿いに南下し三平峠を越える道
ただそれだとほぼ来た道を辿るため
面白みに欠ける😖

大清水へは来た道以外に
もう一つ通ったことない道があり
前から気になってたんと
将来的な下見もしてみたい🙌

いつもの冒険心が抑えきれず
初めてのルートで下山することに

てことで大江湿原を沼山峠方面へ
目的地とは逆へ向かってることと
ここが福島県ということに
なぜか気持ちが高揚してました😆

尾瀬沼越しの燧ヶ岳も良いけど
湿原越しに見えるのもまた良い

遠ざかる尾瀬沼

そういえば前日から見てきた
尾瀬沼とはこれでお別れ👋
また来年見に行きたいな🥺

尾瀬の保護に奔走した人

寄り道ルートからさらに寄り道

メインルートの木道から分岐して
緩やかな丘へ通じる道へ向かう

丘にあったのはお墓

一番大きなお墓に平野長蔵とあり
手前には平野長英とある…
どこかで聞いたようなお名前🤔

2022年に泊まった山小屋

尾瀬沼畔と尾瀬ヶ原にある
長蔵小屋という山小屋
尾瀬沼沿い道から分岐して
燧ヶ岳へ向かう長英新道という道

この名称はお墓にある方の
名前からとってたんやな

今から100年以上前の1910年代後半に尾瀬沼ダム化計画が持ち上がりました。その当時は「尾瀬の自然を残すよりも、尾瀬を開発したほうが将来の日本のためである」という意見が政治行政の場で多数を占めていた。

その計画に対して、単身で反対運動を行ったのが、麓の桧枝岐村出身で燧ヶ岳を開山した平野長蔵でした。1922年自分で建てた長蔵小屋に永住し、翌年上京し内務大臣に計画を見直す嘆願書を提出するなど、各地を奔走。長蔵の訴えにより、自然保護がはじめて社会問題となった。

長蔵小屋HPより

自然保護って現代では普通やけど
尾瀬が開発されようとしてたの
明治、大正時代って開発することが
豊かになると思われてたんやろな😖

そんな世論に立ち向かった長蔵氏
その思いは息子や孫に引き継がれ
さらに多くの方を巻き込み
尾瀬を守ってきてくれたおかげで
昔と変わらないであろう美しい尾瀬に
出会うことができたと思うと
感謝してもしきれない想いです🙏

ちなみに、尾瀬沼ダム化を計画した
関東水電は現在の東京電力だそうで…
東京電力といえば尾瀬の保護活動主体で
木道の整備や山小屋の運営も行ってる
そう思うとなんか感慨深い🌱

小淵沢田代

平野家代々のお墓
軽い気持ちで寄り道したけど
尾瀬では重要な場所でした

寄り道をしてる間に大きな雲が
通り過ぎたのか完全に晴れてた😆

山吹色の大江湿原を北上
なんかナウシカのあれっぽい

沼山峠へ向かう道から分岐
小淵沢おぶちざわ田代方面へ向かう

湿原を縦断して森へ向かう道

田代とは湿原のことですが
大江湿原よりも高い場所にある
小淵沢田代へは山登りになる💦

一気に景色が変わる
足元注意😓

木道もなくなり湿った道へ
ぬかるみ、苔、石がゴロゴロ
湿原以外はこういう道も多い

森の中は湿気も多いので
ふかふかな苔やキノコも多い

小淵沢田代

森を抜けると急に視界が開ける
大江湿原から150m程上にある湿原
標高は1800mを超えました🙌

ここへ来たのは昨年に続き2回目
けど前回は霧に包まれて景色見えず…

途中から木道の趣が変わる

昨年は趣の違う木道の先へ行かず
別の道で尾瀬沼へ戻りました

今回ここへ来た目的はこの先
歩いたことない道へ行くこと😆

…その前にこの場所を見回す

湿原の先に見える山々は
群馬と栃木の県境を成す山らしい
もっと晴れたら白根山も見えるとか…

尾瀬沼よりも鏡のような池塘に
周囲の森と空が写り込んでた
綺麗すぎて見惚れてしまう😍

2022年8月訪問時

昨年の霧に包まれる池塘も
雰囲気があって良い風景ですが
季節と天気違うとこんなに違う🤣

見回しを終えて細い木道へ…

細いがあるのでまだ良い
振り返ると鮮やかな小淵沢田代

細い木道を進んだ先で
一部木道がない場所があり
少し窪んだとこを慎重に進んだ

木道の終着部

再び現れた細い木道を辿り
森の中へと誘われる

木道ではない緩やかな登り道
周囲は笹が生い茂るが
道としては開かれてました

湿原から少し登ったところで分岐
今回は大清水方面へ右折するが
直進も気になってる道

直進した先は奥鬼怒とある
ここから群馬と福島、栃木の
県境稜線を辿ると鬼怒沼や
日光澤温泉へ通じてるそうで…
いつかは歩いてみたい道の一つ

今回このルートを歩いたのは
初めての道を歩きたかったんと
いつか歩きたい道の下見のため🤣

これまで福島県、群馬県から
尾瀬を目指して歩いてたけど
このルートを歩けたら
初めて栃木県から行くことになる🙌

また来年以降に計画して
歩けたら記事に書きます🤗

初ルートは大荒れ

大清水方面への標識もあるが
こちらの道は怪しい感じ💦

無理そうなら尾瀬沼に戻り
来た道へエスケープも視野に入れ
とりあえず突入してみる

これより先は尾瀬ではなく
いつもの歩き旅や低山ハイクの
雰囲気になってきます😓

細い丸太を慎重に渡る😓
木道の名残かな…

怪しすぎる道ですが
ここ以外は生い茂ってたので
藪漕ぎ覚悟で体を丸めて前へ

水が気持ちよかった

覚悟した割には藪漕ぎなく
ただ急な斜面だったので
枝など掴みながら下っていくと
苔むす川に出てきた

とりあえず蜘蛛の巣まみれの
顔を水で洗い流しました🤣

その後は普通な道で…
山道のラストは沢下り
中央が出てきた登山道🤣

尾瀬の記憶が飛びそうになる
大荒れな山道を下り終えて
無事に林道に出ました🙌

奥鬼怒方面への分岐から林道まで
道はあるけど歩く人少ないようで
整備はされてないと分かりました💦
通ったことないので歩いてみたけど
再訪することはないと思います😁

砂利道の林道

歩きにくかった山道から
砂利道ながら快適な林道へ

林道に出て11時過ぎてたけど
まだ青空が見えてたので
雨は大丈夫そうかなと…

11:40|奥鬼怒林道と合流(左側から来た)

栃木県へ県境を越えて繋がる道と
合流してさらに歩きやすい道へ

12時を過ぎると
急に雲行きが怪しくなり
大粒の雨が降り始めた💦

12時頃から雨が降るという
予報が的中し過ぎてびっくり🤣

雨降られるも山道やなく林道なのが
不幸中の幸いやったのかもな♪

ザックに雨避けカバーをして
折り畳み傘で大清水へ急ぎました

12:30|大清水到着

そうそう出発前に安全祈願した
山神社にも無事に下山した報告🙏

山小屋で作ってもらった弁当は
やっぱり食べる暇なかったので
大清水でいただきました🍙
いろいろあった後やから美味い😋

温泉と長い帰路

いつもなら尾瀬戸倉にある
温泉で汗を流しますが
今回は車で来てたこともあり
来る道中で気になってた温泉へ

栃木県へと続く国道沿い
白根温泉 薬師之湯♨️
大清水から30分ほどでした

ここは内湯も露天風呂も広々
自然に囲まれてて気持ち良いが
虫が多いのが難点かな…
山帰りの人が言うことやないけど🤣

温泉からは先は寄り道せず…

JR高崎駅まで約70km🚗💨
およそ1時間半のドライブ

17:20|高崎
 ↓ 🚄《はくたか571号》
19:35|金沢

19:47|金沢
 ↓ 🚃《サンダーバード48号》
22:31|大阪

車、新幹線、電車含めて
大清水から大阪まで
およそ7時間の移動でした🤗

やっぱり遠いなと実感しつつも
尾瀬の余韻はしっかり残る🌱
その前の芸術祭と温泉については
だいぶ薄まってしまったけど
前乗り含め4泊した群馬ぶらり旅
これでようやく書き終えました🙌

尾瀬ハイク2023のルート

青線が今回歩いた軌跡
太線が今回の記事の内容分

全行程の高低差(YAMAPより)

・行動時間:約9時間10分(1泊2日)
・距離:24.2km(1日目7km|2日目17.2km)
・登り|下り:1006m
1日目:大清水→一ノ瀬→三平峠→尾瀬沼山荘(泊)
2日目:尾瀬沼山荘→沼尻→大江湿原→平野家の墓→小淵沢田代→林道合流→大清水

過去のルートと重ねてみました
ピンク色の2023年は他と比べて
東側を小さく一周した感じですが
十分尾瀬を感じることができました🙌

群馬ぶらり旅記事・バックナンバー

前半と後半の内容が違い過ぎて
別の旅にも感じてしまいますが
どちらも充実した時間でした😆
よければ他記事もどうぞ

■旅の準備と前乗り

■前半|芸術祭と温泉(9/16〜18)

■後半|尾瀬ハイク(9/18〜19)


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